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後場に注目すべき3つのポイント~引き続き米長期金利上昇を警戒

2021/2/24 12:21 FISCO
*12:21JST 後場に注目すべき3つのポイント~引き続き米長期金利上昇を警戒 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、引き続き米長期金利上昇を警戒 ・ドル・円はじり高、クロス円に追随 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は反落、引き続き米長期金利上昇を警戒 日経平均は反落。232.21円安の29923.82円(出来高概算8億1412万株)で前場の取引を終えている。 前日23日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.66ドル高の31537.35ドル、ナスダックは67.85ポイント安の13465.20で取引を終了した。パウエルFRB議長の議会証言を控え金融緩和縮小への警戒感に寄り付き後、大きく下落した。特にナスダックは一時4%近く急落。しかし、パウエル議長が強力な金融緩和を続ける方針を改めて強調すると、長期金利の上昇も一服し、下げ幅を縮小。ダウは引けにかけてプラスに転じ、ナスダックは下げ幅を縮小した。東京市場の休日前に比べ、ダウ平均は43.03ドル上昇、ナスダックは409.26ポイント下落となった。 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。米長期金利の上昇が警戒されたことに加え、朝方の外為市場で1ドル=105円20銭台と一昨日22日15時頃に比べ40銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなった。一方、国内で新型コロナの新規感染が縮小傾向となり、政府が6府県で緊急事態宣言を今月末に解除する方向で調整に入ったと報じられるなど、経済活動の本格的な再開への期待が株価下支え要因となった。また、パウエルFRB議長が金融緩和を続ける姿勢を改めて強調したことも買い安心感となったが、前場は概ね売り優勢の展開だった。 個別では、2月度の既存店売上高が前年同月度比0.6%減と2カ月連続で前年割れとなった西松屋チェ<7545>、ビットコイン価格の下落が嫌気されたマネックスG<8698>、ナスダックの不安定な動きから投資事業の収益不透明感が台頭したソフトバンクG<9984>が下げた。また、米国市場でハイテク株が下げたことを受けキーエンス<6861>、村田製<6981>、日本電産<6594>などのハイテク株やレーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサス<6723>など半導体関連株が総じて軟調だった。 一方、販売用不動産16物件724戸の販売を発表したグッドコムA<3475>、自社株買いを発表した東亜建<1885>、コクヨ<7984>、21年3月期純利益予想を上方修正したペガサス<6262>、脱炭素技術の実用化推進すると化学工業日報で報じられた洋エンジ<6330>が上げた。また、コロナ収束後の業績回復が期待されたJAL<9201>、ANA<9202>の空運株なども堅調だった。 セクターでは、精密機器、電気機器、情報・通信業、パルプ・紙、金属製品などが値下がり率上位。一方、空運業、不動産業、鉱業、海運業、鉄鋼などが値上がり率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は42%となっている。 一昨日22日の当欄で、日経平均や米国ダウ平均の銘柄入れ替えについて簡単に触れた。少し詳しく見てみる。ダウ平均30銘柄の中で、現在注目度が高いのは、30年前には構成銘柄ではなかったアップルやマイクロソフト、セールスフォース・ドットコムなどだ。米国での新興企業の成長は、市場関係者の間では「新陳代謝」といったキーワードで語られることがあるが、本質を表しているのだろうか。 目を国内に転じてみる。20年4-12月期決算発表で印象に残った企業の一つに富士フイルム<4901>がある。21年3月期純利益予想を過去最高に上方修正し、株価は上場来高値に躍り出た。同社はその社名にあるように、元々は写真フィルムのメーカーだが、その市場は今はほぼない。しかし変革を繰り返し、今の姿になった。一方、フィルムの時代に同社の目標だったコダックは時代に対応できず倒産した(現在のコダックは当時とは別法人)。 米国は次々と新しい企業が華々しく出てきて古い企業は消え去る。片や日本は、新しい企業が派手に出てくることは少ないが、既存の企業が時間を掛けながら事業構造を大きく変える。結果、株価指数を構成する「銘柄」は米国では派手に入れ替わるが、日本は指数を構成する「事業」が大きく変わる。事業の変革は、利害関係者に負荷をかけることが少ない「日本流の新陳代謝」と言えるのではないだろうか。こうした、自らを新陳代謝する企業をみつけ、資金を投じることこそ、投資家にとっての醍醐味のような気もする。 昨日のダウ平均は31537ドル。今日前場の日経平均は29923円。その差1614。久しぶりにダウの背中が見えてきた。逆転すれば、およそ5年ぶりのことだ。アフターコロナでは「日本流の新陳代謝」が進み、再び日経平均がダウ平均をリードする姿を見たいものだ。 さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。経済活動の本格的な再開への期待が強く、押し目買い意欲は引き続き強そうだ。一方、米長期金利上昇への警戒感は継続しており、特にナスダックをはじめ米ハイテク株の動向を見極めたいとするムードが強く、積極的な買いは限定的となりそうだ。ただ、前場のTOPIXは0.89%下落しており、日銀によるETF買い観測が強まれば、底堅く推移する可能性もある。 (小山 眞一) ■ドル・円はじり高、クロス円に追随 24日午前の東京市場でドル・円はじり高。日経平均株価の30000円割れで、日本株安を嫌気した円買いに振れやすい地合い。