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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に~

2023/6/8 8:32 FISCO
*08:32JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に ■楽天地、1Q営業利益 52.9%増 3.56億円 ■前場の注目材料:オリンパス、品質保証ITシステムを統一、3年で600億円投資 ■ハイテク利食いに対して出遅れセクターへの物色に 8日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の動きが意識されるものの、こう着感の強い相場展開になりそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル高、ナスダックは171ポイント安とまちまちだった。目新しい材料がないなか、出遅れ感のあった景気敏感株の買いが目立った。一方、マイクロソフトやアップルなど大型ハイテク株の下落が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比15円高の31885円。円相場は1ドル140円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32090円まで買われる場面も見られたが買いは続かず、日中終値水準でのこう着だった。日経平均は前日の大幅な下げで節目の32000円を割り込んだことから、いったんは自律反発狙いの買いは意識されるだろうが、積極的なリバウンド狙いは期待しづらいところ。もっとも、ボリンジャーバンドの+2σを上回ってきたことから過熱感が警戒されていたこともあり、結果的には一気に過熱を冷ました格好だろう。 自律反発も32000円辺りでの上値の重さが意識されるようだと、短期的に売り仕掛け的な動きが入りやすく、直近で空けたマド埋めとなるボリンジャーバンドの+1σ辺りまでの調整は想定しておきたい。ただし、32000円割れ水準での押し目買い意欲の強さは意識されやすく、出遅れている海外投資家においては押し目狙いのタイミングになりそうだ。SQを前に積極的な売買は考えづらいが、短期的に売りを仕掛けてくる局面においては、その後のリバランスを狙った押し目買いスタンス。 物色の流れとしては米国の動きを引き継ぐ格好から、ハイテク株へは利食いが入りやすい反面、景気敏感株での出遅れ修正に向かわせやすい。為替市場では1ドル140円台と円安傾向を見せていることもあり、輸出関連などへの買いも意識されそうだ。その他、日経平均がこう着感を強めるなか、相対的に出遅れている中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きなどもみられそうだ。生成AIや水素などのテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いに向かわせよう。 ■楽天地、1Q営業利益 52.9%増 3.56億円 楽天地<8842>が発表した2024年1月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比9.2%増の23.37億円、営業利益は同52.9%増の3.56億円だった。不動産賃貸事業では、2022年7月に営業を開始した「浅草横町」および22年2月に取得した「トラビ文京白山」からの賃貸収入が期首から売上高に寄与した。映画興行事業では、「名探偵コナン黒鉄の魚影(サブマリン)」「THE FIRST SLAM DUNK」「ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」等の作品が好稼働した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(33665.02、+91.74) ・1ドル=140.00-10円 ・シカゴ日経先物は上昇(31885、大阪比+15) ・VIX指数は低下(13.94、-0.02) ・米原油先物は上昇(72.53、+0.79) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・オリンパス<7733>品質保証ITシステムを統一、3年で600億円投資 ・関電化<4047>半導体ガス増産、国内外で400億円投資 ・SBI<8473>アスエネと、「炭素クレジット取引所」運営で新会社 ・大阪ガス<9532>伊藤忠・東センと新会社、系統用蓄電池に参入、25年度稼働 ・古河電工<5801>26年3月期に海底・地中線売上高3倍へ、再生エネ関連需要に対応 ・島津製作所<7701>遺伝子検査拡張技術の米新興に出資、CVCファンド1号案件 ・長瀬産業<8012>「ナノテラス」有志連合に加入、バイオなど開発促進 ・JUKI<6440>アフター事業拡充、難加工技術支援を収益に ・アマダ<6113>AIで段取り自動化、溶接ロボの受注開始 ・BIPROGY<8056>イーダッシュと、CO2排出量可視化で提携 ・中部電力<9502>グループのJERA、エネデータ基盤構築、米・欧・豪社と新会社 ・INPEX<1605>次世代リチウム電池開発で米新興に出資 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1-3月期GDP2次速報(前期比年率予想:+1.9%、1次速報:+1.6%) ・08:50 4月経常収支(予想:+1兆6500億円、3月:+2兆2781億円) <海外> ・10:30 豪・4月貿易収支(予想:+136.50億豪ドル、3月:+152.69億豪ドル) 《ST》
関連銘柄 13件
1605 東証プライム
2,005
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時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
4047 東証プライム
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+37(3.68%)
時価総額 60,020百万円
フッ素系特殊ガスに強みを持つ化学品メーカー。1938年設立。半導体用特殊ガス類などの精密化学品事業が主力。か性ソーダなどの基礎化学品事業、鉄系事業等も。精密化学品事業等の拡大、事業ポートフォリオ改革図る。 記:2024/10/08
5801 東証プライム
6,351
11/22 15:30
+126(2.02%)
時価総額 448,806百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6113 東証プライム
1,478
11/22 15:30
+23.5(1.62%)
時価総額 504,168百万円
金属加工機械メーカー。板金加工機械で国内トップシェア。溶接機や研削盤、プレスマシン等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。配当性向50%目安。受注残高は高水準。中計では26.3期売上高4000億円目標。 記:2024/06/13
6440 東証プライム
406
11/22 15:30
+3(0.74%)
時価総額 12,129百万円
工業用ミシン、家庭用ミシンなどの縫製機器&システム事業が主力。工業用ミシンで世界トップシェア。チップマウンタなどの産業装置等も手掛ける。産業装置では営業体制の強化により、高速機需要の取り込みを図る。 記:2024/07/02
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(-0.33%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8012 東証プライム
3,187
11/22 15:30
+25(0.79%)
時価総額 366,212百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30
8056 東証プライム
4,318
11/22 15:30
-4(-0.09%)
時価総額 434,667百万円
大手システムインテグレーター。旧社名は日本ユニシス。大日本印刷の持分法適用会社。金融向けに強み。配当性向40%目処。金融分野はフルバンキングシステム等の売上が拡大。27.3期売上高4200億円目標。 記:2024/06/13
8473 東証プライム
3,562
11/22 15:30
+48(1.37%)
時価総額 1,078,349百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19
8842 東証プライム
6,710
4/1 15:00
±0(0%)
時価総額 43,689百万円
阪急阪神東宝グループの不動産会社。錦糸町や浅草で映画館、温浴施設、フットサル施設、飲食店などを展開。娯楽サービス関連事業は収益伸長。24.1期3Qは2桁営業増益。東宝のTOBは成立、同社株は上場廃止予定。 記:2024/02/03
9502 東証プライム
1,639.5
11/22 15:30
-1(-0.06%)
時価総額 1,242,741百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。連結配当性向30%以上目指す。26.3期経常利益2000億円以上目標。 記:2024/06/09
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(0.82%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13