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エノモト Research Memo(2):微細加工と最適地一貫生産に特徴

2020/6/29 15:22 FISCO
*15:22JST エノモト Research Memo(2):微細加工と最適地一貫生産に特徴 ■会社概要 1. 会社概要 エノモト<6928>は、リードフレーム※1やコネクタ用部品※2といった精密部品を製造する大手電子部品メーカーである。半導体パッケージやコネクタなどの電子部品メーカーに販売しており、同社の製品は家電や自動車、スマートフォンなど様々な機器の内部で使用されている。顧客のコスト削減や耐久性向上などの要求に応じ、高機能なカスタマイズ品の開発にも積極的に取り組んでいる。そのほか、各種精密金型や自動機械装置などの開発、設計、製作も行っており、特に微細加工の精密プレス金型に強みがある。同社は、日本、中国、フィリピンの3極体制で事業を展開しており、どの生産拠点においてもほぼ同様の製品を、同様の高い品質で一貫生産することができる。こうした「最適地一貫生産」も大きな特徴である。足元で世界的に新型コロナウイルスが猛威を振るっており、先行きの不透明感や業績への影響が懸念されるが、同社の特徴である微細加工や最適地一貫生産などにより、乗り越えていくことが予想される。 ※1 リードフレーム:半導体パッケージに使われ、半導体チップを支持固定して外部配線と接続する部品。 ※2 コネクタ用部品:電子回路や光通信などにおいて機器や部品を接続する部品。 東証1部上場を弾みに飛躍 2. 沿革 同社は1967年に神奈川県相模湖町で、精密金型の製作と金型による電子部品のプレス加工を目的に、株式会社榎本製作所という社名で設立された。1969年に山梨県に上野原工場を設立、1973年に本社を上野原に移転、その後はコネクタ用部品やLED用リードフレームなどへと製造の幅を広げるとともに、国内で営業・生産拠点を拡充していった。1990年に社名を現在の株式会社エノモトに改めるとともに、日本証券業協会に店頭登録(現東京証券取引所JASDAQ市場)、1995年にフィリピン、2000年には中国に進出し、3極体制の事業基盤を構築した。2017年に東京証券取引所市場第2部に、2018年には東京証券取引所第1部に上場し、既存技術の進化や応用を進めるとともに、新規事業も推進するなど、更なる飛躍を目指しているところである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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パワー半導体用リードフレームやLED用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売等を手掛ける。山梨県上野原市に本社。一貫生産体制などが強み。マイクロコネクタ用部品等の生産技術力、生産能力の強化に注力。 記:2024/10/06