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日経平均は3日続伸、米株高の流れを好感して買い優勢の展開

2022/9/12 12:13 FISCO
*12:13JST 日経平均は3日続伸、米株高の流れを好感して買い優勢の展開  日経平均は3日続伸。314.15円高の28528.90円(出来高概算5億972万株)で前場の取引を終えている。  前週末9日の米株式市場のNYダウは377.19ドル高(+1.19%)と大幅続伸。ドル高が一段落したほか、予想を上回った企業決算を受けた買いが先行した。また、週末でショートカバーが強まったほか、来週発表の消費者物価指数(CPI)の改善を期待した長期金利の低下でハイテクが買われて相場全体を支援。ナスダック総合指数も大幅続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を受けて、日経平均は前週末比268.84円高の28483.59円と3日続伸でスタート。その後は、プラス圏でのもみ合い展開となった。  個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、アドバンテ<6857>などの半導体関連株が上昇。ファーストリテ<9983>やキーエンス<6861>なども大幅高、レノバ<9519>やソニーG<6758>、任天堂<7974>、メルカリ<4385>などのグロース株も上昇した。ほか、第1四半期が6四半期ぶり営業黒字となったgumi<3903>、持分法会社のバリオセキュアを連結子会社化するHEROZ<4382>などが急騰、日医工<4541>、トルク<8077>、エイチーム<3662>などが値上がり率上位に顔を出した。  一方、商船三井<9104>や日本郵船<9101>などの海運株が下落。トヨタ自<7203>やINPEX<1605>、三井住友<8316>や三菱UFJ<8306>などの金融株も軟調に推移した。第3四半期好決算もサプライズ乏しく出尽くし感が優勢となったクミアイ化学<4996>、営業益下振れ着地や減損計上をマイナス視されたポールHD<3657>などが大幅安となった。ベステラ<1433>、レアジョブ<6096>などが値下がり率上位に顔を出した。  セクターでは空運、精密機器、陸運が上昇率上位となった一方、鉱業、海運、水産・農林が下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は29%となっている。  本日の日経平均株価は、上昇してスタートした後プラス圏での堅調もみ合い展開となった。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げが継続することを織り込むなか米株高の流れを好感して本日の日経平均は買いが先行。ただ、今週は米国市場でCPIのほか、小売売上高やミシガン大学消費者態度指数などの発表、翌週に9月FOMCを控えていることもあり、様子見ムードが広がり売り買いが交錯している。そのほか、香港株式市場は中秋節翌日のため休場、ナスダック100指数も上値の重い展開が続いている。  新興市場でも買い優勢の展開が続いている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は、上昇してスタートした後堅調もみ合い展開となった。連日の米株高で個人投資家心理が改善、主力大型株への積極的な売買が手控えられるなか幕間つなぎの物色が新興市場の中小型株中心に集まっており、日経平均よりもやや値幅を伴って上昇した。前引け時点で東証マザーズ指数が1.67%高、東証グロース市場Core指数が1.92%高となっている。  さて、市場では9月20~21日に開催されるFOMCでの0.75pt利上げがほぼ織り込まれている。ゴールドマン・サックス・グループは、9月会合での利上げ幅予想を0.75pt(従来0.5pt)、11月会合では0.5pt(同0.25pt)にそれぞれ引き上げた。ロイターでも、パウエル議長が大幅利上げの可能性に否定的な姿勢を示さなかったことから0.75ptの利上げはほぼ確定と報道されている。13日に控える米8月CPIに対する警戒感も薄れており、CPIが予想よりも低下していれば更なる上昇が期待されている。ただ、CPIが予想よりも高い数字となると大きく下がる可能性があることも頭の片隅に置いておきたい。  9月にはFRBがQT(量的引き締め)のペースを月950億ドルに倍増させている。一部メディアでは、QTを機に株式市場への資金流入が減っていくようなら好調が続いてきた米国株も1割程度の下落が想定されると報じられている。ただ、米国株に連動しやすい日本株も連れ安にならないと想定。日経平均株価が割安な水準に放置されており大きく下がるほど上がっていない点に加えて、円安によって円を調達するコストが下がっていることから外国人投資家が日本株や不動産を買う可能性があるようだ。米株安となるタイミングでもこれらの要因を受けた日本株の動向に注視したい。  欧州中央銀行(ECB)が8日に政策金利を0.75pt引き上げると発表した後、ロイターでは、ヨーロッパで年末にかけて景気が大幅に減速すると予想すると報じられている。高インフレが支出や生産を抑制、経済再開に伴うサービス分野の力強い需要回復が今後数カ月で勢いを失うと予想。また、主要国の多くが金融引き締めを実施する中での世界的な需要減退、不確実性がなお高く、信頼感が急低下していることが挙げられている。ブルームバーグでも欧州経済はエネルギー危機で「完全に停止」するリスクがあると述べられている。  そのほか、従来と同様に米中間選挙を控えて株価は上昇する可能性があるとの憶測が広がっている。ただ、仮に米中間選挙まで株価が上昇したとしても、世界各国で今までにない利上げが実施されている点に加えて、欧州経済のリスクなどの懸念から12月以降から来年にかけて株式相場は直近の上昇とは全く異なる状況になる可能性があることを想定しておきたい。  さて、後場の日経平均は、明日13日に米8月消費者物価指数(CPI)、翌週にFOMCを控えるなか、主力大型株への積極的な売買は手控えられるか。個人投資家を中心に景気連動性が低く値動きの軽い新興株への物色が活発化するか注目したい。 《AK》
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4385 東証プライム
2,159.5
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4541 東証プライム
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ジェネリック医薬品大手。自社開発のジェネリック医薬品や先行医薬品を医療機関向けに供給。製造・品質管理体制の改善図る。日医工グループは損益改善。販売数量増や在庫適正化策等が寄与。23.3期3Qは増収。 記:2023/03/03
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全農系農薬メーカー。除草剤や殺菌剤、殺虫剤、植物成長調整剤等を手掛ける。水稲一発処理除草剤で国内トップシェア。化成品事業、印刷事業等も展開。配当性向30%以上目標。エフィーダ、ディザルタの拡販図る。 記:2024/09/02
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6758 東証プライム
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6857 東証プライム
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時価総額 16,971,054百万円
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6920 東証プライム
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7203 東証プライム
2,682.5
10/31 15:00
-29(-1.07%)
時価総額 43,764,953百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
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8035 東証プライム
23,400
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世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8077 東証スタンダード
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3,273
10/31 15:00
+3(0.09%)
時価総額 12,844,993百万円
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9101 東証プライム
5,138
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時価総額 2,621,228百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
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時価総額 1,893,620百万円
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871
10/31 15:00
+15(1.75%)
時価総額 79,387百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
49,520
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-1,120(-2.21%)
時価総額 15,758,304百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10