マーケット
11/26 15:15
38,442.00
-338.14
44,736.57
+440.06
暗号資産
FISCO BTC Index
11/27 4:49:49
14,112,585
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反発、「米雇用統計」「首都決戦」経て趨勢変わらず

2021/7/6 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は反発、「米雇用統計」「首都決戦」経て趨勢変わらず  日経平均は反発。127.62円高の28725.81円(出来高概算4億1000万株)で前場の取引を終えている。  5日の米株式市場は独立記念日の振替休日で休場だった。ただ、欧州の主要株価指数はおおむね小じっかりとなり、本日の日経平均は自律反発に期待した買い優勢で79円高からスタート。朝方に一時マイナスへ転じると、米株価指数先物の時間外取引での上昇を追い風に28748.23円(150.04円高)まで上昇する場面があった。しかし、今週後半には上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売り需要が7000~8000億円規模で発生するとされているほか、引き続き新型コロナウイルス感染拡大への警戒感も根強く、買いが一巡すると伸び悩む場面も見られた。  個別では、任天堂<7974>が2%超の上昇。日経平均のルール変更が決まり、新規採用への期待が改めて高まったようだ。外資系証券の投資判断引き上げやフッ素化学品工場に関する報道が見られたダイキン<6367>は3%超上昇している。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>など全般堅調。また、今後の経営方針を開示したファインデクス<3649>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、三菱電<6503>は不正検査問題を巡る新たな報道が嫌気されて軟調。良品計画<7453>は決算発表後の売りが続き4%超下落している。また、ネクステージ<3186>は好決算ながら材料出尽くし感から急落し、ペッパー<3053>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。  セクターでは、空運業、鉱業、石油・石炭製品などが上昇率上位。産油国の減産規模縮小を巡る協議が中止され、原油先物相場の上昇とともに関連銘柄が買われた。一方、医薬品、証券、海運業など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は31%となっている。  欧州株や時間外取引での米株価指数先物の上昇を受けて、本日の日経平均はひとまず反発して前場を折り返した。日足チャートを見ると、28500円近辺では自律反発が期待されやすい面もあるとみられる。もっとも前日の下落分を埋め切れず、上値の重さは拭えない。米休場明けとあって、ここまでの東証1部売買代金は8500億円あまりと低調。新興市場ではマザーズ指数が-0.21%と続落している。Enjin<7370>が大幅続伸するなど直近IPO(新規株式公開)の循環物色の動きも見られるが、やや勢いが鈍ってきた感はあり、個人投資家にも株式相場全体の上値の重さが嫌気されつつあるのだろう。  先週末に発表された米6月雇用統計の内容は既に多く解説がなされているので割愛するが、初期反応として長期金利の低下やハイテク株のアウトパフォームが観測されたあたり、「インフレ高進・景気加速」を意識した投資シフトにつながる内容ではなかったのだろう。景気敏感色の強い日本株にとって追い風となりづらい。ちなみに前日の株価指数先物の取引は米休場に伴い低調だったが、外資系証券は全般にやや売り越しだった。もっとも、連休明けの米市場が雇用統計の内容を消化してどのように動くか注視したいところでもある。  国内要因としても、週末にかけてETFの分配金捻出に絡んだ売り需要が発生するとみられていることから、積極的な買いは手掛けにくいところ。また、4日投開票の東京都議会議員選の結果から政局の不安定化を警戒する声もある。  衆院解散・総選挙を前に注目された首都決戦は、自民党が33議席を得て都議会第1党に返り咲いたものの、公明党(前回と同じ23議席)と合わせて過半数という目標には届かなかった。都民ファーストの会は前回の「小池旋風」の反動で議席を減らしつつも、31議席と自民党と僅差の第2党に踏みとどまった。自民党内では投票直前まで「45議席以上は堅い」との見方もあったとされているだけに、こうした情勢をひっくり返した小池百合子都知事の政治センスには舌を巻かざるを得ない(自民党との関係など政治的な立ち位置をキープしたうえでこの選挙結果を導いた点である)。  筆者はこの結果が直ちに国政での政権交代につながるなどとは考えておらず、市場関係者からもそうした声が聞かれる。浮動票が多い都市部の特性が影響した面もあるだろうし、自民党は前回より議席を増やし、主要派閥の領袖が一致して菅義偉首相の続投を支持する姿勢を示している以上、選挙結果の責任を問う声は広がらないだろう。しかし、自身の当落を不安視する議員が増えれば自民党内の力学が変わる可能性は十分ある。以前当欄で述べたが、小泉純一郎元首相の政権運営術を見てもわかるとおり、「党公認と公明党の選挙協力が取り付けられるか」は大方の議員にとって死活問題であり、自民党内において権力の源泉となる。来たる総選挙の情勢を不安視する議員が増えるほど、これらを握る者が力を増していく可能性が高い。  既に衆院選の公認を巡るさや当てが伝わっていることからも、注視すべきは与野党対決以上に自民党内の情勢だろう。  さて、前述のとおり今晩の米市場では3連休を経て雇用統計の内容をどのように消化したか見極めたいところだし、6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数の発表も予定されている。後場の日経平均も伸び悩む展開になるとみておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 12件
3053 東証スタンダード
196
11/26 15:30
+9(%)
時価総額 11,645百万円
「いきなり!ステーキ」を主力とする外食チェーン。本格ステーキ専門店「炭焼きステーキくに」、こだわりとんかつ・かつき亭の運営、商品販売事業等も展開。いきなり!ステーキ事業では店舗サービス力の強化図る。 記:2024/08/27
3186 東証プライム
1,454
11/26 15:30
-21(%)
時価総額 117,498百万円
大手中古車販売会社。総合店「ネクステージ」に加え、SUV専門店「SUV LAND」や中古輸入車大型専門店「UNIVERSE」などを展開。店舗数は320店舗超。計画出店継続による市場シェア獲得などを図る。 記:2024/07/05
3649 東証プライム
801
11/26 15:30
+4(%)
時価総額 21,314百万円
医療従事者が診療業務で使用するシステムの開発・販売を行う。国立大学の7割超が同社の医療システムを利用。視線分析型視野計などのヘルステックビジネス等も。医療システムの総利用ユーザー数は2000施設を突破。 記:2024/07/01
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6503 東証プライム
2,559
11/26 15:30
-67(%)
時価総額 5,407,684百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6758 東証プライム
2,983
11/26 15:30
+5.5(%)
時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
16,705
11/26 15:30
-970(%)
時価総額 1,575,048百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7370 東証グロース
734
11/26 15:30
-2(%)
時価総額 5,335百万円
ダイレクトブランディングサービスなどのPRコンサルティングサービスが主力。メディアプラットフォームサービスも手掛ける。ダイレクトブランディングサービスは取引社数6000社超。AI活用で営業効率化図る。 記:2024/10/26
7453 東証プライム
3,013
11/26 15:30
-23(%)
時価総額 845,990百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17