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後場に注目すべき3つのポイント~目先は21000円キープでも懸念拭えず

2019/5/29 12:50 FISCO
*12:50JST 後場に注目すべき3つのポイント~目先は21000円キープでも懸念拭えず 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反落、目先は21000円キープでも懸念拭えず ・ドル売り一服の気配 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028> ■日経平均は3日ぶり大幅反落、目先は21000円キープでも懸念拭えず 日経平均は3日ぶり大幅反落。239.42円安の21020.72円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。 3連休明けとなった28日の米株式市場でNYダウは237ドル安と反落。トランプ大統領が「米国は中国と取引する準備はできていない」などと発言し、対中関税の大幅引き上げも示唆したことから、米中対立が長期化するとの懸念が広がった。長期金利の低下を受けて金融株が値を下げるとともに、為替市場では1ドル=109円台前半まで円高が進んだ。本日の東京市場でも米株安や円高を嫌気して204円安からスタートすると、朝方には一時20884.61円(375.53円安)まで下落。ただ、売り一巡後は買い戻しが入り、21000円台まで値を戻して前場を折り返した。東証1部の値下がり銘柄は全体の6割強、対して値上がり銘柄は2割強となっている。 個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、JT<2914>など売買代金上位は全般軟調。米中対立への懸念から半導体関連株や電子部品株も売られているが、特に前日説明会を開催した東エレク<8035>は2%超安と下げが目立つ。中期経営計画について「納得感に欠ける」などといった指摘が見られた。現経営陣の一斉退任を発表したレオパレス21<8848>は戻りが鈍く続落。また、業績の大幅下方修正を発表したライトオン<7445>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>やキーエンス<6861>は小幅に上昇。ソフトバンクGは傘下の投資ファンドにマレーシア政府系ファンドが出資検討との報道などが伝わっている。また、決算発表のサクサ<6675>やレアアース(希土類)を巡る思惑が再燃したアルコニックス<3036>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、パルプ・紙、精密機器、その他金融業などが下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは石油・石炭製品など3業種のみだった。 注目された連休明けの米国市場でNYダウは230ドル超の下落。その引け味の悪さや円相場の上昇も嫌気され、本日の東京市場では日経平均が再び21000円を割り込む場面があった。今月に入り取引時間中の21000円割れは度々見られるが、いずれも長めの陽線あるいは下ひげを付け、終値では21000円台を維持している。21000円レベルでの下値の堅さも意識されており、この水準から大きく売り込む動きは限られるようだ。為替市場では円高がひとまず一服、アジア市場では中国・上海総合指数の下げがさほど大きくないため、日経平均は後場も21000円レベルをキープして推移することが見込まれる。 ただ、6月下旬に予定される米中首脳会談まで両国の協議進展が期待しづらいなかで、トランプ氏の発言に相場が振らされるとの懸念が顕在化している。株価変動率(ボラティリティー)が高まれば株式市場全体にリスク回避ムードが広がるだろう。また、米長期金利の低下が鮮明になってきており、日米金利差の縮小に伴う為替の円高懸念もある。相場の不安定化にも十分備えておきたい。 ■ドル売り一服の気配 29日午後の東京市場でドル・円は109円30銭台で推移。日経平均株価の下落は一服していることから、リスク回避のドル売りは縮小した。ただし、中国本土株式の下落を受けてドル・円の上値は重くなっているようだ。109円10-20銭近辺にはドル買い興味が残されているが、中国本土株式がこの後さえない動きを見せた場合、ドル・円は109円近辺まで下落する可能性は残されている。ここまでのドル・円は109円15銭から109円44銭で推移。・ユーロ・円は、121円92銭から122円21銭、ユーロ・ドルは、1.1160ドルから1.1172ドルで推移している。 ■後場のチェック銘柄 ・やまねメディカル<2144>やダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・連邦準備制度理事会(FRB)公定歩合議事録(4月分) 「各地区連銀総裁はFOMCが金利の修正に引き続き慎重であるべきと主張」 ・トランプ米大統領 「中国と貿易協定を結ぶ準備無い」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
2144 JQグロース
426
9/26 14:57
+2(%)
時価総額 4,827百万円
サービス付き高齢者向け住宅と併設の通所介護事業を中心とする総合ケアセンター事業が主力。なごやかレジデンスを68箇所運営。既設センターの稼動率向上で収益拡大図る。増収効果で、20.3期は2桁営業増益見通し。 記:2019/07/22
2914 東証プライム
3,945
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-18(%)
時価総額 7,890,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。配当性向75%目安。たばこ事業はコスト競争力の更なる強化図る。 記:2024/12/09
3036 東証プライム
1,530
1/10 15:30
+5(%)
時価総額 47,537百万円
商社機能とメーカー機能を持つ非鉄金属の総合企業。アルミ銅事業が主力。電子機能材事業、装置材料事業、金属加工事業も展開。27.3期売上2200億円以上目標。電子機能材は2次電池用が伸びる。装置材料は米国拡大。 記:2024/12/11
6675 東証スタンダード
2,853
1/10 15:30
-14(%)
時価総額 17,817百万円
情報通信機器メーカー。ビジネスホンやネットワークアプライアンス等のサクサブランド事業、カードシステム等のOEM事業が柱。SIビジネス等も。27.3期売上高500億円目標。事業ポートフォリオの変革図る。 記:2024/08/10
493
1/10 15:30
-3(%)
時価総額 4,502百万円
自動車機器事業、パワーコンディショナ等のエネルギーソリューション事業、電子機器事業を手掛ける。自動車用点火コイルで世界シェア上位。28.3期ROE20%以上目標。東京電力と共同開発のV2Hシステム販売へ。 記:2024/10/16
6758 東証プライム
3,235
1/10 15:30
-10(%)
時価総額 20,196,422百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。ゲーム&ネットワークサービス分野は売上堅調。自社制作以外のゲームソフトウェア販売の増加などが寄与。 記:2024/12/08
6861 東証プライム
63,450
1/10 15:30
+720(%)
時価総額 15,431,548百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,932
1/10 15:30
-73(%)
時価総額 46,310,902百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7445 東証スタンダード
244
1/10 15:30
-23(%)
時価総額 8,672百万円
ジーンズカジュアル専門店「Right-on」を全国展開。24年11月末時点の店舗数は338店舗。ワールド、日本政策投資銀行が出資するW&DインベストメントデザインがTOB実施、成立でも上場維持予定。 記:2024/12/15
7974 東証プライム
9,248
1/10 15:30
+129(%)
時価総額 12,010,285百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。京都府京都市に本社。新作の「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は滑り出し順調。 記:2024/12/22
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
27,025
1/10 15:30
-10(%)
時価総額 12,745,882百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
8848 東証プライム
556
1/10 15:30
-2(%)
時価総額 183,141百万円
単身者向けアパートの開発・賃貸等を行う賃貸事業が主力。管理戸数は55万戸超。介護施設「あずみ苑」の運営等を行うシルバー事業も手掛ける。属性別利用戸数の法人構成比率は6割超。賃貸事業は家賃単価が上昇。 記:2024/12/20
9983 東証プライム
48,700
1/10 15:30
-3,400(%)
時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,251
1/10 15:30
-78(%)
時価総額 13,598,924百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27