マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/5 16:31:52
9,253,873
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

IoTが普及する世界ではサイバー・セキュリティ関連への需要はさらに高まる

2017/2/21 17:59 FISCO
*17:59JST IoTが普及する世界ではサイバー・セキュリティ関連への需要はさらに高まる IoT(「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」)の普及が拡大とともに、サイバー攻撃が大きな脅威となってきている。これまでのパソコンやスマートフォンではモニター画面、メールからサイバー攻撃を受けている状態が確認できた。しかし、IoT機器は感染に気が付きづらく、ネットワークに接続してある駐車場の監視カメラなどのIoT機器がサイバー攻撃の発信元であったとの報道もされている。 自動車や住居など10年以上の長期に使用するものについては、さらに警戒が必要だ。自動車ではネットワークを通じていつの間にか勝手にプログラムを書き換えられる可能性があるだろうし、住居では火災報知機やインターホン、エアコン、テレビなど様々なものがネットワークにつながり、利便性が高まる一方で、サイバー攻撃の脅威にさらされていることになる。IoT機器は2020年には500億台を超えると予測されており、セキュリティ需要はますます高まることだろう。 2016年12月半ばには米ヤフーが、10億人を超えるユーザーの情報に関する新たな情報漏えいを公表。9月に表面化した同社ユーザー情報の流出とは別件で、規模はそのほぼ2倍となった。情報インフラの構築とアプリケーション・サービスを展開するテクマトリックス<3762>では、米ヤフーの報道を受けて株価は1,750円処から2,000円の大台を回復。2017年3月期の業績をみても、情報インフラ構築の情報基盤事業こそ負荷分散装置の販売が頭打ちになったものの、サイバー攻撃対策などのセキュリティ需要の旺盛な伸びによってセキュリティ対策製品やセキュリティ監視サービス、ストレージ製品の好調など観測されている。 サイバー・セキュリティ対策製品を展開するFFRI<3692>は、IoT機器のセキュリティについて、パナソニック<6752>と共同研究を始めると発表。3,300円処で推移していた株価は1週間程度で4,600円を超える急伸をみせた。 また、海外ハードウェアやソフトウェア製品の輸入販売を手掛け、最先端ネットワーク/セキュリティソリューションを提供しているテリロジー<3356>は、米社やカナダ社のセキュリティ製品販売で独占販売契約の締結を受けて急伸。ストップ高値を交えての上昇となり、2016年10月18日から24日の5日間の上昇率は67%に達した。テリロジーはKELA社(いわゆるThreat Intelligenceを提供する会社であり、イスラエル軍出身のアナリストが立ち上げた会社)と代理店契約を締結している。KELA社は特にDark Netの情報を収集、分析することに長けていて政府機関、金融機関、輸送機関、社会インフラ、大手製造業などに対して、日本では珍しいサービスを提供している。足もとではネクスグループ<6634>と業務資本提携を結び、ネクスグループの親会社であるフィスコ<3807>、同子会社であるカイカ<2315>とセキュリティ分野での業務提携が発表されるなど株価は引き続き昨年来高値圏を維持している。 2016年12月21日上場した セグエグループ<3968>は、ITシステムにおけるITインフラ及びネットワークセキュリティ製品に係る設計、販売、構築、運用、保守サービスを一貫して提供する「ITソリューション事業」を展開する。サイバー・セキュリティ関連としての人気も高まり、初値は公開価格(1,700円)の3倍となる5,500円。2017年2月16日現在の株価は6,710円と初値を上回る水準を維持している。 IoT業界は、その成長とともに、業界そのものがさらなる広がりを見せながら進んでいく様相を呈している。日々進化するIoTの世界に乗り遅れないよう、注目をしていくことが求められることになろう。 《WA》
関連銘柄 8件
2315 東証スタンダード
46
10/4 15:00
±0(0%)
時価総額 6,282百万円
金融向けシステム構築に強みを持つIT企業。独自の暗号資産「カイカコイン」(CICC)を発行。チューリンガムとCICCのトークノミクス設計に関するパートナーシップを締結。Web3領域の高単価案件の獲得図る。 記:2024/05/06
3356 東証スタンダード
337
10/27 15:00
+7(2.12%)
時価総額 5,587百万円
海外のハードウェアやソフトウェア製品を輸入販売。社内ネットワークの構築や医療機関向け多言語サービスも事業領域。米Synackとのパートナーシップでセキュリティ領域を拡充。受注拡大し、3Q累計は大幅増収。 記:2022/03/23
3692 東証グロース
2,132
10/4 15:00
+2(0.09%)
時価総額 17,461百万円
サイバー・セキュリティ事業が主力。マルウェアや脆弱性攻撃を高精度で検知・防御する「FFRI yarai」が主力製品。ソフトウェア開発・テスト事業も。戦略的販売パートナーとの連携強化などを継続実施。 記:2024/06/24
3762 東証プライム
2,298
10/4 15:00
-6(-0.26%)
時価総額 102,302百万円
クラウド型セキュリティ対策製品の提供等を行う情報基盤事業が主力。アプリケーション・サービス事業、医療情報クラウドサービス等の医療システム事業も。情報基盤事業は好調。中計では27.3期売上高750億円目標。 記:2024/06/11
3807 東証グロース
76
10/4 15:00
±0(0%)
時価総額 3,489百万円
独立系金融情報配信会社。法人向けリアルタイムサービス、スポンサー型アナリストレポート等を手掛ける情報サービス事業が主力。暗号資産・ブロックチェーン事業等も。高付加価値サービスなどで案件単価の向上図る。 記:2024/08/02
3968 東証プライム
578
10/4 15:00
+2(0.35%)
時価総額 20,324百万円
セキュリティ製品などを輸入・販売。SIも。24.12期はセキュリティ製品の増販を想定。SIも伸びる見込み。デリバティブ損失をこなして最高純益を計画。新中計を5月に公表へ。26.12期まで配当性向5割目安。 記:2024/04/15
6634 東証スタンダード
102
10/4 15:00
+2(2%)
時価総額 3,888百万円
モバイルインターネットデバイス、M2Mモジュール等を手掛けるIoT関連事業が主力。メタバース・デジタルコンテンツ事業、暗号資産・ブロックチェーン事業も。レグラスと会話型AIにおける共同研究を行う。 記:2024/07/02
1,299
10/4 15:00
+15(1.17%)
時価総額 3,187,820百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02