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後場に注目すべき3つのポイント~下げ渋り見せるも当面は神経質な展開か

2018/12/5 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~下げ渋り見せるも当面は神経質な展開か 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、下げ渋り見せるも当面は神経質な展開か ・ドル・円は底堅い、日本株の下げ幅縮小で ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はTDK<6762> ■日経平均は続落、下げ渋り見せるも当面は神経質な展開か 日経平均は続落。89.11円安の21946.94円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに大幅反落し、799ドル安となった。米中貿易交渉の進展に懐疑的な見方が広がったほか、米国債のイールドカーブ(長短金利差)が逆転して短期金利が長期金利を上回り、米景気後退への警戒感が強まった。為替市場では円相場が1ドル=112円台まで上昇し、本日の日経平均は米株安や円高を嫌気して280円安からスタートすると、寄り付き直後には一時21708.82円(327.23円安)まで下落した。ただ、前日に米株安を先取りする形で538円下落していたこともあり、下値では押し目買いが入り下げ渋った。 個別では、ファナック<6954>が2%超下落したほか、キーエンス<6861>、SUMCO<3436>、ユニファミマ<8028>などがさえない。米長期金利の低下を嫌気して第一生命HD<8750>が3%安となるなど保険株の下げが目立つ。決算発表のアインHD<9627>は4%近く下落した。また、合弁企業の出資比率見直しを発表した三菱ガス<4182>が東証1部下落率トップとなった。一方、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、武田薬<4502>などが堅調。ファーストリテは11月の国内「ユニクロ」既存店売上高が想定以上に健闘との見方が広がった。武田薬は本日、同業シャイアー買収の是非を問う臨時株主総会を開催している。大日住薬<4506>は大幅反発して4%高。また、11月既存店売上高がポジティブ視されたアダストリア<2685>は急伸し、アトラ<6029>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、保険業、石油・石炭製品、証券などが下落率上位。半面、電気・ガス業、その他製品、建設業が上昇率上位だった。 米国の「逆イールドカーブ」ショックを受けて、日経平均は前日からの2日間の下げ幅が一時800円超に達したが、節目の22000円を下回る水準では押し目買いが入り下げ渋っている。やはり「PER12倍」レベルが下値のサポートとして意識されているようだ。ただ、目先は米長期金利や米国株の動向睨みで、金融市場は神経質な展開となりそうだ。日経平均は22000円を挟んだ攻防が想定される。 5日はブッシュ元大統領の追悼の日として米金融市場が休場となるため、積極的な売買は手控えられやすいところ。しかし、このところ海外投資家の売りに振らされる場面が再び目立つため、本日の後場もこうした動きに警戒する必要はあるだろう。一方、新興市場はソフトバンク<9434>上場に絡んだ換金売り圧力にさらされつつも、マザーズ指数が比較的底堅い動きを見せている。外部環境への警戒感から個人投資家の物色がひとまず中小型株に向かっていることが窺える。 ■ドル・円は底堅い、日本株の下げ幅縮小で 5日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。米利上げ打ち止めが意識されるなか、日本株の下げ幅縮小で円買いは弱まり、ドルは113円近くまで持ち直した。 ドル・円は、米長短金利差逆転で利上げ打ち止め時期の前倒しが意識され、ドル売り基調が鮮明になっている。ただ、本日は日経平均株価が朝方から下げ幅を縮小し、警戒の円買いは弱まり、ドルはやや値を戻した。 現時点で欧州株式先物はプラス圏で推移し、円買いは強まっていないようだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安継続を警戒した円買いは後場も続き、ドルの重石となりそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円65銭から113円01銭、ユーロ・円は127円79銭から128円08銭、ユーロ・ドルは1.1325ドルから1.1346ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・前田製作所<6281>やプラザクリエイト本社<7502>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はTDK<6762> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・若田部日銀副総裁 「物価2%の実現を目指して大規模金融緩和を継続し、景気改善を十分に長く持続させる」 「金融市場・金融システムへの影響を間断なく点検することが必要」 【経済指標】 ・豪・7-9月期GDP:前年比+2.8%(予想:+3.3%、4-6月期:+3.1%←+3.4%) ・中・11月財新サービス業PMI:53.8(予想:50.7、10月:50.8) <国内> ・14:00 若田部日銀副総裁会見 <海外> ・米国株式・債券市場休場(ブッシュ父元大統領死去にともなう国民追悼の日) 《HH》
関連銘柄 18件
2685 東証プライム
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グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
3436 東証プライム
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半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
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メタノール、芳香族化学品等のグリーン・エネルギー&ケミカル事業、無機化学品等の機能化学品事業が柱。BT積層板、脱酸素剤等で世界トップシェア。不採算事業の見直し・再構築図る。27.3期売上8500億円目標。 記:2024/10/09
4502 東証プライム
4,093
11/27 15:30
-39(-0.94%)
時価総額 6,511,709百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
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+2(0.33%)
時価総額 239,934百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
6029 東証スタンダード
130
11/27 15:30
+1(0.78%)
時価総額 1,337百万円
鍼灸接骨院「ほねつぎ」をチェーン展開。機材・消耗品販売、療養費請求代行サービス、モバイル集客予約システム等も手掛ける。ほねつぎチェーンの加盟院の増加に注力。プーマランニングハウスに水素ガス発生装置を提供。 記:2024/10/22
6281 JQスタンダード
527
9/28 15:00
+10(1.93%)
時価総額 8,485百万円
クレーン製造、コマツ製建機の販売・レンタル等を手掛ける。産業・鉄構機械等関連事業等も。22.3期は2桁増益計画。前田建設工業、前田道路と共同持株会社設立予定。同社株は21年9月29日付けで上場廃止へ。 記:2021/06/11
6762 東証プライム
1,872
11/27 15:30
+23.5(1.27%)
時価総額 3,638,906百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6861 東証プライム
64,000
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-1,580(-2.41%)
時価総額 15,565,312百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
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時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7502 東証スタンダード
1,780
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ソフトバンクなどの携帯キャリアショップの運営等を行うモバイル事業が主力。写真サービス店「パレットプラザ」のFC展開、アパレル事業等も。新規事業への投資はほぼ完了。モバイル事業では法人向け営業を強化。 記:2024/06/18
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(2.62%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
2,287
11/11 15:00
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コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
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時価総額 3,903,656百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
9434 東証プライム
190.9
11/27 15:30
-0.5(-0.26%)
時価総額 9,101,992百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
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4,930
11/27 15:30
-43(-0.86%)
時価総額 174,660百万円
保険調剤薬局「アイン薬局」等を展開するアインファーマシーズを中核とする持株会社。グループ薬局総数は1230店舗超。セブン&アイHDと資本業務提携。ファーマシー事業ではM&Aの活用等で事業規模の拡大図る。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(-0.51%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(1.55%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17