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前場に注目すべき3つのポイント~一気に進んだバリューローテーションの修正~

2021/4/1 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~一気に進んだバリューローテーションの修正~ 1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:一気に進んだバリューローテーションの修正 ■ニトリ、21/2営業利益1376億円、22/2期1439億円見込みでコンセンサス範囲内 ■前場の注目材料:ルネサス、「1カ月で再開」堅持、出荷回復3—4カ月 ■一気に進んだバリューローテーションの修正 1日の日本株市場はハイテク株などへの物色が意識されそうである。3月31日の米国市場はNYダウが85ドル安の一方で、ナスダックは201ポイント高だった。バイデン大統領の発表を控え、大型インフラ計画が回復をさらに支援するとの期待を背景に買い先行で始まった。その後は月末、四半期末で利益確定売りが目立ったほか、増税や債務拡大への懸念に上値が抑制され、引けにかけてダウは下落に転じた。ハイテクは売られ過ぎとの見方から見直し買いが強まり、ナスダックの上昇に繋がっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の29345円。円相場は1ドル110円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となろう。また、アップルなどクオリティ株の一角が買われており、これが他のハイテク株への物色に波及する展開となったことから、バリューからグロース株選好に向かいやすいだろう。ハイテク株はバリューシフトが強まった3月は利食いの流れが続いていたこともあり、割高感は後退しているとみられる。今後バイデン政権の増税のほか長期金利の上昇に対する警戒感は燻るものの、一気に進んだバリューローテーションの修正が意識されやすい面もあるだろう。 海外市場は週末および週明けに祝日を控えていることからフローは限られてくると見られるものの、バイデン大統領の大規模なインフラ計画を手掛かりに先回り的に資金流入がみられてくる可能性も意識されやすい。日経平均は75日線を支持線としたリバウンドにより、足元では5日、25日線レベルでの攻防をみせている。5日線の切り上がりにより25日線との短期ゴールデンクロス示現も近づいている。名実ともに新年度相場入りとなるなか、押し目買い意欲は強そうだ。 また、ナスダックの上昇を背景に、マザーズなど中小型株への物色も意識されやすい。足元では直近IPO銘柄への物色が中心であり、物色の広がりはみられていないものの、足元の調整からグロースシフトが意識されてくるなか、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄への見直しも意識されてくるだろう。なお、菅首相は新型コロナウイルスの感染が再拡大している大阪府について、コロナ対策の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を適用する方針を表明した。今日にも大阪に初適用となることから慎重姿勢は強まる可能性がある一方で、コロナ抑制や対策に関連した材料株への物色が意識されやすい。 ■ニトリ、21/2営業利益1376億円、22/2期1439億円見込みでコンセンサス範囲内 ニトリ<9843>が発表した2021年2月期決算は、営業利益が前期比28.1%増の1376億円だった。22年2月期は4.5%増の1439億円を見込んでいる。コンセンサス(1430億円程度)の範囲内となる。子会社化した島忠の業績が加わり、売上高は21.9%増の8736億円と35期連続の増収増益を見込む。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(13246.87、+201.48) ・シカゴ日経225先物は上昇(29345、大阪比+135) ・SOX指数は上昇(3124.94、+80.40) ・VIX指数は低下(19.40、-0.21) ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・日立<6501>米IT社1兆円買収、攻めのM&A加速 ・富士フイルム<4901>古森会長退任、新社長に後藤氏 ・東京製綱<5981>田中会長が辞任、TOBで決断、日鉄は評価 ・ルネサス<6723>火災事故、半導体不足に拍車、車各社、生産計画見直し ・パナソニック<6752>マカフィーと車両セキュリティー事業化、サイバー攻撃を監視 ・クボタ<6326>三菱マヒンドラと提携、農機の相互OEM拡充 ・ハーモニック<6324>2段型遊星歯車減速機、ヘリカルギア搭載 ・東洋エンジニアリング<6330>米エイトと包括協定、天然ガス処理技術で ・富士電機<6504>省スペース物品自販機、商品収納10種・220個 ・富士通<6702>CVCファンド新設、100億円規模 ・日立<6501>共済引受の緩和支援 ・PSS<7707>東証プライム上場目指す、グローバル強化 ・アステラス薬<4503>前立腺がん治療薬、欧で適応拡大勧告 ・協和キリン<4151>米社に抗体開発許諾 ・大日住薬<4506>米子会社、欧で前立腺がん薬販売申請 ・三井化学<4183>メガネレンズ材拡販、米コストコに標準採用 ・王子HD<3861>OPP生産能力1.6倍、電動車向けコンデンサー用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 3月調査日銀短観・大企業製造業DI:(予想:-1、12月:-10) ・08:50 3月調査日銀短観・大企業非製造業DI:(予想:-4、12月:-5) ・08:50 3月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比%(予想:-1.4%) <海外> ・09:30 豪・2月貿易収支(予想:+98.72億豪ドル、1月:+101.42億豪ドル) ・10:45 中・3月財新製造業PMI(予想:51.4、2月:50.9) 《ST》
