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前場に注目すべき3つのポイント~FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発~

2023/1/31 8:36 FISCO
*08:36JST 前場に注目すべき3つのポイント~FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発~ 31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発 ■NEC、3Q営業利益 20.8%増 570億円、通期据え置き ■前場の注目材料:ソディック、中国で射出成形機再開、廈門に新工場 ■FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発 31日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。30日の米国市場はNYダウが260ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が31日から開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、持ち高調整の売りが優勢となった。利上げペース減速が予想されているものの、ピーク金利が5%超になるまで利上げが継続するとの思惑もあるなか、金利上昇を警戒した売りに一段安となった。さらに、ハイテクの利食い売りが相場を押し下げ、終盤にかけ主要株式指数は下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の27410円。円相場は1ドル130円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。米国市場の下げについては足もとで強いリバウンドを継続していたこともあり、FOMCを控えた利益確定の動きといった見方であり、嫌気売りにはつながらないだろう。米国同様、FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、日経225先物はナイトセッションで一時27570円まで買われる場面が見られた。節目の27500円を上回ってきたこともあり、ややショートカバーの動きは意識されそうだ。 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、下値支持線の75日線から上放れ、5日線を支持線とした下値切り上げを見せてきている。狭いレンジでの推移で明確なトレンドが出ている状況ではないものの、一目均衡表では雲のねじれの局面にきており、トレンドが出やすいタイミングとなる。遅行スパンは実線を下から上に突き抜ける、上方シグナルを発生させてきたこともあり、リバウンドが意識されやすいだろう。 そのため重要イベントを前に積極的なトレードは限られるものの、イベント通過後をにらんだ押し目買い意欲は強そうだ。また、決算発表が本格化するなか、NEC<6701>が通期計画の営業利益1850億円を据え置いた。コンセンサスは1490億円程度と慎重に見ていたこともあり、見直し買いに向かわせやすい。また、OLC<4661>の上方修正も評価される可能性があるなか、センチメント改善につながり、決算を手掛かりとした個別物色は活発化しそうだ。 そのほか、前日の引け後に決算を発表したところでは、日特殊陶<5334>、ウェッズ<7551>、洋シヤター<5936>、NECキャピ<8793>、マクニカHD<3132>、ソシオネクスト<6526>などがポジティブである。 ■NEC、3Q営業利益 20.8%増 570億円、通期据え置き NEC<6701>が発表した第3四半期業績は営業利益が前年同期比20.8%増の570.99億円だった。都市インフラと中堅中小企業向けの社会公共事業、防衛向けの社会基盤事業などが伸びた。23年3月期通期予想の営業利益1850億円は据え置いており、コンセンサス(1485億円程度)を上回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27433.40、+50.84) ・シカゴ日経先物は上昇(27410、大阪比+40) ・1ドル=130.40-50円 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・日産自<7201>日産・ルノー、資本関係見直し「対等」に、相互15%出資 ・豊田織<6201>空間静電気除電システムに新技術、燃料使用量4割削減 ・トヨタ<7203>世界販売3年連続首位、昨年1048万台 ・岩谷産業<8088>エアコン関連製品の生産能力倍増、タイ拠点に18億円投資 ・航空電子<6807>スマート衣料向けケーブル開発、メタル電線で価格抑制 ・村田製作所<6981>小諸の新棟完成、RFモジュール需要増対応 ・住江織物<3501>メキシコに車内装用合皮の自社工場、計画見直し投資上乗せ ・東洋紡<3101>液晶向けフィルムを薄肉化で増産、世界シェア拡大狙う ・UBE<4208>ガス分離膜の生産能力増強、再生エネ向け需要拡大 ・帝人<3401>バイオマス由来PC樹脂で国際認証取得 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 12月有効求人倍率(予想:1.36倍、11月:1.35倍) ・08:30 12月失業率(予想:2.5%、11月:2.5%) ・08:50 12月鉱工業生産速報値(前月比予想:-1.0%、11月:+0.2%) ・08:50 日銀金融政策決定会合議事録公表(2012年7-12月開催分) <海外> ・09:30 豪・12月小売売上高(前月比予想:-0.2%、11月:+1.4%) ・10:30 中・1月製造業PMI(予想:50.1、12月:47.0) ・10:30 中・1月非製造業PMI(予想:52.0、12月:41.6) 《ST》
関連銘柄 18件
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(1.39%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
1,784.5
11/22 15:30
+39(2.23%)
時価総額 325,800百万円
半導体や電子部品、ネットワーク関連商品などを扱う専門商社「マクニカ」を中核とする持株会社。アナログ、その他標準ICなど集積回路の売上比率が高い。集積回路及び電子デバイスその他事業ではシェア拡大見込む。 記:2024/09/03
3401 東証プライム
1,372.5
11/22 15:30
+43.5(3.27%)
時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
3501 東証プライム
2,021
11/22 15:30
+4(0.2%)
時価総額 15,525百万円
自動車・車両内装事業が主力。カーペットやカーテン等のインテリア事業、繊維系暖房商材等の機能資材事業も展開。鉄道車両シート地で国内トップシェア。ベトナム拠点の採算性向上図る。27.5期売上1090億円目標。 記:2024/10/24
4208 東証プライム
2,450
11/22 15:30
+48(2%)
時価総額 260,190百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(-0.62%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
5334 東証プライム
4,823
11/22 15:30
-34(-0.7%)
時価総額 960,973百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
5936 東証スタンダード
803
11/22 15:30
+18(2.29%)
時価総額 5,129百万円
シャッターメーカー大手。重量シャッターが主力。軽量シャッター、スチールドアなどの製造・販売、メンテサービス事業も。独ハーマン社と資本業務提携。配当性向30%目安。販売価格の維持向上、業務効率化を推進。 記:2024/08/20
6201 東証プライム
11,515
11/22 15:30
+20(0.17%)
時価総額 3,752,059百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1926年設立のトヨタグループの母体。フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサーで世界トップシェア。貴金属やコバルトを使用しないアルカリ水電解式水素製造装置向けの電極を開発。 記:2024/06/04
6526 東証プライム
2,360
11/22 15:30
+2(0.08%)
時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(-0.04%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6807 東証プライム
2,695
11/22 15:30
+12(0.45%)
時価総額 189,467百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(-0.31%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7551 東証スタンダード
599
11/22 13:58
+3(0.5%)
時価総額 9,655百万円
自動車用アルミホイールなどを扱う商社。メーカー機能も持つ。得意先は全国約1万店。物流事業や自動車関連小売事業、福祉事業等も手掛ける。自動車関連卸売事業ではアルミホイールの廉価品の拡販などに取り組む。 記:2024/06/17
8088 東証プライム
1,876
11/22 15:30
+6(0.32%)
時価総額 439,447百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11
3,730
11/22 15:30
+10(0.27%)
時価総額 80,363百万円
NECグループの金融サービス会社。NEC製品のリース・割賦販売を主軸に、ファイナンス事業やインベストメント事業等も展開。営業資産残高は9800億円超。リース事業、ファイナンス事業の持続的な成長図る。 記:2024/06/18