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後場に注目すべき3つのポイント~今週は重要指標の発表多数

2023/4/10 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~今週は重要指標の発表多数 10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、今週は重要指標の発表多数 ・ドル・円はしっかり、米引き締め継続に期待 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位第一三共<4568> ■日経平均は続伸、今週は重要指標の発表多数 日経平均は続伸。115.67円高の27633.98円(出来高概算3億9027万株)で前場の取引を終えている。 7日の米国株式市場はグッドフライデーの祝日のため休場。前週末に発表された米3月雇用統計は概ね市場予想に一致する結果だった。ただ、20万人を超える非農業部門雇用者数の増加、平均時給の前月比でのプラス傾向、失業率の低下などから、労働市場の逼迫解消のペースが緩慢であることが示唆された。主要株価指数が終日堅調に推移して終了した米株市場を受けて、4月10日の日経平均は前週末比140.21円高の27658.52円と続伸でスタート、その後は上げ幅を縮小する展開となっている。 個別では、郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの海運株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>など金融株は上昇。JR東<9020>やJR西<9021>などの鉄道株も堅調に推移、任天堂<7974>、日本製鉄<5401>、ファーストリテ<9983>、オリエンタルランド<4661>なども上昇した。ほか、今期2ケタ増益見通しや自社株買い発表を好感されたワキタ<8125>が大幅に上昇、ジャパンディスプレイ<6740>、ダイコク電機<6430>、FFJ<7092>などが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。 一方、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテ<6857>などの半導体関連株が軟調に推移、ファナック<6954>やソフトバンクグループ<9984>、メルカリ<4385>なども下落。そのほか、2ケタ減益見通しへの下方修正や減配を嫌気された技研製作所<6289>が大幅下落、業績下方修正で今期大幅減益見通しとなった大阪有機化学工業<4187>も軟調に推移、中部鋼鈑<5461>、三光合成<7888>などが東証プライム市場の値下り率上位に顔を出した。 セクターでは海運、その他製品、保険業が上昇率上位となった一方、パルプ・紙が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の69%、対して値下がり銘柄は25%となっている。 本日の日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行する展開に。雇用統計への警戒感がこれまでくすぶっていたこともあり、ひとまずイベント通過で安心感が台頭している。ただ、週明けの欧州市場がイースターマンデーで休場となるなか、商いは膨らみづらいとみられている。 新興市場でも買い優勢の展開が続いている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇してスタート。その後は上げ幅を縮小して上値の重い展開となっている。米長期金利は3.4%台まで上昇、12日に消費者物価指数(CPI)、13日に卸売物価指数(PPI)が発表されるため、同指標に対する警戒感がくすぶっている。そのほか、4月末にかけての新規株式公開(IPO)投資に備えた換金売りや資金確保の動きは引き続き需給面で新興株の重しになったか。前引け時点での東証マザーズ指数は1.13%高、東証グロース市場Core指数は0.54%高となった。 さて、週末に発表された米3月雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びは市場予想並みだったが23.6万人、失業率は2月の3.6%から3.5%に低下しており、引き続き労働市場の堅調さが確認された。平均時給の伸びは前年比で+4.2%と前月から鈍化し、市場予想(+4.3%)も下回った。ただ、前月比では+0.3%と市場予想に一致、賃金インフレの鈍化ペースは緩慢であることが示唆された。雇用統計の結果を受けて、市場では連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まった。 今週は米国で12日に消費者物価指数(CPI)、13日に卸売物価指数(PPI)が発表される。エネルギーと食品を除いたコアCPIは前年同月比では5.6%上昇と、2月(5.5%上昇)からの加速が見込まれており、前月比0.4%上昇の予想。総合CPIは前年同月比5.1%上昇の予想となっている。雇用統計を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ転換のハードルは高そうな印象が持たれつつあるなか、CPIとPPIに対する注目は高いだろう。 同じく12日に公表されるFOMC議事要旨のほか、今週は米金融当局者の発言も相次ぎ、ニューヨーク連銀のウィリアムズ、フィラデルフィア連銀のハーカー、シカゴ連銀のグールズビー、ミネアポリス連銀のカシュカリ、リッチモンド連銀のバーキン各総裁らが発言する。FRB高官はインフレ抑制を最優先に利上げを行う方針を維持していたため、これらの発言にも注目しておきたいところだ。 さて、毎週当欄を担当する筆者は、目先は底堅い動きを想定し、長期的には欧州不動産市場の動向や金融不安などの再燃、更なるネガティブ材料の浮上によって株価が下落するシナリオを想定して相場を見守ってきた。直近では米長期金利が再度上昇傾向にあり、今週は多くの重要指標が発表されるため、一旦全てのイベントを通過するまでは静観して見守っておきたいところだ。後場の日経平均は、プラス圏での推移が続くか。引き続き、個別材料株への物色が継続するか注目しておきたい。 ■ドル・円はしっかり、米引き締め継続に期待 10日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、131円83銭から132円75銭まで値を上げた。前週末に発表された米雇用統計を受け、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め継続への期待感から、ドル買いに振れやすい地合いが続いている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は131円83銭から132円75銭、ユーロ・円は143円81銭から144円68銭、ユーロ・ドルは1.0897ドルから1.0911ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・フィット<1436>、サイバーステップ<3810>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位第一三共<4568> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月経常収支:+2兆1972億円(予想:+2兆5146億円、1月:-1兆9893億円←-1兆9766億円) 【要人発言】 ・欧州中央銀行(ECB)クノット氏(オランダ紙NRCとの会見) 「利上げはもちろん終了していない」 <国内> ・15:00 3月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:52.5、2月:52.0) <海外> ・休場(復活祭月曜日):豪、NZ、香港、独、フランス、イタリア、スイス、英、カナダなど 《CS》
