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シンワアート Research Memo(5):日本のオークションは拡大余地、シェアは約6割とトップ

2015/1/21 17:22 FISCO
*17:22JST シンワアート Research Memo(5):日本のオークションは拡大余地、シェアは約6割とトップ ■業界環境 月刊美術によれば、2013年の日本の美術品オークションの市場規模(年間落札価格)は約122億円と推計される。シンワアートオークション<2437>が公開オークションを開始した1990年からの推移で見ると、2007年にピークとなる約218億円に到達した後、リーマンショックに伴う景気後退の影響により急激に縮小すると、その後も長期間にわたるデフレ経済の環境下で停滞が続いている。一方、世界の美術品オークション市場に目を向けると、約250年の歴史を持つオークション会社のクリスティーズやサザビーズが活躍する欧米市場や、近年著しい伸びを見せる中国市場などを中心に約2~3兆円の市場規模が推定されており、経済活動全般における規模感から言っても、日本市場の立ち遅れは明らかである。また、同社が公表している「近代美術オークションインデックス」※の推移を見ると、過去最低となった2012年2月の平均落札単価は、基準とする1990年9月の1/30以下に落ち込んでおり、特に、高価格帯の近代美術オークションは、デフレ経済の影響を大きく受けていると言える。直近のインデックス(2014年3月)はボトムから回復しているものの、依然として基準の1/17以下の水準にあり、まだまだ回復の余地は大きいと考えられる。 ※過去のシンワアートオークション「近代美術オークション」において落札された作品について、1点当たり平均単価の過去3回分の平均を算出し、1990年9月開催の「近代美術オークション」を10,000としてインデックス化したもの。 なお、国内の同業他社は同社以外に6社が存在するが、2,000万円以上の高額落札作品における市場シェアでは、同社が業界トップの59.1%を占めている。また、同社以外に上場会社は存在しない。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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美術品オークション会社。近代美術やコンテンポラリーアートに加え、資産価値の高いワインや家具などのオークション、ダイヤモンド投資、画廊運営事業等も。オークションでは高額品の取り扱い比率の向上などに注力。 記:2024/10/24