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ビューティ花壇 Research Memo(7):2014年6月期は30%の大幅増収も、単価下落が業績に影響

2014/10/3 17:33 FISCO
*17:35JST ビューティ花壇 Research Memo(7):2014年6月期は30%の大幅増収も、単価下落が業績に影響 ■業績動向 (2)2014年6月期の業績 ビューティ花壇<3041>の2014年6月期の業績は、売上高が前期比30.0%増の6,686百万円、営業利益が同89.2%減の18百万円、経常利益が同75.5%減の43百万円、当杭純利益が同42.5%減の49百万円と大幅な増収ながら減益決算となった。前回レポート(4月9日発行)時点の会社予想(2月7日修正後)に対する達成率では、売上高が102.9%と上回ったものの、営業利益は21.2%と大きく未達となった。 マイ・サクセスの買収効果のあった生花卸売事業や、公共事業が好調な土木・建設事業、子会社連結化(花時、ビンク、セレモニーサービス)が増収に寄与した。一方、利益面では、生花祭壇事業における想定以上の単価下落や、粗利益率の低い生花卸売事業の売上高構成比が上昇したことで原価率が上昇するとともに、M&Aや子会社連結化に伴い販管費が膨らんだことから営業利益率は0.3%(前期は3.4%)に低下した。 事業別に見ると、主力の生花祭壇事業は、売上高が前期比0.9%増の3,184百万円、セグメント利益が同62.0%減の162百万円と、売上高はほぼ横ばいながら大幅な減益となった。子会社連結化(花時)など増収効果があったものの、想定以上に急激な単価下落が業績の足を引っ張った。特に関東エリアにおける葬儀の小規模化や単価下落のスピードが速く、同社の進めてきた対応策(原価低減策など)が間に合わなかったようだ。なお、関東エリアにおける生花祭壇の平均単価は前期比11.4%減の71,048円に低下したことに加え、密葬や直葬の増加により受注件数も前期比3.2%減の7,652件に落ち込んだ。また、葬儀の小規模化(簡素化)は、同社の強みである付加価値を発揮しづらい一方、仕入原価は等しくかかってくるため利益率の低下要因となっている。 生花卸売事業は、売上高が前期比91.7%増の1,550百万円、セグメント利益が同7.2%増の115百万円と増収増益となった。10月よりマイ・サクセスの買収効果が上乗せ(約605百万円)となったことが大きく増収に寄与した。一方、円安による仕入原価の上昇等によりセグメント利益率は4.6%(前期は6.3%)に低下した。 ブライダル装花事業は、売上高が前期比38.1%増の462百万円、セグメント利益は同79.0%増の86百万円と増収増益となった。(株)Standing Ovationからブライダル装花事業を譲り受けるなどの事業拡大策が奏功し、売上高、利益ともに順調に伸長した。 土木・建設事業は、売上高が前期比63.4%増の991百万円、セグメント利益は同27.1%減の23百万円と増収ながら減益となった。「アベノミクス」効果による公共投資の増加が増収に寄与したが、建築資材や人件費の高騰により減益となった。 その他の事業は、売上高が前期比110.1%増の498百万円、セグメント利益が同217.8%増の31百万円と増収増益となった。システム開発事業及び不動産管理事業が伸長するとともに、非連結子会社であったビンク(人材派遣事業)、並びにセレモニーサービス(冠婚葬祭コンサルタント事業)の連結化が業績の伸長に寄与した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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総合フラワービジネス会社。生花の卸売や生花祭壇、供花などを制作・販売。システム開発事業、就労継続支援事業等も。生花卸売事業は増益。価格転嫁効果や販管費の効率化などが寄与。24.6期2Q累計は2桁増収。 記:2024/04/09