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Eストアー Research Memo(6):高いROEを実現しやすい財務構造、マーケティング事業の黒字化が待たれる

2014/7/16 18:22 FISCO
*18:22JST Eストアー Research Memo(6):高いROEを実現しやすい財務構造、マーケティング事業の黒字化が待たれる ■財務分析と業績動向 (1)財務分析 Eストアー<4304>の2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は21.0%だった。21.0%というROEの値は日本企業のなかでは高ROE企業と評価されるに十分な値といえる。しかし、自己資本の額を見ると、2013年3月期に2,091百万円だったものが、2014年3月期は自己株式が大きく増加した影響で995百万円に半減している。これによってROEの値が押し上げられていることに注意が必要だ。 ROEはROAと財務レバレッジの和から成り立つが、同社のROA(総資産経常利益率)は2014年3月期において14.0%だった。ROEに占めるROAの割合は 3分の2(約67%)であり、バランスとしては悪くはない。しかし前述のように現在の同社のROEは自己株式急増の影響で歪んでいる側面があるため、ROEよりもROAの動向に注意を払うべきであろう。 2014年3月期のROAは前述のように14.0%で、これは2013年3月期の15.6%から1.6%ポイント低下した。この要因をマージン(売上高経常利益率)とターンオーバー(総資産回転率)とに分けて分析すると、総資産回転率は上昇(改善)しているのにマージンが1.7%低下したためにROAが低下したことがわかる。マージンの低下要因は決算のところでも後述するが、マーケティング事業の先行投資のためだ。 2015年3月期について、会社側業績予想に基づき、貸借対照表項目などについて表にあるような前提で試算を行うと、ROEは24.7%と一段の拡大が予想される。しかし内容的にはROAは12.8%にさらに低下すると予想されるため、ROEの質は低下することになる。ROEの上昇は自己株式によって自己資本が圧縮された結果に過ぎないからである。2015年3月期のROAの低下も原因はマージンの低下にある。経常利益の減益理由は、前期同様、マーケティング事業の立ち上げに伴う赤字拡大が要因となっている。 同社はECサポートを中心事業とするインターネット関連企業であり、余裕固定資産も少なく、非常に身軽なバランスシートとなっている。自己株式取得の結果、株主資本が圧縮されたこともあって、高いROEを実現しやすい財務構造となっている。マーケティング事業の黒字化が待たれるところだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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ECサイト構築支援などを手掛ける。マーケティングサポートや決済サービスまでの一貫体制を構築。EC事業は大型案件の堅調な受注が続く。HOI事業は伸長。営業外収益の増加等により、24.3期3Qは大幅経常増益。 記:2024/04/15