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アールシーコア CORPORATE RESEARCH(6/9):2015年3月期は中計達成のため一時的な費用が増加

2014/8/8 20:52 FISCO
*20:52JST アールシーコア CORPORATE RESEARCH(6/9):2015年3月期は中計達成のため一時的な費用が増加 ■前年度決算と経営指標分析、今期見込み ◆今期見込み 2015年3月期見込みハイライト アールシーコア<7837>は2013年度の決算と同時に2014年度の見込みを発表した。それによると今期は、売上高が12,700百万円と前期比5.1%の増収となるものの、利益項目については営業利益が前期比66.6%減の300百万円、経常利益が前期比67.0%減の300百万円、最終利益(純利益)が前期比68.8%減の180百万円と大きな減益を見込んでいる。見込みを加えた売上高、営業利益の推移は図表13となり、明らかに一時的な費用の増加が考えられるが、それは中期経営計画達成のためとしている。そのため、中期経営計画の進捗状況の精査が必要となる。 ◆中期経営計画の進捗状況 中期経営計画とその進捗状況 同社は2012年に2017年3月までの中期5カ年計画「“異端でメジャー”ステージアップ5ヵ年計画」を発表し、今期はその折り返しとなる3期目となる。 具体的な経営指標の最終目標は、連結売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%であり、その計画遂行の為の体制(受け皿)として、展示場数50拠点、営業員250名、前提条件として展示場新規来場者数3万3千件、契約棟数1,900棟を掲げている。 ここで、発表時点から巡航速度でこの中期経営計画(以下「中計」とする)を達成するための数字との比較により、この2年間の経営指標、体制、前提条件の進捗状況をまとめると図表14のとおりになる。 各項目の対する筆者の評価は以下のとおり。 ◆新規来場件数と拠点数 新規来場数は現段階で巡航値を5%程度上回っている。これは、拠点数は前期末で39と巡航値に対しては7%程度下回るものの、「BESS藤沢」が開設された影響もあり、順調に同前提条件は推移していると考えられる。その拠点数は、前述したように45拠点までは開設がほぼ決定しており、この数字が今期末の巡航値とほぼ一致していることを考えると、新規来場数と拠点数については計画通り、または計画を上回る状態で推移していると判断される。 ◆売上高進捗考察 一方で、売上高、営業利益については約90%程度の進捗となっており、この部分に対して投資家は懸念を持つかもしれないが、筆者は全く違った見解を持っている。 ここで、住宅販売会社の売上高について説明する必要がある。住宅会社の契約高及び契約残高、売上高の関係を示すと以下のようになる。 同社のセグメントにおけるこの「契約」、「販売」に係る部分は、直販においては「工事」、販社においては「商品」、BP社においては「工事」であるため、その契約残高の期末合計金額をグラフにすると図表16のようになる。 この期末の契約残高は翌期以降に、「販売=売上高」として示現できる部分を示しており、前期末ベースで6,614百万円ある。これは2011年3月末の3,640百万円よりも約3,000百万円多く、計画発表時に比べて売上に“投下”できるバッファーの部分が同額分増加したことを意味している。売上高と巡航値との差は今期末見込みで2,266百万円となるが、計画発表時レベルにまで契約残高を落とすのであれば、理論上その差額以上の売上余力があることになる。むしろ同社の場合、第3部において述べるが、工期の遅れによって売上に計上できない部分の影響の方が心配である。営業利益についても売上高にリンクするものであり同じ理由から問題視していない。 営業利益率については巡航計画値よりも前期末時点で上回っている。前期は「BESS藤沢」の経費増・償却増があったことを考えると、部材のプレカットや共通化による工期圧縮を含めたコスト意識の施策が奏功していると考えられる。繰り返しになるが、前期までの4期における利益率の高さは評価されるべきである。 となると、問題は2点に絞られる。1つは営業員数の増加が大きく巡航値を下回っていること(63%程度の達成率)、もう1点は契約棟数が同じく巡航値を下回っていること(76%程度の達成率)である。この解決のために費用を投下するというのが今回の減益見込みの本質である。以下に同社の決算短信を引用する。 「戦略的費用の増加」。今期は、「現在直面している課題に正対し、目標(中期経営計画)達成を確実にするために、様々な方策を実施する年度」である。具体的な課題としては、「受け皿整備の進捗の遅れ」、「商品競争力の強化」、「BESSの営業スタイルの再徹底」、「本部主導で質・量両面における営業力の強化」、「既存拠点の移転拡大・演出強化を含めた展示場の魅力向上」である。(「」内は同社短信の文言、()内はSC社補完) スプリングキャピタル株式会社 井上 哲男 《FA》
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時価総額 2,091百万円
自然派個性住宅の製造・販売、タイムシェア別荘施設「フェザント山中湖」の運営管理等を手掛ける。ログハウスで国内トップシェア。単独展示場「LOGWAY」を展開。BESS新築住宅事業の立て直しに取り組む。 記:2024/08/12