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前場に注目すべき3つのポイント~新型肺炎に関連する物色に広がりみられる

2020/1/28 8:48 FISCO
*08:48JST 前場に注目すべき3つのポイント~新型肺炎に関連する物色に広がりみられる 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:新型肺炎に関連する物色に広がりみられる ■前場の注目材料:日東電、3Q営業利益28.4%減、コンセンサスの範囲内 ■ヤマハ発、無人ヘリでノルウェー社と提携、物資輸送や点検に活用 ■新型肺炎に関連する物色に広がりみられる 28日の日本株市場は、不安定な相場展開が続きそうである。27日の米国市場では、NYダウが453ドル安となり、一時500ドルを超える下落局面もみられていた。コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、欧州市場も全面安となるなど、センチメントが悪化している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の23030円。円相場は1ドル108円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなるが、米国では半導体株の下落が目立っていることもあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響も警戒されよう。日経平均は昨年11月以降、23000円処が心理的な支持線として機能していたこともあり、同水準での攻防が意識されそうである。テクニカル面では75日線を割り込んでくることから、心理的な23000円のほか、これを割り込んでくるようだと、一目均衡表の雲下限が位置する22500円近辺が意識されてくるだろう。 また、本日の下落は前日のグローベックスの動き等から想定はされていたであろうが、23000円の心理的な支持線を割り込んでくるようだと、これまで積み上がっていたVIX先物のショートポジションの巻き戻しも意識されやすく、下落幅が拡大する懸念にもつながりそうである。 新型肺炎の鎮静化への期待感も高まりづらく、決算発表が本格化することも模様眺めムードにつながりやすい需給状況であるため、物色は一部の材料株にとどまりそうである。足元では新型肺炎に関連するマスク株等が急動意をみせているが、昨日は臨床試験や医薬品株などへの物色に広がりが見られてきており、関連する銘柄への物色が続きそうである。 また、クレディ・スイス・グループとUBSグループ、シティグループなどは、香港在勤の従業員に対し、中国本土を最近訪れている場合は2週間自宅から勤務するよう指示したと伝えられている。新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、アセンテック<3565>など、テレワークに関連するソリューション等を手掛けている企業への関心も高まりそうである。 ■日東電、3Q営業利益28.4%減、コンセンサスの範囲内 日東電<6988>の第3四半期決算は、営業利益が前年同期比28.4%減の601.96億円だった。コンセンサス(580億円程度)は上回ったが、10-12月期では190億円となり、コンセンサス(230億円程度)を下回っていることもあり、トータルではコンセンサスの範囲内といったところ。通期計画は据え置いているため、一先ず安心感にはつながりそうである。工業用テープの事業はスマホを含む電子部品向けの需要が減ったほか、自動車生産の減速も重なった。なお、900万株の自社株買い(発行済み株式数の5.74%)を決議しており、材料視されそうだ。 ■前場の注目材料 ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・株安局面での自社株買い ・来期の業績回復期待 ・LIXILグループ<5938>事業会社との合併検討開始 ・ヤマハ発<7272>無人ヘリでノルウェー社と提携、物資輸送や点検に活用 ・日立<6501>回答の根拠示すAI、運用支援サービス開始 ・シスメックス<6869>乳がんリンパ節転移体外診断薬、中国で薬事承認取得 ・テルモ<4543>米で血流改変ステントの販売承認取得、脳卒中リスク減 ・三菱ケミHD<4188>アルミ樹脂複合板の初年度売上高20億円へ、欧州の防火規格取得 ・東レ<3402>高融点ポリアミド真球化、3D造形物向け実用化 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・休場:中国、香港(以上旧正月) 《SF》
関連銘柄 9件
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3565 東証スタンダード
655
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 8,867百万円
VDIソフトウェアなど仮想デスクトップ関連製品の販売等を行う。サーバ、ストレージ機器等のクラウドインフラ等も。メガバンクや官公庁に納入実績。自社製品の売上拡大を図る。仮想デスクトップ事業領域は好調。 記:2024/10/24
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5938 東証プライム
1,769.5
11/22 15:30
+11.5(%)
時価総額 508,448百万円
住宅設備機器メーカー大手。トステム、INAX、新日軽等が統合して誕生。水廻り設備や金属製建材に強み。住宅窓サッシで国内トップシェア。リフォーム関連製品は売上順調。循環型素材「レビア」の拡販等に取り組む。 記:2024/06/11
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6869 東証プライム
3,177
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 1,999,518百万円
検体検査機器・試薬メーカー。血球計数検査や血液凝固検査、尿検査分野で世界首位。臨床検査機器も手掛ける。海外売上は8割超、世界中に展開。ヘマトロジー分野の機器、保守サービスの等が伸長。手術支援ロボット拡大。 記:2024/06/30
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04