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後場に注目すべき3つのポイント~米国債入札などに注目

2021/3/9 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~米国債入札などに注目 9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、米国債入札などに注目 ・ドル・円はしっかり、ドル買い継続 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がテルモ<4543> ■日経平均は4日ぶり反発、米国債入札などに注目 日経平均は4日ぶり反発。57.56円高の28800.81円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。 週明け8日の米株式市場でNYダウは続伸し、306ドル高となった。経済活動の再開が進んでいるほか、バイデン政権が提示した1.9兆ドル規模の追加経済対策を上院が可決したことを受け、景気敏感株を中心に買いが入った。NYダウは取引時間中の過去最高値を更新。ただ、長期金利が一時1.6%台まで上昇したことからハイテク株の売りが続き、ナスダック総合指数は2.4%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.4%の下落となった。本日の東京市場でもこうした流れを引き継ぎ、バリュー(割安)株に買いが入る一方、値がさグロース(成長)株の売りが出て、日経平均は5円高からスタート。寄り付き後も前日終値を挟みもみ合う展開となり、9時38分にここまでの安値28609.21円(134.04円安)、10時09分に高値28901.27円(158.02円高)を付けた。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%超上昇し、日経平均を約52円押し上げている。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株、トヨタ自<7203>などの自動車株も堅調。日本製鉄<5401>は中長期経営計画を評価した買いが続いているようで大幅続伸している。業績上方修正を発表した大紀アルミ<5702>、自社株買い発表のホギメディ<3593>などは急伸。また、安永<7271>は一部報道を受けて東証1部上昇率トップとなっている。一方、任天堂<7974>、日本電産<6594>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、東エレク<8035>といった値がさ株が軟調。大型のM&A(合併・買収)観測が報じられたパナソニック<6752>は急落し、日立造船<7004>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、不動産業、鉄鋼、電気・ガス業などが上昇率上位。半面、鉱業、電気機器、その他製品など5業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は25%となっている。 前日のNYダウが取引時間中の過去最高値を更新し、本日の東京市場でも景気敏感株を中心に買い優勢の展開となっている。前引け時点で東証株価指数(TOPIX)は0.61%の上昇、東証1部の値上がり銘柄は全体の7割以上となっている。不動産株や陸運株、自動車株などが強いところを見ると、日本でも経済活動の再開に伴って人の移動(モビリティー)が増えるとの期待がじわり広がってきた印象だ。 半面、日経平均は前引け時点で0.20%の上昇の上昇にとどまり、一時マイナスとなるなど上値が重い。米国でハイテク株の売りが続き、日本でも日経平均への影響が大きい値がさ株が軟調とあってやむを得ないだろう。コロナ禍終息後は店舗での飲食、旅行・レジャー等の「リアル志向のリベンジ消費」が強まるとの見方をこのところ多く耳にする。IT利活用の流れは長期的に変わらないとされつつも、コロナ禍終息後の世界の姿がはっきり見えるまでは「値上がりしてきたハイテク株はいったん売り」というスタンスの投資家が多いようだ。 また、キャサリン・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントに代表されるテック系ファンドからの資金流出も需給面の懸念材料だろう。筆者は投資期間・資金面の制約がない個人投資家は「成長株の長期投資」が有効と考えている(それに多くの人と同じ投資アイディアに乗っても利幅は薄いというのが定石)が、現在はやはりハイテク株の買いには慎重なスタンスだ。 さて、とはいえ日経平均ばかりでなくTOPIXもプラス圏でもみ合う展開となっており、上値追いムードは乏しい。来週にかけて日米欧の中央銀行が金融政策決定会合を開くことが注目されているが、9日に3年物、10日に10年物、11日に30年物と米国債の入札が相次ぐことにも注意が必要だろう。米長期金利は1.6%前後でひとまず伸び悩む動きも見られるが、入札で債券需給のゆるみが意識されれば再び上に走る可能性もある。半面、米国債の空売りが増えているとの見方もあり、入札や決定会合通過後の債券・金利動向は読みにくい。 香港株が足元強含みのため、後場の日経平均は上値を試す場面もありそうだが、こうしたイベントを前に徐々に様子見ムードが強まるだろう。 (小林大純) ■ドル・円はしっかり、ドル買い継続 9日午前の東京市場でドル・円はしっかり。米10年債利回りの上昇を手がかりとしたドル買いが続き、ドルは主要通貨に対して強含んだ。また、日経平均株価の反発でリスク選好的な円売りも観測され、ドルを昨年6月以来の109円台に押し上げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円87銭から109円23銭、ユーロ・円は128円98銭から129円38銭、ユーロ・ドルは1.1836ドルから1.1853ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・セーラー広告<2156>、シーズメン<3083>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-0.8%(予想:-1.7%、12月:-3.2%) ・日・1月家計支出:前年比-6.1%(予想:-2.1%、12月:-0.6%) ・日・10-12月期GDP2次速報:前期比年率+11.7%(予想:+12.6%、1次速報:+12.7%) ・日・2月マネーストックM3:前年比+8.0%(予想:+7.9%、1月:+7.8%) 【要人発言】 ・政府 「野村アセットの中川順子CEOを日銀審議委員候補とする同意人事案を提示」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・1月貿易収支(予想:+145億ユーロ、12月:+152億ユーロ) 《CS》
関連銘柄 18件
2156 東証スタンダード
455
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+14(3.17%)
時価総額 2,765百万円
中四国拠点の総合広告代理店。1951年設立。香川県高松市に本社。広告出稿業務や広告媒体制作、マーケティング・プランニング、イベント企画等を行う。物産販売店舗の運営など新規事業領域への取り組みを実施。 記:2024/09/01
3083 東証スタンダード
796
11/22 15:30
-10(-1.24%)
時価総額 3,307百万円
カジュアルファッションの「METHOD」、和柄専門の「流儀圧搾」の運営等を行う。エスニックファッション・雑貨の「チチカカ」を傘下に収める。集客イベント等で客数増図る。事業ポートフォリオの多様化進める。 記:2024/10/24
3593 東証プライム
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11/22 15:30
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医療用不織布製品や滅菌包装材、各種医療用キット製品などの製造・販売を行う。手術用キット製品「プレミアムキット」が重要戦略製品。製品ポートフォリオの見直し図る。中計では27.3期売上高467億円目標。 記:2024/08/13
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(1.15%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(0.39%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5702 東証プライム
1,070
11/22 15:30
+5(0.47%)
時価総額 46,683百万円
1922年創業のアルミニウム二次合金メーカー。合金事業や原料事業、ダイカスト事業等を展開。生産量は世界トップクラス。大手自動車メーカーなどが主要取引先。新生産システムの構築、原料の自力回収力の強化図る。 記:2024/10/24
6594 東証プライム
2,858
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-50(-1.72%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
1,551
11/22 15:30
+31(2.04%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7004 東証プライム
958
11/22 15:30
+8(0.84%)
時価総額 163,066百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7271 東証スタンダード
507
11/22 15:30
-4(-0.78%)
時価総額 6,560百万円
エンジン部品の製造・販売を行う。1923年創業。三重県伊賀市に本社。コネクティングロッドで世界トップクラスのシェア。トヨタなどが主要取引先。環境機器事業は新型ディスポーザの投入、システム販売の回復見込む。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(1.05%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(1.78%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17