関連銘柄 17件
3861 東証プライム
551.1
11/27 15:30
-4.8(-0.86%)
時価総額 559,026百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4151 東証プライム
2,486
11/27 15:30
+16.5(0.67%)
時価総額 1,342,440百万円
キリンHD傘下の製薬会社。骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患など疾患領域に注力。FGF23関連疾患治療剤「クリースビータ」などが主要製品。バイオテクノロジー、抗体医薬に強み。腎性貧血治療剤は順調。 記:2024/10/09
4183 東証プライム
3,533
11/27 15:30
+12(0.34%)
時価総額 709,582百万円
総合化学大手。エラストマー、エチレン、ビジョンケア材料、半導体・電子部品工程部材等を製造・販売。メガネレンズ材料、燃料タンク材料で世界トップシェア。事業ポートフォリ変革推進。総還元性向30%以上目指す。 記:2024/10/09
4503 東証プライム
1,567
11/27 15:30
-5(-0.32%)
時価総額 2,835,742百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4506 東証プライム
603
11/27 15:30
+2(0.33%)
時価総額 239,934百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
3,315
11/27 15:30
+7(0.21%)
時価総額 4,123,452百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5981 東証プライム
1,250
11/27 15:30
-24(-1.88%)
時価総額 20,335百万円
1887年創業のワイヤロープメーカー。明石海峡大橋などで採用実績。エレベータロープなどで国内トップシェア。スチールコード、炭素繊維ケーブル等も。27.3期営業利益45億円目標。橋梁ケーブル事業などに注力。 記:2024/06/15
1,873
11/27 15:30
+12(0.64%)
時価総額 180,398百万円
減速機メーカー。小型精密減速機で世界トップシェア。NASAの火星探査車などで採用実績。回転系アクチュエータ、モータなども手掛ける。先進医療用途は需要拡大。配当性向30%目処。27.3期売上900億円目標。 記:2024/07/26
6326 東証プライム
1,907.5
11/27 15:30
-15.5(-0.81%)
時価総額 2,244,492百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6330 東証プライム
679
11/27 15:30
-21(-3%)
時価総額 26,182百万円
三井グループのエンジニアリング会社。石油化学プラント、石油精製プラント、火力発電プラント等の設計、工事を行う。化学プラントに強み。海外売上比率は6割超。燃料アンモニアなどの案件形成に向けた取り組みを推進。 記:2024/08/09
6501 東証プライム
3,735
11/27 15:30
+23(0.62%)
時価総額 17,317,585百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6504 東証プライム
8,321
11/27 15:30
-115(-1.36%)
時価総額 1,242,300百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
6702 東証プライム
2,818.5
11/27 15:30
+74(2.7%)
時価総額 5,837,418百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
1,961
11/27 15:30
-39.5(-1.97%)
時価総額 3,668,276百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
1,479
11/27 15:30
-39(-2.57%)
時価総額 3,630,126百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
291
11/27 15:30
-14(-4.59%)
時価総額 8,051百万円
核酸自動抽出装置や臨床診断装置などの装置部門、研究用試薬などの試薬・消耗品部門が柱。装置のメンテナンス、受託製造・受託検査なども手掛ける。ELITechGroupが主要取引先。生産体制の強化等に取り組む。 記:2024/08/30
9843 東証プライム
19,110
11/27 15:30
+560(3.02%)
時価総額 2,187,006百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13