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*20:46JST アールシーコア CORPORATE RESEARCH（2/9）：「BESS」ブランドに関わる事業が売上高の98%を占める ■定性情報 アールシーコア<7837>は東証業種区分において「その他製品」に属する。住宅用部材の卸売としての「卸売業」または住宅の製造・販売による「建設業」という選択肢ではなく、「提供しているものは『家』ではなく『暮らし』である」との主張により「その他製品」を選択したというエピソードがある。中期経営計画のスローガン「異端でメジャー」を始めとして、「感性マーケティング」、「農耕型営業」など、同社が掲げるスローガン、テーマの多くは哲学的、形而上的なものが多く、一見しただけでは意味が理解できないものも多い。そのため、同社についてはまず定性アプローチにより理解を深めることが重要である。また、その際、後掲する「単独展示場形式」と「営業姿勢」におけるそれぞれの“異端”を理解することがとりわけ重要である。 ◆グループ会社 グループはRCC社、BP社（同社の100％子会社）、カナダのBIG FOOT MANUFACTURING INC.（同社の100％子会社、以下「BFM社」）の3社。BP社はかつて地区販社でその後経営不振となった札幌地区、岐阜地区の経営を引き継いでおり、BFM社はログハウスの構造躯体であるログシェル等を製造・販売を行っているが、その売上の90％以上がRCC社向けである。 ◆事業内容 「BESS」の単一事業としているが、具体的には「BESS」ブランドに関わる事業、山中湖にRCC社が保有するタイムシェア別荘（フェザント山中湖）の販売・運営管理、BFM社による北米事業に分けられる。売上高に占める構成は「BESS」ブランドに関わる事業が98％程度を占めており、他の2つの事業はそれぞれ1％程度である。 ◆セグメント 単一事業である「BESS事業」を4つの部門に区分して売上高を開示している。 直販部門 RCC社が直接運営する部門の売上。代官山（東京都）にある「BESSスクエア」はBESSブランド発信基地として全国展示場のフラッグシップとしての役割を、また、藤沢（神奈川県）にある「BESS藤沢展示場」はエリア販売拠点、及び全国地区販社に対する現実的な経営モデルのプロトタイプとしての役割を担い、且つ、東京圏の顧客に向けたBESSブランドのキット販売及び施工（工事請負）を行う。また、メンテナンス及び一般リフォーム事業の請負、タイムシェア別荘（フェザント山中湖）の販売・運営管理も行っている。2014年3月期における連結売上高構成比率24.9％。 販社部門 RCC社とパートナー契約（フランチャイズ契約）を結んだ販社の売上。RCC社は販社にBESSブランドのキット（部材）を販売する。また、施工はそれぞれの販社が行うことからRCC社の売上ではない。RCC社は販社と契約を結ぶ際に、多くのフランチャイズ制度で求められる加盟金の類いを一切取らず、その代わり、単独展示場（拠点）を作ることを条件としている。2014年3月期における連結売上高構成比率は60.7％。 BP社部門 前述の札幌、岐阜の展示場（拠点）の運営業務。顧客と工事元請契約を直接結ぶことから施工も行う。2013年度に初めて単独で黒字を計上。2014年3月期における連結売上高構成比率は13.8％。 北米部門 BFM社の事業。売上高構成比率は0.6％。 スプリングキャピタル株式会社　井上　哲男 《FA》