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後場に注目すべき3つのポイント~日経平均銘柄で上昇は7銘柄のみ

2024/8/2 12:33 FISCO
*12:33JST 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均銘柄で上昇は7銘柄のみ 8月2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落で一時2000円超急落、日経平均銘柄で上昇は7銘柄のみ ・ドル・円は下げ渋り、日本株にらみ ・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は大幅続落で一時2000円超急落、日経平均銘柄で上昇は7銘柄のみ 日経平均は大幅続落。前日比1864.48円安(-4.89%)の36261.85円(出来高概算15億4000万株)で前場の取引を終えている。 1日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は494.82ドル安(-1.21%)の40347.97ドル、ナスダックは405.26ポイント安(-2.30%)の17194.14、S&P500は75.62ポイント安(-1.37%)の5446.68で取引を終了した。利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、急速な景気悪化を警戒した売りが加速し、相場は下落に転じた。主要ハイテク企業決算を控えた警戒感も重しとなり相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。 米国株の下落や為替の円高推移などを受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比7%超の大幅安となったことから、半導体株がきつい下げとなり日経平均は37000円台を一気に割り込む展開に。売りが売りを呼ぶ地合いとなり、日経平均の下げ幅は一時2000円を超える場面も見られた。前場のプライム市場の売買代金は3.3兆円と商いは膨らみ、97%が下落する全面安の地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、株式市場の地合い悪化が嫌気されて、大和証券グループ本社<8601>、野村ホールディングス<8604>など証券株がきつい下げとなったほかスクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体株も急落。このほか、三越伊勢丹<3099>、三井物産<8031>、荏原製作所<6361>、三井化学<4183>、日本製鋼所<5631>、三菱重工<7011>、三菱UFJ<8306>、日立<6501>など幅広い銘柄が売られた。 一方、豪州市場などが好調だったことで第1四半期決算が想定以上の大幅増益となった日本ハム<2282>が逆行高となったほか、コナミグループ<9766>、住友電工<5802>、日本製鉄<5401>も好業績が材料視されて買われた。このほか、アステラス薬<4503>、協和キリン<4151>、東京ガス<9531>が上昇。なお、日経平均採用銘柄で上昇したのはこれら7銘柄のみ。 全業種が売られたなか、証券・商品先物取引業、保険業、銀行業、電気機器、鉱業の下げが目立った。 歴史的な日経平均の急落相場を受けて、日経平均VIは28ポイント台まで急騰しており、投資家マインドは急激に悪化している。今年初めて200日移動平均線を割り込んだことで手じまい売りも入ったようだが、本日も前場で3兆円の売買代金ができていることから下値を買う投資家は存在すると考える。今晩の7月米雇用統計への警戒感は非常に高いことから、日経平均が一気に下げ幅を縮小するような地合いは期待できないが、200日移動平均線が位置する36860円水準辺りの戻りは意識したいところだ。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株にらみ 2日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価の記録的な大幅安でリスク回避の円買いが先行し、一時148円82銭まで値を下げた。一方、米10年債利回りの下げ渋りでドル売りは後退。ドルは値ごろ感から買い戻され、高値付近に持ち直した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円82銭から149円77銭、ユーロ・円は160円65銭から161円59銭、ユーロ・ドルは1.0782ドルから1.0793ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・JVCケンウッド<6632>、ぷらっとホーム<6836>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・6月貿易収支:+55.89億豪ドル(予想:+50.00億豪ドル、5月:+50.52億豪ドル←+57.73億豪ドル) ・中・7月財新製造業PMI:49.8(予想:51.5、6月:51.8) 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「需要鈍化を目指し、引き締め姿勢を維持する」 「2つの責務を巡り、均衡に焦点を当てる」 「インフレ2%目標達成を強く公約」 「労働市場の需給はより均衡化」 「支出のペースは減速も依然堅調」 「経済の展開次第で、金融政策修正へ」 「経済が引き続き堅調ならば、必要である限り金利を維持する」 「委員会は利下げに近づいている感触」 「9月会合で、利下げが選択肢となる可能性も」 <国内> ・特になし <海外> ・15:30 スイス・7月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、6月:+1.3%) 《CS》
関連銘柄 25件
2282 東証プライム
4,871
11/8 15:30
+107(2.25%)
時価総額 501,513百万円
国内食肉業界最大手。食肉事業のほか、加工事業、海外事業、ボールパーク事業も手掛ける。「シャウエッセン」などロングセラー商品多数。配当性向40%以上目安。加工事業では主力商品のブランディング強化を図る。 記:2024/08/02
2,294
11/8 15:30
-13.5(-0.59%)
時価総額 910,241百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
3436 東証プライム
1,481.5
11/8 15:30
-22.5(-1.5%)