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派姿勢を受けたドル売りの影響でクロス円が上昇基調となり、ドル・円はそれに追随した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円19銭から105円49銭、ユーロ・円は127円77銭から128円13銭、ユーロ・ドルは1.2143ドルから1.2158ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・サイジニア<6031>、和心<9271>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・12月FHFA住宅価格指数:前月比+1.1%(予想:+1.0%、11月:+1.0%) ・米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+10.10%(予想:+9.90%、11月:+9.2%←+9.08%) ・米・2月リッチモンド連銀製造業指数:14(予想:15、1月:14) ・米・2月消費者信頼感指数:91.3(予想:90.0、1月:88.9←89.3) 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「あらゆる緩和策を保持しておきたい」 「必要ならさらなる刺激策を講じることにコミット」 ・NZ準備銀行(声明) 「経済見通しは依然として不確実」 「必要に応じてマイナス金利など追加的な金融刺激策を提供する用意」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・10-12月期GDP改定値(前年比予想:-2.9%、速報値:-2.9%) 《CS》
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海洋土木に強みを持つ中堅ゼネコン。1908年創業。陸上土木や大型物流施設を得意とする建築等も。関西国際空港などで実績。シンガポールなど海外でも実績多数。25.3期は豊富な手持工事の順調な消化を見込む。 記:2024/06/13
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工業用ミシンメーカー。1914年創業。工業用環縫いミシンで世界トップシェア。シートベルト関連部品など自動車部品も手掛ける。工業用ミシン事業は新機種の生産供給体制の整備図る。27.3期売上高300億円目標。 記:2024/06/29
6330 東証プライム
730
9/20 15:00
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+67(1.15%)
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2,118.5
9/20 15:00
+72.5(3.54%)
時価総額 4,144,693百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6861 東証プライム
68,920
9/20 15:00
+1,650(2.45%)
時価総額 16,761,895百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
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時価総額 2,315,664百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
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+140(3.66%)
時価総額 4,002,854百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6981 東証プライム
2,749
9/20 15:00
+83.5(3.13%)
時価総額 5,573,441百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7545 東証プライム
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時価総額 179,261百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。1109店舗展開。公式オンラインストアは売上伸長。24.2期通期は増収増益。25.2期は2桁増益見通し。 記:2024/04/17
9,956
9/20 15:00
-149(-1.47%)
時価総額 1,011,430百万円
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7984 東証プライム
2,486
9/20 15:00
-23.5(-0.94%)
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8698 東証プライム
614
9/20 15:00
-7(-1.13%)
時価総額 164,212百万円
コインチェック、米TradeStationなどを傘下に収める持株会社。しずおかFGが筆頭株主。NTTドコモと資本業務提携。アセットマネジメント事業を強化。ロボアドバイザーサービスの運用残高は順調増。 記:2024/08/01
9201 東証プライム
2,469
9/20 15:00
+8.5(0.35%)
時価総額 1,079,309百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
3,051
9/20 15:00
-3(-0.1%)
時価総額 1,477,581百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9271 東証グロース
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-10(-1.83%)
時価総額 3,278百万円
かんざしや傘、箸などの和雑貨専門店を主要都市や観光地に出店。アニメ・ゲームコンテンツのグッズOEM製造、宿泊施設の運営事業等も。訪日外国人の増加等で来店客数は増加。高価格帯商品の寄与で客単価は上昇。 記:2024/06/03
9984 東証プライム
8,563
9/20 15:00
+158(1.88%)
時価総額 14,753,655百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17