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イデアインター Research Memo(7):商品魅力度の高さとeコマースの可能性を確認

2015/4/13 18:10 FISCO
*18:10JST イデアインター Research Memo(7):商品魅力度の高さとeコマースの可能性を確認 ■中期計画と成長シナリオ (3)成長戦略の進捗状況 2015年2月12日に発表された2015年6月期の第2四半期(上期)決算は、前年同期比増収・営業増益で着地した。その詳細は後述するが、現行の中期経営計画初年度の上期決算を終えて、成長戦略の進捗状況、新たに出てきた課題や対応策などについて、以下に述べる。 a)高い商品魅力度を確認 イデアインターナショナル<3140>の強みの1つは商品の魅力度にあることは前述のとおりだが、2015年6月期上期は卸売事業の好調という形で明確に表れた。具体的には「BRUNO」ブランドのキッチン家電製品で、なかでも若者・独身者層をターゲットにしたホットプレートが大きく売上げを伸ばした。当該製品は上期だけで通期計画分を超える売上高を記録し、現在もヒットが続いている。同社は下期だけで10万台の販売台数上乗せを計画している。この売上高インパクトは推定で約400百万円を超えてくるものと弊社ではみている。 こうしたヒット商品を今後も生み出せるかが最も重要なポイントであるが、社内に優れた実績を有するデザイナーチームを抱えており、超音波加湿器やホットプレートに続く新たなヒット製品を産み出してくる可能性は高いだろう。 b)トラベルショップ「Travel Shop MILESTO(旧Travel Shop Gate)」の好調 同社が4つに絞り込んだブランドの中で旅行関連グッズを手掛ける「Travel ShopMILESTO(旧Travel Shop Gate)」が販売を伸ばしている。同社が企画・開発する「Milesto」ブランドの旅行関連製品の魅力度が高いことも要因の1つであるが、旅行関連グッズを扱う感度の高いショップが、他にはあまりなく、同社の店舗がそうしたニッチ市場にうまく合っていることも成長が続いている大きな要因とみられる。 同社は新規出店を絞り込んでおり、2015年6月期上期は、2014年7月に成田空港にオープンした「Travel Shop MILESTO(旧Travel Shop Gate)」が唯一の新規出店だった。この店舗が非常に好調な実績を上げているため、2016年6月期においては、「Travel Shop MILESTO」を新規出店の主軸に据えて出店立地を探求していくとしている。 c)eコマースの可能性の大きさを確認 親会社の健康コーポレーションとのシナジーという点で同社が大きく期待しているのは広告宣伝戦略であることは、前述したとおりだ。この点でも2015年6月期上期は明確な手応えを確認できた。同社は2014年12月に、オーガニック化粧品「Terracuore」を対象に健康コーポレーション・グループの広告宣伝ノウハウとIT力に基づいて試験的に広告を打った。その結果、12月単月のeコマースによる「Terracuore」の売上高が前年同月比70%増と大幅に増加した。 同社は広告宣伝効果を確認できたため、今後は本格的に広告宣伝費の投下とeコマースの拡大を目指していく方針だ。「Terracuore」は自社店舗が全国に7店舗で、卸売を行っていないため、eコマースへの期待は大きい。今後の広告投下のタイミングや規模などは明らかにされていないが、広告宣伝費投下の効率性を高めるために、今回のテストケース同様、2015年の年末商戦に合わせてくるのではないかと弊社ではみている。その場合、効果は2016年6月期の決算に反映されてくると期待される。 d)新商品の投入 同社は2015年6月期下期の新商品としてピクニックとアウトドアをテーマにした商品を投入した。ブランドは「BRUNO」で、卸売と小売の両面で展開される見通しだ。具体的な売上高目標などは発表されていないが、アウトドアの人気は年々高まっており、同社がリリースする新商品が成功する可能性は十分あると弊社ではみている e)課題:円安の影響 2015年6月期上期決算の1つのトピックスは、円安進展により売上総利益率の低下と営業外費用において為替差損が発生したことが挙げられる。同社は商品の企画・開発を行い、製造は海外工場に委託しているため、円安の影響が直接的に出た形となった。 今後の対策として同社は、1)為替レートの前提を1ドル120円~125円に設定、2)売れ筋商品で競争力のあるものは価格改定(円安分の転嫁)、3)製造委託先との原価切下げ策、4)健康コーポレーション・グループ全体の為替ヘッジ策への参加、などを掲げている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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時価総額 14,275百万円
インテリア商品ブランド「ブルーノ」、トラベル商品ブランド「ミレスト」等を手掛ける。RIZAPグループ傘下。24.6期2Q累計はミレストが大幅増収。観光地店舗を中心に各種トラベル関連商品の売上が増加。 記:2024/04/09