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キトー Research Memo(8):「真のグローバルNo.1のホイストメーカー」を目指し、中期経営計画を推進中

2014/12/12 17:29 FISCO
*17:29JST キトー Research Memo(8):「真のグローバルNo.1のホイストメーカー」を目指し、中期経営計画を推進中 ■中期経営計画 キトー<6409>グループは、「真のグローバルNo.1のホイストメーカー」になるという目標を掲げ、2012年3月期から2016年3月期までの中期経営計画を発表して実行している。主な目標、施策、戦略は以下のようになっている。 ●業績目標 2016年3月期に売上高58,000百万円、営業利益7,000百万円、営業利益率12.0%を目指している。地域別売上高は日本13,500百万円(2013年3月期実績比1,820百万円増)、米州15,000百万円(同4,840百万円増)、中国15,000百万円(同8,010百万円増)、アジア10,000百万円(同5,380百万円増)、欧州その他4,500百万円(同2,470百万円増)を計画しており、売上高の76.7%が海外となる計画だ。 ●地域戦略 従来からの主力市場である日本と北米については、顧客との信頼関係や強固な代理店網を維持しつつ業容を拡大する一方で、成長が続くアジア市場への積極的な投資を行っていく。タイ・韓国では、クレーンの新工場稼動により生産能力を増強すると同時に、カスタマーサービスを充実させる。インドネシアでは現地子会社の陣容が整い、受注活動を本格化させる。また、台湾に合弁会社を設立し、これにより既存事業の拡大とクレーンビジネスの展開を図る。 ●製品戦略 日本及び米州においては製品ラインアップを一段と強化し、特にロープホイストの拡販を積極的に行う。一方で、新しい工場が稼動した韓国、タイを中心としてクレーン生産能力を強化し、これに日本のエンジニアリング機能強化を加えることで、全体として「ソリューション提案力」を強化する。 ●生産戦略 生産面においては、コスト削減、リスク分散のために海外生産の拡充を行っている。具体的には、北米で一部手動製品の現地生産を開始、中国ではモーターなどクレーン製品の主要部品の現地調達を進めている。これによって顧客サービスの向上や在庫削減、さらには為替リスクや調達コストの低減を図っている。 ●経営戦略 地域事業組織と機能組織とのマトリックス機能運営を導入し、戦略アクション管理と損益管理を強化してきたが、今後はこれに加えてグローバル企業として人材のグローバル化に取り組んでいる。具体的には、海外役員の登用や、成長が見込める地域への積極的な人員配置を進めている。また、成長戦略の一環として、良い案件があればM&Aも積極的に行う予定だ。 以上のように、同社は高い経営目標を掲げ、それに向かって進んでいるが、この目標を達成することは容易ではない。特に数値目標である売上高58,000百万円を達成するためには、少なくとも今期の予想売上高50,000百万円を達成することが必要条件となるが、PEERLESS社を買収したこともあり、達成の可能性は高い。そうであれば、中期経営計画の目標である2016年3月期売上高58,000百万円も射程圏となるであろうが、一方で営業利益率12.0%の目標達成は容易ではなさそうだ。 同社が真のグローバル企業になるために個々の施策を着実に実行、実現していくことは必須である。数値目標を達成することは重要ではあるが、それ以上に同社自身がどう変化していくか、その点が最も重要であり、今後の動向に注目したい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14