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ダイナムジャパンHD Research Memo(9):ゆったり館は需要取り込みで貸玉収入・遊技業収入ともに増加

2014/7/24 9:12 FISCO
*09:15JST ダイナムジャパンHD Research Memo(9):ゆったり館は需要取り込みで貸玉収入・遊技業収入ともに増加 ■財務分析と業績動向 (2)2014年3月期決算 ダイナムジャパンホールディングス(06889/HK)の2014年3月期決算は、営業収入(遊技業収入とその他収入の合計)が176,553百万円(前期比1.9%増)、営業利益が35,459百万円(同3.4%増)、税引前利益が34,678百万円(同3.7%増)、当期利益が21,310百万円(同1.8%)となった。 貸玉収入は922,172百万円と前期比で0.8%減少したが、景品出庫額も756,418百万円と同1.1%減少したため、ネットの収入である遊技業収入は165,754百万円と1.1%増加した。また、その他収入は10,799百万円と前期比16.7%増加したが、この中ではIGG株の評価益が2,301百万円新規に加わったことが大きく貢献している。中核の自販機手数料収入は4,084百万円で前期比横ばいだった。 貸玉収入を業態別に見ると、従来型店舗の貸玉収入が668,586百万円と前期比6.7%減少した。期中の店舗増減は1店減少だけであり、貸玉収入の減少は基本的に客数が減少したことによる影響と言える。客数減少の主因は高貸玉機から低貸玉機へのシフトである。 ゆったり館の貸玉収入は215,827百万円で前期比28.3%増となった。客のニーズが低貸玉機へと移行する中、同社はゆったり館の新規開設で13店舗、業態転換で5店舗の計18店舗を増加させ、需要を取り込んだ。ただし、同社全体では貸玉収入が前年比約7,000百万円の減少となっており、従来型店舗での落ち込みを完全に吸収するには至らなかった。 信頼の森の貸玉収入は37,759百万円で前期比14.3%の減少となった。前年の10店舗に続きこの期も4店舗をゆったり館に業態転換したことが主たる要因だ。 貸玉収入から景品出庫額を引いた遊技業収入は、従来型店舗は104,121百万円(前期比3.0%減)、ゆったり館が52,378百万円(同15.3%増)、信頼の森が9,255百万円(同17.5%減)となり、ゆったり館が大きく貢献した。ゆったり館では景品交換にかかる店側の利幅を縮小して顧客還元を進めたが、貸玉収入の伸びが大きかったためにその影響を吸収して遊技場収入も大きく伸びた形となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》