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キトー Research Memo(7):2015年3月期は大幅な増益を見込む
2014/12/12 17:28
FISCO
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*17:28JST キトー Research Memo(7):2015年3月期は大幅な増益を見込む ■業績動向 (2)2015年3月期通期予想 ●損益予想 キトー<
6409
>は2015年3月期通期の業績を下表のように売上高50,000百万円(前期比19.5%増)、営業利益4,800百万円(同19.8%増)、経常利益4,600百万円(同12.4%増)、当期純利益3,100百万円(同31.3%増)と予想している。国内需要が堅調に推移すると予想されることに加え、上半期に未実現利益の消去により評価損を計上した米国子会社で利益が実現されること、本年8月に買収(100%子会社化)した米国のPEERLESS社の売上高、利益が寄与することなどから、前年比では大幅な増益を見込んでいる。またフィリピン工場での土地売却等による特別利益が約350百万円予想されることから、当期純利益の増益幅が大きくなっている。 ●PEERLESS社買収の概要 本年8月に北米最大のチェーン製造会社であるPEERLESS社の全株式を取得して完全子会社化した。会社によれば、この買収の目的は、同社グループの最大の売上地域である北米事業を強化するため、チェーン製品の品揃えを拡充するため、重要部品であるチェーン製造機能を強化するためである。 PEERLESS社の主要製品は、1.ホイスト機器向けチェーン(昨年度売上構成比率約25%)、2.積荷用、牽引用、固定用のチェーン(同20%)、3.タイヤチェーン(同25%)、4.ハードウェアチェーン(同15%)、5.海洋用(錨用、係留用)チェーン(同10%)、6.その他(同5%)となっており、1および2の製品は同社製品と重複するが、3~6の製品は同社が持っていない製品であることから、この買収によって製品ラインアップが強化される。 株式取得額は77百万USドル、借入金の肩代わりを含めた買収総額は約120百万USドルであったが、すべて銀行借入れで賄った。のれん代として5,000百万円を計上し、これを10年間で償却する予定。PEERLESS社の売上高(前年度実績)は円換算で約12,000百万円、営業利益(同)は約1,000百万円であることから、今期(2015年3月期)下半期連結業績へのPEERLESS社の寄与は、売上高で約6,000百万円、営業利益(のれん代償却後)は約250百万円と予想されている。 ●主な施策 各地域別の市場環境の前提及び主な施策は以下のようになっている。 ・日本:引き続き景気回復基調が持続すると予想。民間設備投資の高まり、復興需要とインフラ整備投資の拡大も期待できることから、売上高は12,200百万円(前期比4.9%増)を見込んでいる。ロープホイストをクレーンにつけて販売すべく、クレーンビルダーなどの販路を拡大する。 ・米州:製造業を中心に、幅広い業種で需要は堅調に推移すると予想。メキシコ、中南米については、引き続き需要拡大を見込んでいる。製品別の施策では、シアターホイスト(照明や音響など舞台装置の巻き上げ下げ)、ワイヤーロープなど製品の品揃えを拡充しており、売上への寄与を見込んでいる。シェアの拡大を目指しながら一部製品を現地生産に切り替えてコストダウン、サービス向上を図ると同時に、サプライチェーンの最適化を図る。また、下半期からは記述のPEERLESS社が寄与することになる。 ・中国:景気底打ちの兆しも見られるが、明確な回復には至っておらず不透明感が残る。東北や内陸部では潜在需要はあるので、これら地域の販路を拡大する。自動車向けは、需要は底堅いが競争が激化しており注視が必要。現地子会社の販売組織を再編し、顧客サービスの向上を図る。 ・アジア:タイ、インドネシアでは引き続き日系企業からの需要は継続する予想だが、成長は鈍化している。タイの政情を含めて、引き続き現地のマクロ情勢を見極めていくことが重要とみている。製品別施策では、需要に合わせた体制を強化し、新工場(タイ、韓国)稼動によってクレーン事業の強化・拡大を図ると同時に、利益管理も拡大・強化する。 主要な為替レートの前提は、USドル103.9円(前期平均100.2円)、Canドル95.2円(同95.1円)、ユーロ136.7円(同134.4円)、人民元16.8円(同15.9円)を予想している。 ●配当方針(株主還元策) 同社は株主還元方針として、配当性向20%以上を目処に配当を行うことを宣言している。また、市場での流動性を高める目的で、2014年10月1日付けで普通株式1株につき2株の株式分割を行った。この分割後の期末配当は12.5円が予想されており、中間期の実績25円(分割前)と合わせると、分割修正後の年間配当は25円となり、2014年3月期の配当20円(分割修正後)から増配となっており、今期の予想利益が達成されると配当性向は21%となる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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6409 東証プライム
キトー
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+2(0.07%)
時価総額 57,335百万円
搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14
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