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7日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で反落、米中関係の悪化を警戒

2020/12/7 17:01 FISCO
*17:01JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で反落、米中関係の悪化を警戒 週明け7日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比27.98ポイント(0.81%)安の3416.60ポイントと反落した(上海A株指数は0.81%安の3581.22ポイント)。 米中関係の悪化が警戒される流れ。米メディアは7日午前(日本時間)、「米政府は、香港立法会(議会)民主派議員の資格剥奪に絡み、最大14人の中国当局者に制裁を科す準備を進めている」と複数関係者の話として伝えた。市場では、「トランプ米大統領は任期中(2021年1月20日正午まで)に、中国に対する圧力を一段と強める」との見方が広がっている。また、米国防総省は3日、今年6月に策定した中国人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業のリスト(通称、ブラックリスト)に4社を追加したと正式に公表。これらを受け、指数算出会社のFTSEラッセルは4日、一部指数の組み入れ銘柄から中国企業8社を除外すると発表した。 除外された8銘柄は本日の本土マーケットで、中国曙光(603019/CH)が3.1%安、海康威視(HikVision 002415/CH)が2.3%安、中国核工業建設(601611/CH)が2.2%安、中国交通建設(1800/HK、601800/CH)が1.5%安、中国鉄建(1186/HK、601186/CH)が1.4%安、中国中車(1766/HK、601766/CH)が1.1%安、中国衛星(600118/CH)が1.0%安、中国化学工程集団(601117/CH)が0.5%安で取引を終えている。 なお、取引時間中に報告された中国の10月貿易統計では、輸出が上振れる半面、輸入が下振れるなど強弱感が分岐する内容だった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、金融の下げが目立つ、招商銀行(600036/SH)が3.0%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.3%安、中国平安保険(601318/SH)が2.0%安で引けた。エネルギー株、不動産株、公益株、インフラ関連株、素材株、海運株、自動車株なども売られている。 半面、食品飲料株はしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.1%乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.0%ずつ上昇した。貴州茅台酒は上場来高値を更新する。ハイテク株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.12ポイント(0.05%)安の242.05ポイント、深センB株指数が4.30ポイント(0.41%)安の1042.80ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》