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日本トリム Research Memo(1):5期連続で増収増益を達成、好調な業績を受けて増配も決定

2014/7/16 18:26 FISCO
*18:26JST 日本トリム Research Memo(1):5期連続で増収増益を達成、好調な業績を受けて増配も決定 日本トリム<6788>は4月24日、2014年3月期の連結決算を発表した。主力事業であり国内トップシェアを持つ整水器事業や、米国で展開している遺伝子関連事業が、売上高・利益ともに大きく貢献したほか、2013年9月に子会社化したステムセル研究所のさい帯血バンク事業が新たに加わったことも一因である。その結果、5期連続で増収増益を達成したうえに過去最高の売上高及び利益となった。 2013年10月には上期の好調な業績を受け、増配を決定した。その他、2013年9月に自己株式の消却を実施。発行済み株式数の6.48%に当たる30万株を消却し、株式価値の向上を図った。新年度入りした今年4月には、5万株を上限とする自己株取得も発表し、株式価値の向上に積極的に取り組んでいる。なお、本件については早々に5万株の取得を終えている。 一方、2015年3月期は増収となるものの、減益予想となった。遺伝子関連事業における売上・利益が、ともに前期を下回ると予想したためで、その主な要因は3つある。1つ目は売上高の大半を占める米国の臨床検査会社への販売が不透明となり、発表時点では4月以降の同社に対する売上を見込まないこととしたこと、2つ目が同事業を手掛けるトリムジンホールディングスでの営業・管理体制の強化や研究開発、日本での上場準備などにより諸経費の発生を予定していること、3つ目が円安のストップで2014年3月期のような為替差益が見込めないことである。ただし、同事業に関する予想は現在想定される最も厳しい見通しのもとで作成している。 遺伝子関連事業は、2013年及び2014年3月期の業績拡大によってトリムジン社の財務内容が大きく改善し、営業・管理体制の強化に取り組むことが可能となった。同社の遺伝子変異検査キットの信頼性も高まった。このようなことから、新しい販売先の開拓は決して難しいことではないとみている。 さらに、供給先検査会社が現在実施している心臓血管系治療薬「ワーファリン」の治験結果によっては投薬前の遺伝子検査を義務化される可能性がある。そうなれば、遺伝子検査市場が急拡大することとなり、治験に採用されているトリムジン社製品の需要も高まるものと考えている。治験結果の発表時期については2015年中とされている。 以上のことから2015年3月期の遺伝子関連事業は前期数値を下回る予想としているものの、今後の展開次第では予想を上回る可能性もある。 ■Check Point ・5期連続増収増益を記録、売上高・利益ともに過去最高を更新 ・自己資本比率は74.5% と高い数値を維持 ・3期連続の増配を実施 今後も安定配当を基本としながら水準を高めていく方針 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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整水器メーカー最大手。電解水素水整水器等の製造・販売を行うウォーターヘルスケア事業が主力。電解水透析等の医療関連事業も。ステムセル研究所を傘下に持つ。スポーツ分野、美容分野の販路開拓は順調に進捗。 記:2024/06/11