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海外勢のフローは限られ、短期筋の先物売買に振らされやすい需給【クロージング】

2020/2/17 16:09 FISCO
*16:09JST 海外勢のフローは限られ、短期筋の先物売買に振らされやすい需給【クロージング】 17日の日経平均は下落。164.35円安の23523.24円(出来高概算11億6500万株)で取引を終えた。新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感が高まる中、朝方発表された10-12月期の国内総生産(GDP)速報値の悪化が追い打ちをかける格好となった。 17日の米国市場がプレジデンツデーの祝日となるなど、海外勢のフローが限られる中、短期筋の先物主導の仕掛け的な売買により、ギャップスタートから23500円を下回って始まった日経平均は、その後23335.99円まで下げ幅を拡大。ただ、前引けにかけては次第に買い戻しの流れが優勢となり、後場は23500円処でのこう着感の強い相場展開が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の8割超を占めている。セクターでは空運、食料品の下落率が2%を超えた他、金属製品、精密機器、陸運、倉庫運輸などの弱さが目立つ。半面、ゴム製品、水産農林が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>、テルモ<4543>、東エレク<8035>、TDK<6762>が軟調。一方で、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、富士フイルム<4901>がしっかり。 新型コロナウイルスについては、新たな感染者数は減少しつつあり、転換点を迎えたと、国営中国中央テレビが伝えている。また、中国は減速しつつある経済に新型コロナウイルスが打撃を与えていることから、追加の刺激策を実施する方針を示した。こういった報道等もあってか、中国上海市場が強い動きをみせていたが、日本市場の弱い動きをみる限りでは、10-12月期GDP速報値の悪化が、短期筋を売り仕掛けに向かわせた格好であろう。 10-12月期GDPは実質の季節調整値で前期比1.6%減、年率換算で6.3%減だった。コンセンサスは年率で3.9%減だったこともあり、予想以上の悪化に対してアルゴが働いたようである。日本経済は5四半期ぶりのマイナス成長に沈んだが、足元では新型コロナウイルスによる感染拡大に伴う経済への影響が警戒されていることもあり、一段の悪化が不安視されている中では、その後のショートカバーの勢いも期待しづらいところではあった。 日経平均は、ギャップスタートとなったが、一先ず75日線レベルで下げ渋る格好となり、下ヒゲを残す形となっている。明日は米国市場の休場の影響から引き続き海外勢のフローは限られるため、先物主導のインデックス売買に引き続き振らされやすい需給状況であろう。 《CN》
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4543 東証プライム
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時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6762 東証プライム
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時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
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時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
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時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17