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キトー Research Memo(3):円安はプラス効果、対ドル1円の変動で売上高は約2億円の影響

2014/12/12 17:23 FISCO
*17:23JST キトー Research Memo(3):円安はプラス効果、対ドル1円の変動で売上高は約2億円の影響 ■会社概要 (2)事業内容 キトー<6409>の主力製品は「簡単かつ小さな力で物体を持ち上げられる巻上機」である。巻上げを行うのが、「手動か電動か」「チェーンかワイヤーロープか」、持ち上げる荷の重さや形状によって製品の種類は多種多様である。さらに「物を持ち上げ移動するための製品」の延長として、クレーン関連の製品も製造している。主要製品の平均単価は1台当たり数万円程度から100万円超まで幅広い。数年で買い換える顧客もいるが、10〜20年近く使用する場合も少なくない。以下が主要製品であるが、個々の製品別売上高は開示されていない。 ・チェーンブロック:滑車の原理を使い、手鎖(ハンドチェーン)を動かすことで物を巻き上げ下げする。手動と電動がある。定格荷重は手動=0.25〜50t、電動=0.06〜20t。 ・レバーブロック:レバーを手動で上下させて重量物の荷締め、固定、位置合わせをする。(0.25〜9t) ・ワイヤーロープホイスト:電動でロープを巻上げて物を巻き上げ下げする。(同1〜63t) ・その他:天井クレーン、ライトクレーン 巻上機の主たる用途は「簡単に物を一時的に持ち上げること」なので、主に建設・土木の工事現場、工場(製造業)などで使われる。主なユーザーは建設業界、製造業であるが、代理店経由の売上高が多いため最終ユーザーの比率は不明。 製品の種類別売上高(2015年3月期第2四半期実績)は、顧客の一般的なニーズに対応した標準品が73.2%、顧客の様々なニーズに合わせオリジナル設計・製作した特殊製品(主にクレーン)が14.2%、アフターサービス等が12.6%となっている。 製造においてはほぼすべて自社グループでの組み立てであるが、部品も含めて約60%を内製しており、これが下記に述べるような同社の強みにもなっている。日本では主にチェーンブロックとレバーブロックを、中国では主にロープホイストを製造する。そのほかタイ、インド、韓国ではクレーンを生産する。 地域別売上高(2015年3月期第2四半期実績)は、日本28.2%、米州(主にカナダとアメリカ)33.4%、中国22.1%、アジア9.8%、欧州4.8%、その他1.7%となっている(下図参照)。 通貨別売上高では、円に加えてUSドル、カナダドル、ユーロ、人民元などの比率が高く、全体的には円安がプラスとなる。概算であるが、対ドル1円の変動で売上高は約200百万円、営業利益は80百万円ほどの影響を受ける。 販売ルートは、国内、米州、中国では代理店経由が各々約70%、90%、70%と高く(残りは直販)、アジアでは反対にほとんど(100%近く)が直販となっている。販売網として国内では営業所12ヶ所、認定販売店約120社、サービスショップ100社、海外では販売子会社13社及び販売代理店を50ヶ国以上に有している。なお、今年4月に営業所の統廃合、販売店制度の改革などを行っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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時価総額 57,335百万円
搬送機械メーカー。チェーンブロックやロープホイスト等の巻上機からレバーブロックやクレーン等の多様な製品を手掛ける。インフラ需要継続で米州は好調。為替差益を計上。23.3期2Qは2桁の増収、経常増益。 記:2023/01/14