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4568 東証プライム
4,606
11/25 15:30
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5401 東証プライム
3,088
11/25 15:30
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5461 東証プライム
2,162
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11/25 15:30
-9(-0.5%)
時価総額 50,159百万円
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6740 東証プライム
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ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
9,232
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時価総額 7,073,014百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,675
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+395(2.29%)
時価総額 1,666,505百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
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+83(2.02%)
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CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
1,407
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-18(-1.26%)
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「エニタイムフィットネス」の国内におけるマスター・フランチャイジー。店舗数は1140店舗超。会員数は91万人超。中計では27.3期売上高239億円目標。国内エニタイムフィットネス事業の規模拡大などに注力。 記:2024/10/12
7888 東証プライム
613
11/25 15:30
-1(-0.16%)
時価総額 18,812百万円
精密プラスチック部品メーカー。合成樹脂成形品の製造・販売、金型の設計・製造等を行う。富山県南砺市に本社。ホンダなど自動車メーカー各社が主要取引先。原価低減推進。中期的に売上高営業利益率10%以上目標。 記:2024/10/28
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8,199
11/25 15:30
+33(0.4%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,135
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+885(3.98%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8125 東証プライム
1,570
11/25 15:30
-2(-0.13%)
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建設機械、荷役運搬機械等の販売・レンタルを行う建機事業が主力。事業用カラオケ機器、介護機器等の販売を行う商事事業、不動産事業も。建機事業では保有機械の稼働率向上、ICTソリューションの強化などに注力。 記:2024/10/24
1,826
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時価総額 24,252,923百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,708
11/25 15:30
+45(1.23%)
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三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9020 東証プライム
2,842.5
11/25 15:30
+62.5(2.25%)
時価総額 3,224,566百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9021 東証プライム
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+6.5(0.23%)
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大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01
9101 東証プライム
4,973
11/25 15:30
-2(-0.04%)
時価総額 2,292,553百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9107 東証プライム
2,131.5
11/25 15:30
-23.5(-1.09%)
時価総額 1,439,129百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(3.35%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17