時価総額 518,784百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4151 東証プライム
2,614.5
11/8 15:30
+5.5(0.21%)
時価総額 1,411,830百万円
キリンHD傘下の製薬会社。骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患など疾患領域に注力。FGF23関連疾患治療剤「クリースビータ」などが主要製品。バイオテクノロジー、抗体医薬に強み。腎性貧血治療剤は順調。 記:2024/10/09
4183 東証プライム
3,626
11/8 15:30
+21(0.58%)
時価総額 728,260百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4503 東証プライム
1,715.5
11/8 15:30
-19(-1.1%)
時価総額 3,104,477百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
5401 東証プライム
3,208
11/8 15:30
-5(-0.16%)
時価総額 3,048,630百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5631 東証プライム
6,102
11/8 15:30
+501(8.94%)
時価総額 454,044百万円
樹脂製造・加工機械、成形機、防衛関連機器の製造・販売等を行う産業機械事業が主力。素形材・エンジニアリング事業も。1907年創業。29.3期売上高3800億円目標。産業機械事業は内製化率の維持・向上図る。 記:2024/10/09
5802 東証プライム
2,603.5
11/8 15:30
+20.5(0.79%)
時価総額 2,067,025百万円
ワイヤーハーネス、自動車電装部品等の自動車関連事業が主力。1897年創業。送配電用電線・ケーブル、光ファイバ・ケーブル、電子ワイヤー等も。環境エネルギー関連事業では電動車用平角巻線の拡販等に注力。 記:2024/10/07
6361 東証プライム
2,540
11/8 15:30
+85(3.46%)
時価総額 1,173,249百万円
1912年創業のポンプメーカー。標準ポンプや冷却塔、排水機場用ポンプで国内トップシェア。精密・電子、建築・産業、エネルギー分野の売上比率が高い。配当性向35%以上目標。成長分野中心に積極的な投資を行う。 記:2024/08/27
6501 東証プライム
4,053
11/8 15:30
+83(2.09%)
時価総額 18,792,014百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6526 東証プライム
2,699.5
11/8 15:30
+43.5(1.64%)
時価総額 484,288百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6632 東証プライム
1,378
11/8 15:30
+33(2.45%)
時価総額 225,992百万円
カーナビ等の車載機器、無線システム、音響機器等を手掛ける電機メーカー。日本ビクターとケンウッドの経営統合により誕生。中計では26.3期売上高3700億円以上目標。ゲーム・アニメ事業の強化等に取り組む。 記:2024/06/04
6836 東証スタンダード
2,716
11/8 15:30
-24(-0.88%)
時価総額 4,332百万円
IoTゲートウェイやマイクロサーバー、ネットワーク製品の製造・販売等を行う。OpenBlocksブランド、EasyBlocksブランドが核。ネットワークアプライアンスを成長分野に位置付けて注力図る。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,638
11/8 15:30
-129(-1.32%)
時価総額 7,384,067百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
20,050
11/8 15:30
+150(0.75%)
時価総額 1,890,434百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7011 東証プライム
2,329
11/8 15:30
+73(3.24%)
時価総額 7,857,226百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
10,020
11/8 15:30
-155(-1.52%)
時価総額 1,017,932百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8031 東証プライム
3,239
11/8 15:30
-53(-1.61%)
時価総額 9,805,706百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
23,250
11/8 15:30
+195(0.85%)
時価総額 10,965,467百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,768.5
11/8 15:30
+1.5(0.08%)
時価総額 23,489,208百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8601 東証プライム
1,069.5
11/8 15:30
-9.5(-0.88%)
時価総額 1,678,451百万円
業界2位の大和証券を中核とする持株会社。大和アセットマネジメント、大和総研、大和ネクスト銀行等も傘下に持つ。あおぞら銀行と資本業務提携。リテール部門の預り資産残高は91兆円。ラップ口座サービスは順調。 記:2024/05/16
8604 東証プライム
907.8
11/8 15:30
+21.6(2.44%)
時価総額 2,871,882百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17
9531 東証プライム
3,790
11/8 15:30
-64(-1.66%)
時価総額 1,517,713百万円
国内最大手の都市ガス会社。電力小売、資源開発等の海外事業、新宿パークタワーの賃貸等も。都市ガスの顧客件数は878万件超。不動産は新豊洲で大規模開発に着手。26.3期セグメント利益1500億円目指す。 記:2024/06/09
9766 東証プライム
14,680
11/8 15:30
+500(3.53%)
時価総額 2,106,580百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12