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神戸物産 Research Memo(9):15/10期も出店ペース維持で増収、営業利益の2ケタ増益を予想

2015/3/6 17:36 FISCO
*17:37JST 神戸物産 Research Memo(9):15/10期も出店ペース維持で増収、営業利益の2ケタ増益を予想 ■業績動向 (6)2015年10月期の業績見通し 神戸物産<3038>の2015年10月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の223,000百万円、営業利益が同17.8%増の6,100百万円、経常利益が同14.4%減の5,500百万円、当期純利益が同1.9%増の2,650百万円となる見通し。 主力の業務スーパー事業では、出店店舗数25~30店舗を予定しているほか、既存店売上高も増収を見込んでいる。業務スーパー事業の売上高とほぼ連動する単独ベースの売上高予想は前期比2.7%増収となっており、連結ベースでも同水準の増収率を見込んでいるものと考えられる。11月の月次売上高は、業務スーパー加盟店への商品売上高が前年同月比8.2%増、単独ベースの売上高が同3.2%増、営業利益が同22.3%増と順調な滑り出しを見せている。 営業利益に関しては、増収効果に加えて製販一体の体制作りを一段と強化していくことで2ケタ増益を目指していく。店舗の売り場づくりの見直しによる売上増効果も引き続き見込まれることから、同事業の上乗せ余地は大きいと言えよう。また、経常利益が減益予想となっているのは、前期に計上した為替差益とデリバティブ評価益(1,090百万円)を見込んでいないこと、金融収益が悪化することなどが要因となっている。なお、為替前提は1ドル118円としているが、今後急激な為替変動が生じた際には、一時的に収益に影響を及ぼすリスクがあることには留意する必要がある。 業務スーパー事業以外の事業では、ほぼ前期並みの業績を会社計画では織り込んでいる。ただ、各事業とも収益拡大に向けた取り組みを進めていくことに変わりない。神戸クック事業では「神戸ワールドビュッフェ」事業の強化を進めていく。現状は坪数で300~500坪の大型規模のレストランで運営してきたが、同規模の土地を探すのが困難こと、また、出店にあたっての設備投資コストの負担が重いことなどから、出店余地が限られていた。そこで、同社は厨房面積をスケールダウンし、店舗面積を200~250坪とやや小型化することで初期投資負担を軽くし、出店ペースを加速していく戦略だ。また、「Green’s K鉄板ビュッフェ」でも適正な利潤が得られる立地条件や客席数などが見えてきており、今後の立て直しを図っていく。さらには、新業態として和歌山県に「ビュッフェ&しゃぶしゃぶ神戸」1号店を2014年10月末よりオープンしたが、直近1ヶ月の客入りは好調なようで、今後オペレーションが軌道に乗れば出店を拡大していくことを計画している。 クックイノベンチャー事業に関しては、引き続きグループ企業からの食材提供による新メニューの開発など、グループ化によるシナジー効果を追求していくことで、収益性の改善を進めていく。 エコ再生エネルギー事業では太陽光発電所の建設を進めていく。2014年12月末時点での発電能力は4.6MW増加の19.8MWとなる計算で、現時点での年間売上高としては800百万円超の水準が見込まれる。また、同社では表に示す発電所計画(2014年8月時点)も含めて全体で355MW分の認可を経済産業省から取得済となっており、今後、建設工事の許可が下りれば随時投資を実行していく計画となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート、菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパーの総店舗数は1070店舗超。中計では26.10期売上高5430億円目標。 記:2024/10/24