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シンワアート Research Memo(9):資本力を駆使したプラットフォームを構築しオークション事業を拡大

2015/1/21 17:27 FISCO
*17:27JST シンワアート Research Memo(9):資本力を駆使したプラットフォームを構築しオークション事業を拡大 ■成長戦略 シンワアートオークション<2437>は2014年5月期より新中期経営計画(5ヶ年計画)をスタートした。成長戦略の柱は、オークション事業の拡大と新規事業による安定収益源の確保、アジア戦略の3つである。最終年度である2018年5月期には売上高14,500百万円、本体純資産15,000百万円、戦略子会社純資産15,000百万円と大きな飛躍を目指している。 (1)オークション事業の拡大 同社は、長期間にわたるデフレ経済の下で停滞してきたオークション市場の回復、ひいては本来あるべき市場規模に再評価されることを目標に、「日本近代美術再生プロジェクト」と銘打ち、資本力を駆使した大きなプラットフォームを構築することでオークション事業の拡大に取り組む方針である。具体的には、同社がマーケットメイク機能※を果たすことで市場に厚みを持たせ、取引の活性化と市場の拡大に結び付ける戦略である。加えて、自ら取引の当事者となることは、富裕層とのネットワークを構築するうえでもプラスの効果が働くと考えている。同社は日本の美術品オークション市場が最低でも1,000億円~2,000億円の規模を適正な水準と考えており、その市場規模を支えるために最低10,000百万円以上の純資産を確保し、安心できるプラットフォームの運用を目標としなければならないとしている。 ※マーケットメイク機能・・・同社が、当事者として取引に参加することで市場の流動性や効率性を高める手法。 (2)新規事業による安定収益源の確保 同社は、これまでの富裕層マーケティングとのシナジー効果が期待できるとともに、安定的な収入源となり得る分野として、再生可能エネルギー関連事業と医療機関向け支援事業に参入した。再生可能エネルギー関連事業は、節税効果及び安定的な収益を期待できる投資案件として投資ニーズが拡大する一方、足元で開発案件数も順調に積み上がっており、今後の業績貢献に期待が持てる。また、医療機関向け支援事業は、ファイナンススキームを検討中の診療報酬ファクタリングの他にも、ホスピタルネットワークを活かした医療ツーリズム等の新たな事業モデルの確立を目指す。他にも、高額品インターネットオークションサービスや金融サービス(美術品担保ファイナンス)、高級食材等宅配事業などを検討中である。 (3)アジア戦略 アジア戦略は、Jオークションによる香港での宝石オークションの展開や、ASIAN ART AUCTION ALLIANCEとの連携強化により、アジア圏でのプレゼンスを高めることである。特に、アジアの富裕層を日本のオークション市場に呼び込むことや、オークション以外にも医療ツーリズム等による事業拡大を目論む。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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美術品オークション会社。近代美術やコンテンポラリーアートに加え、資産価値の高いワインや家具などのオークション、ダイヤモンド投資、画廊運営事業等も。メタバース空間「Edoverse」が24年1月にローンチ。 記:2024/05/06