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後場に注目すべき3つのポイント~円安を追い風に切り返す展開に

2024/6/24 12:31 FISCO
*12:31JST 後場に注目すべき3つのポイント~円安を追い風に切り返す展開に 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反発、円安を追い風に切り返す展開に ・ドル・円は伸び悩み、日本の円安けん制で ・値下り寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位は信越化学工業<4063> ■日経平均は小幅反発、円安を追い風に切り返す展開に 日経平均は小幅反発。前営業日比92.75円高(+0.24%)の38689.22円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.57ドル高(+0.04%)の39150.33、ナスダック指数は32.23ポイント安(-0.18%)の17689.36、S&P500は8.55ポイント安(-0.16%)の5464.62で取引を終了した。寄り付きはまちまち。米国株関連オプションの満期日が集中する「トリプルウィッチング」で持ち高調整の売りが出た一方、出遅れ感のある銘柄などへの買いが支えた。ナスダックは前日に続き半導体のエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが売られたことが重しとなった。 先週末の米ハイテク株が安かったことから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は小安くスタートした後は下げ渋り、切り返す動き。前営業日終値水準より少し上でのもみ合いとなったが、引き続き底堅い展開となった。週初ということもあり商いは閑散、プライム市場の前場の売買代金は1.5兆円に留まった。 日経平均採用銘柄では、日本ハム<2282>、大塚ホールディングス<4578>が証券会社の投資判断引き上げを材料に買われたほか、円安ドル高を材料にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車株の一角もしっかり。このほか、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、武田薬<4502>など製薬株も買われた。 一方、グロース市場にアルバイト仲介アプリのタイミーが上場するとのことから競争激化が嫌気されてメルカリ<4385>が売られた。住友鉱<5713>、出光興産<5019>など資源関連銘柄の一角が売られたほか、三越伊勢丹<3099>、安川電機<6506>、大成建設<1801>、ブリヂストン<5108>などがさえない。 業種別では、輸送用機器、医薬品、倉庫・運輸関連業、精密機器、陸運業などが上昇した一方、ゴム製品、非鉄金属、電気・ガス業、鉱業、サービス業などが下落した。 為替は1ドル159円60銭台と円安ドル高は一服しているが、4月29日以来の160円台が間近に迫っている。米財務省による為替操作国の監視リスト入りしたことで、政府・日本銀行による円買い介入が実施しにくくなったとの声はある。朝方、神田財務官は「必要があればいつでも介入する準備はできている」と口先介入を実施。いったん円安ドル高は小休止といったところだが、午後、海外投資家による円売りが再度強まる可能性はあろう。前場時点では、輸出関連銘柄の追い風とはなっているが、ドルが160円台に到達した際、介入による為替及び株の乱高下を嫌気した売りが入る可能性はある。後場の東京市場は静かな推移を想定するが、為替動向には注視したい。 ■ドル・円は伸び悩み、日本の円安けん制で 24日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。前週末からのドル買い地合いに変わりはないものの、米10年債利回りの低下でドル買いは一服。また、160円が意識されるなか日本の円安けん制が聞かれ、為替介入への警戒感からドルの一段の上値は抑えられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は159円64銭から159円92銭、ユーロ・円は170円60銭から170円95銭、ユーロ・ドルは1.0684ドルから1.0695ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・WOLVES HAND<194A>、PostPrime<198A>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位は信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・5月貿易収支:+2.04億NZドル(4月:+0.91億NZドル) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合における主な意見(6月13-14日分) 「国債買入れ、柔軟性を確保しつつ予見可能な形で相応の規模の減額が適切」 「経済・物価見通しが実現し、基調的な物価上昇なら利上げ」 「円安は物価見通しの上振れの可能性を高める要因」 「市場の見方を確認するプロセス踏んだ方がしっかりとした規模の減額できる」 「次回向けデータ注視、目標実現の確度の高まりに応じ、適時金利の引き上げ必要」 ・神田財務官 「為替介入、24時間いつでも準備」 「過度な変動があれば適切に行動」 「米為替報告書の影響、まったくない」 「日本の為替監視リスト入り、問題はない」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 18件
1801 東証プライム
6,771
11/22 15:30
-104(-1.51%)
時価総額 1,240,217百万円
1873年創業の大手ゼネコン。建築事業の売上比率が高い。新国立競技場などで施工実績。クアラルンプール国際空港など海外でも実績多数。リニューアル、エンジニアリング事業関連プロジェクトなどに経営資源を配分。 記:2024/08/09
194A 東証グロース
791
11/22 15:30
-17(-2.1%)
時価総額 6,307百万円
動物病院の運営が主力。関西、関東、九州・沖縄でドミナント展開。ペットサロンの運営、動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売等も行う。通常診療から高度診療まで対応できるシームレス体制が強み。 記:2024/10/27
198A 東証グロース
740
11/22 15:30
+15(2.07%)
時価総額 7,474百万円
金融・経済情報プラットフォーム事業を展開。SNSプラットフォーム「PostPrime」が主力。AIパートナー「IZANAVI」をリリース。取引プラットフォームの25.5期中リリースを目標に掲げる。 記:2024/10/29
2282 東証プライム
5,086
11/22 15:30
+34(0.67%)
時価総額 523,649百万円
国内食肉業界最大手。食肉事業のほか、加工事業、海外事業、ボールパーク事業も手掛ける。「シャウエッセン」などロングセラー商品多数。配当性向40%以上目安。加工事業では主力商品のブランディング強化を図る。 記:2024/08/02
2,151.5
11/22 15:30
-40(-1.83%)
時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(0.95%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
+29.5(1.43%)
時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(-0.64%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(-1.77%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4578 東証プライム
8,910
11/22 15:30
-42(-0.47%)
時価総額 4,970,319百万円
大塚製薬、大鵬薬品工業などを傘下に収める持株会社。抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」などが主要製品。ポカリスエットで知名度高い。医療関連事業では新製品等による事業領域の拡大図る。 記:2024/08/19
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(1.98%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(-0.02%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
-41(-1.06%)
時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
9,824
11/22 15:30
+288(3.02%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(-1.66%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03