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伊藤忠エネクス Research Memo(7):原油価格の急激な変動はマイナス要因、緩やかな上昇が好条件

2015/3/18 8:12 FISCO
*08:13JST 伊藤忠エネクス Research Memo(7):原油価格の急激な変動はマイナス要因、緩やかな上昇が好条件 ■会社概要 (5)まとめ 以上見てきたように、伊藤忠エネクス<8133>の取事業領域は広範囲にわたっているため、原油価格の変動は好悪両方の影響をもたらすことになる。それらをすべてサムアップした時にどうなるかについて、同社側からは明確な回答は示されていない。それは同社が情報開示しないというのではなく、原油価格のその時々の価格水準、上昇・下落のスピードや幅、などによって、影響の出方がまったく変わってくるため、ステレオタイプ的に言うことがかえって投資家をミスリードしてしまう可能性があるためだ。 2014年度の原油価格の動き方は、「急落」であり、その下落幅も50%を超える大幅なものであった。下落以前は数年間にわたって高値安定で推移していたことも特徴的だ。この2014年の動きに即して言うならば、同社は原油価格下落のマイナス影響のほうが大きく出たものと弊社では考えている。 以上のように考えると、原油価格の変動は上下どちらも一長一短があり、同社自身はそこにはあまりこだわっていないのかもしれない。むしろ重要なことは、上下どちらへの動きでも、その変化が緩やかであることが、同社にとっては最もプラス要因が大きくなるのではないかというのが弊社の見方だ。足元の状況に即して言うならば、原油価格が現状の水準から1バレル当たり100ドルを目指してじわじわと1、2年がかりで上昇するような動きが、同社の収益には最も好影響を与えるのではないかというのが弊社の考えだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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伊藤忠傘下のエネルギー商社。自動車販売のカーライフ事業、船舶燃料販売等の産業ビジネス事業、電力小売事業等も。配当性向40%以上目処。LPガスの直売顧客軒数は57万件超。31.3期純利益200億円以上目標。 記:2024/06/04