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国内株式市場見通し:ソフトバンク、ミクシィがより個人売買を活発化か

2015/2/7 15:37 FISCO
*15:37JST 国内株式市場見通し:ソフトバンク、ミクシィがより個人売買を活発化か ■日経平均は連日3桁の上下を繰り返す 先週の日経平均は横ばい。日経平均は連日で3桁の上昇・下落と、欧米市場や原油相場の動向に振らされる局面が目立っていたが、結果的にはこれまでのもち合いレンジ内での推移となった。週初は米国の10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことが嫌気され、反落して始まった。その後も為替市場では豪中銀による予想外の利下げで円が上昇したことも手掛けづらくさせた。先物市場ではまとまった売りが断続的に出るなか、3日には一時17300円を割り込む局面をみせていた。 一方、これまでの不透明要因の一つであった原油相場が反発をみせてきており、これを受けた欧米市場の上昇が支援材料に。週末には欧州中央銀行(ECB)がギリシャ中銀への緊急流動性支援(ELA)の拡大を承認するとの報道なども材料視された。また、決算発表がピークを迎えるなか、ソニー<6758>の営業黒字転換が投資家のセンチメント改善につながった。トヨタ<7203>など強いトレンドが続いていた銘柄などは、上方修正ながらも決算が材料出尽くしとなる半面、下方修正としても売り込まれていた銘柄等はアク抜けとなるなど、地合いとしては先高感が強まる状況だった。 ■ソフトバンク決算、ミクシィはPTSで下落 今週は6日の米雇用統計の結果を受けた欧米市場の動向を受けてからのスタートになる。1月の雇用者数は25万7000人増加し、市場予想の22万8000人増を上回る伸びを示した。市場では下振れを警戒していたこともあり、ポジティブ視されよう。ただし、6日の米国市場ではスタンダード・アンド・プアーズがギリシャ国債を1段階格下げしたことが重石となっており、今週も外部要因に振らされやすい。ただし、主力処は概ね通過したが、基本的には決算発表を見極めながらの個別対応が続きそうである。今週は10日にソフトバンク<9984>が4-12月期決算を発表する。サプライズは期待しづらいものの、足元で調整が続いていることもあり、アク抜けにつながるかが注目される。また、ミクシィ<2121>が6日に決算とあわせて通期計画の上方修正を発表している。同日のPTS(市場外取引)では4490円と東証終値比125円安と冴えない状況。足元で弱い値動きが続いていたこともあり、売り一巡後のアク抜けの動きともなれば、個人主体の売買をより活発化させそうだ。 ■大手ゼネコン決算、予算案決定でインフラ関連へ 今回の決算では自社株買いなどの株主還元策の発表が目立っている。市場の評価も高く、物色資金が向かいやすいだろう。その他、今週は大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコンの決算も予定されている。建設セクターは足元で物色の圏外に置かれていることもあり、見直しの流れに向かうかが注目される。政府は新年度・平成27年度予算案を12日に閣議決定し、国会に提出する方針であり、建設株が見直されてくるようだと、社会インフラ関連などテーマ物色へ波及してくることも考えられる。 ■今年初のIPO、JPX日経400への関心 経済イベントでは、9日に12月の国際収支、1月の景気ウォッチャー調査、G20財務相・中央銀行総裁会議(10日まで)。12日に12月の機械受注、欧州連合(EU)首脳会議(13日まで)、1月の米小売売上高。13日にはユーロ圏の2014年10-12月GDP(速報値)が発表される。なお、12日にKeePer技研<6036>が東証マザーズに上場する。今年初めてのIPOであり、個人投資家の関心が集まりそうである。そのほか、12日に「JPX日経400アクティブファンド」シリーズ3本の投信設定が予定されている。先週末にはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式アクティブ運用の運用受託機関が選定された。シュローダー・インベストメント・マネジメント、大和住銀投信投資顧問、野村アセットマネジメントであり、同機関の最近の保有銘柄等への関心。そして、JPX日経400インデックスのほか高ROE銘柄への関心が高まりやすいだろう。 《TN》
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