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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテクの一角が重荷となる可能性~

2023/7/27 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテクの一角が重荷となる可能性~ 27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテクの一角が重荷となる可能性 ■日産自、24/3上方修正 営業利益5500億円←5200億円 ■前場の注目材料:ニチコン、EV製品を海外展開、充電規格を注視、戦略練る ■ハイテクの一角が重荷となる可能性 27日の日本株市場は、こう着感が強まりそうだ。26日の米国市場はNYダウが82ドル高、ナスダックは17ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感から売り先行で始まった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで予想通り0.25%の利上げ再開を決定した。パウエル議長が今後の政策をデータ次第で会合ごとに決定していく方針を示すと、利上げペースが鈍化するとの見方から買い戻しの流れとなり、NYダウはプラスに転じた。一方でハイテク株の一角が弱い値動きとなり、ナスダックは下げを埋められず、3日ぶりに反落。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比70円安の32530円。円相場は1ドル140円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。取引終了後に四半期決算を発表したメタ・プラットフォームズは1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われていることは材料視されそうだ。ただし、ハイテク株の一角が弱い値動きだったことからSOX指数は下落しており、インパクトは限られそうである。 FOMCは予想通りの内容で通過したことから、買い戻しの動きは意識されやすい面はある。一方で、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなることから、引き続き積極的な売買は手控えられやすいところだろう。日経平均は足もとで25日線に上値を抑えられる状況が続いているが、下値の堅さは意識されるものの、同線を明確に上放れてくるまでは、リバウンド機運は高まらないと考えられる。 また、決算発表が本格化するなか、アドバンテスト<6857>の第1四半期業績はコンセンサスを下回った。直近では決算への警戒から弱い値動きを見せていたが、支持線として意識されている25日線を割り込んでくるようだと、持ち高調整の売りが強まりやすいだろう。指数インパクトが大きいこともあり、センチメント悪化へもつながる可能性があるため、まずは決算反応を見極めたい。なお、アドバンテストは生成AI関連では高性能メモリー向けの投資が下期にかけて大きくなるとしており、底堅さがみられてくることが期待されよう。そのほかは、上方修正を発表した日産自<7201>に関心が集まりやすいほか、直近IPO銘柄などでの短期的な売買に向かわせそうだ。 ■日産自、24/3上方修正 営業利益5500億円←5200億円 日産自<7201>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は12兆4000億円から12兆6000億円、営業利益を5200億円から5500億円に上方修正した。コンセンサス(5200億円程度)を上回る。今期の想定為替レートは1ドル=132円と、従来予想の130円から円安方向に見直した。中国の販売台数減少などを受け、世界販売台数は従来予想の400万台から370万台に引き下げたが、円安などが補う格好となる。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(35520.12、+82.05) ・VIX指数は低下(13.19、-0.67) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・日産自<7201>ルノーと対等出資で最終合意、EV新会社に930億円 ・NOK<7240>エストーを子会社化、EV向け拡充 ・メニコン<7780>富士コンタクトを来春に吸収合併 ・日産自<7201>EV新会社に出資、地域ニーズ応じ戦略推進 ・ニチコン<6996>EV製品を海外展開、充電規格を注視、戦略練る ・パナHD<6752>グループ会社、エネ密度向上電池量産で英社と契約、負極材材料調達 ・スター精密<7718>自動旋盤の加工時間見積もりソフト、作成時間7割削減 ・三益半導<8155>群馬・高崎市にシリコンウエハー専用新工場、770億円投入 ・三菱電機<6503>電力システムの海外売上高5割に、欧米で関連企業買収 ・指月電<6994>電動車コンデンサー増産、100億円投じ新工場 ・北海道電力<9509>北海道コカ・コーラボトリングに太陽光電力、年700トンのCO2削減 ・三菱ケミG<4188>医療関連拡充、機器材料・プロセス幅広く ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(28日まで) <海外> ・10:30 中・6月工業利益(5月:前年比-12.6%) 《ST》
関連銘柄 12件
4188 東証プライム
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時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
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11/22 15:30
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時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
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電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6857 東証プライム
9,447
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+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6994 東証スタンダード
365
11/22 15:30
+2(0.55%)
時価総額 12,067百万円
フィルムコンデンサなどのコンデンサ・モジュール部門が主力。1939年創業。兵庫県西宮市に本社。力率改善用機器、高調波抑制装置などの電力機器システムも。産業機器用、xEV用などを中心に売上拡大図る。 記:2024/10/14
6996 東証プライム
1,087
11/22 15:30
-4(-0.37%)
時価総額 84,786百万円
アルミ電解コンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ等の製造・販売を行うコンデンサ事業が主力。家庭用蓄電システム等のNECST事業も。京都府京都市に本社。エネルギー・環境・医療機器などを重点分野に位置付け。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7240 東証プライム
2,242
11/22 15:30
-16.5(-0.73%)
時価総額 388,178百万円
国内初のオイルシールメーカー。1941年創業。国内全自動車メーカーが同社製品を採用。オイルシールは国内トップシェア。シール製品「Oリング」などが主要製品。シール事業では中国系自動車メーカーへの拡販図る。 記:2024/08/20
7718 東証プライム
1,856
11/22 15:30
-5(-0.27%)
時価総額 76,788百万円
CNC自動旋盤などの工作機械メーカー。小型プリンタや腕時計部品も。米国、欧州、アジア等グローバルに展開。欧米の需要は低調。中国は回復傾向。国内は自動車関連はじめ振るわず。総還元性向5割以上目安。 記:2024/07/27
7780 東証プライム
1,538
11/22 15:30
-17(-1.09%)
時価総額 117,882百万円
コンタクトレンズ大手。定額制プランの会員基盤に強み。サプリメントビジネス、動物医療ビジネス等も。配当性向30%程度目安。「Magic」シリーズなどが戦略商品。28.3期売上高1400億円超目指す。 記:2024/06/24
8155 東証プライム
3,690
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時価総額 130,984百万円
半導体材料の加工・販売、計測器や試験機等の販売を行う。エンジニアリング事業なども手掛ける。再生ウエハーで世界トップシェア。信越化学によるTOBは成立、同社株は24年11月12日付けで上場廃止予定。 記:2024/10/27
9509 東証プライム
841.2
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-8.4(-0.99%)
時価総額 181,104百万円
北海道を管轄する電力会社。原発停止で火力と他社受電が柱に。ガス小売等も手掛ける。連結子会社に北海道電力ネットワーク、北海電気工事など。販売電力量は足踏みを見込む。石狩湾新港発電所は30年度に運転開始予定。 記:2024/06/09