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後場に注目すべき3つのポイント~「緩和的な金融政策継続」が支え

2020/11/13 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~「緩和的な金融政策継続」が支え 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は9日ぶり反落、「緩和的な金融政策継続」が支え ・ドル・円は弱含み、日本株の下げ幅拡大で ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がトレンドマイクロ<4704> ■日経平均は9日ぶり反落、「緩和的な金融政策継続」が支え 日経平均は9日ぶり反落。274.96円安の25245.92円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは続落し、317ドル安となった。全米で新型コロナウイルス感染者数の増加が続き、入院患者数も2日連日で過去最多に上った。シカゴ市長が市民に外出を控えるよう勧告を出し、景気回復に影響するとの懸念から売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反落し、0.7%の下落。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで115円安からスタートすると、下げ幅を広げる展開となった。前日までの8日続伸で2500円超上昇していたことから、短期的な過熱感に伴う売りが出て、前場引けにかけて25225.10円(295.78円安)まで下落する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ダイキン<6367>などが軟調。ソフトバンクGは出資先である中国アリババ集団傘下の金融会社の上場中止を習近平国家主席が決めたと報じられ、売り材料視されているようだ。前日に10月工作機械受注の改善を受けて買われたファナック<6954>が本日は3%超下落し、キーエンス<6861>や日本電産<6594>もやや下げが目立つ。決算発表銘柄では博報堂DY<2433>や丸井G<8252>が急落した。一方、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、東エレク<8035>などは堅調。7-9月期の赤字幅が大幅に縮小した日産自<7201>は7%を超える上昇となっている。中小型の決算発表銘柄ではブイキューブ<3681>が活況。また、コーア商事HD<9273>やLITALICO<6187>が東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がマイナスとなり、不動産業、ゴム製品、空運業などが下落率上位。ただ、その他製品は小幅な下げにとどまった。東証1部の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は11%となっている。 前日のNYダウは続落、時間外取引のNYダウ先物もやや軟調に推移し、本日の東京市場では幅広い銘柄で利益確定の売りが出ている。前日に続き景気敏感系の大型バリュー(割安)株の軟調ぶりが目立ち、前引けの日経平均の下落率が1.08%だったのに対し、東証株価指数(TOPIX)は1.67%と下げが大きい。半面、任天堂など「ウィズコロナ」関連の値がさグロース(成長)株には投資資金が向かっている。 米製薬大手ファイザーなどが開発する新型コロナワクチンへの期待から一時1%近くまで上昇した米長期金利は、足元で0.8%台後半まで押し返された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は12日の討論会で、ワクチン開発に期待を示しつつも、経済見通しに反映させるのには時期尚早であるとし、新型コロナの更なる感染拡大に警鐘を鳴らした。イングランド銀行(英中銀)のベイリー総裁や欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁もこうした考えに呼応したという。FRBを含む主要中央銀行が当面、緩和的な金融政策を維持するとの見方が米長期金利を押し下げた。 FRBは日本で見られたようなイールドカーブ(利回り曲線)の平たん化による金融機関のダメージを警戒し、長期金利のある程度の上昇は許容するとの見方が一般的な市場の見方だ。しかし、新型コロナ再拡大の懸念がくすぶるなか、政策効果を減殺させかねない長期金利の過度な上昇をFRBが許容するかというと疑問符が付く。「米長期金利の上昇に伴いグロース株相場は終焉」との声が増え始めたが、時期尚早だろう。なにせエムスリーなどはなお上昇基調が続いている。前日の当欄で述べたとおり、当面は新型コロナ感染状況とワクチン開発動向を睨み、景気敏感系バリュー株と「ウィズコロナ」グロース株の短期リバーサルを繰り返す相場展開が続くとみられる。 日本株全体としても、リスクシナリオが顕在化した際の主要中銀による追加緩和への期待、それに日銀の上場投資信託(ETF)買い入れによる下支えで底堅く推移するだろう。本日も前引け時点でのTOPIX下落率を考慮すると、日銀のETF買いが実施される公算は大きい。やや上値追い機運が乏しくなってきただけに、日経平均はまたぞろ25000~26000円あたりでこう着する可能性もありそうだ。 ■ドル・円は弱含み、日本株の下げ幅拡大で 13日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日経平均株価の下げ幅拡大を受け株安を嫌気した円買いが強まり、ドルを下押しした。クロス円も弱含み。日経平均が25000円台を維持しているため円買いは限定的だが、全般的にリスク選好ムードの後退で主要通貨は対円で下落圧力がかかる。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円86銭から105円16銭、ユーロ・円は123円83銭から124円16銭、ユーロ・ドルは1.1802ドルから1.1814ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・川本産業<3604>、フロンティア・マネジメント<7038>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がトレンドマイクロ<4704> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ゲオルギエバ国際通貨基金(IMF)専務理事 「財政・金融支援を早期に撤回してはならない」 ・楼継偉・元中国財務相 「バイデン政権となっても、貿易摩擦が必ずしも解消されるとは限らない」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《HH》
関連銘柄 19件
1,135.5
11/19 15:30
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大手広告代理店。博報堂、大広、読売広告社などを傘下に収める持株会社。国内は情報・通信、飲料・嗜好品向け売上比率が高い。アジアなど海外でも事業展開。デジタルマーケティング、コマースビジネスが成長領域。 記:2024/08/27
3604 東証スタンダード
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11/19 15:30
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医療・衛生材料大手。衛生材料・医療用品・介護用品等の製造・販売、育児用品・トイレタリー用品の仕入・販売等を手掛ける。1914年創業。エア・ウォーター傘下。口腔ケア製品などを販売注力製品に位置付け。 記:2024/10/13
3681 東証プライム
235
11/19 15:30
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時価総額 6,191百万円
汎用Web会議システムの販売等を行うエンタープライズDX事業、セミナー配信プロダクトの提供等を行うイベントDX事業が柱。防音個室ブース「テレキューブ」等も。イベントDX事業は生成AI活用等で製品力を強化。 記:2024/10/05
4704 東証プライム
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コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
6187 東証1部
4,120
3/29 15:00
+60(%)
時価総額 73,076百万円
就労支援、幼児教室・学習塾等の教育サービスを提供。新規出店で顧客基盤強化。Conobie事業は譲渡。LITALICOジュニア事業は売上堅調。既存拠点の利用率は高水準続く。21.3期3Qは2桁営業増益。 記:2021/03/04
6367 東証プライム
18,275
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-290(%)
時価総額 5,356,658百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6594 東証プライム
2,868
11/19 15:30
+127.5(%)
時価総額 3,420,288百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
2,936
11/19 15:30
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時価総額 18,329,736百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,630
11/19 15:30
+550(%)
時価総額 15,961,741百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,099
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+40(%)
時価総額 4,080,222百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
745
11/19 15:30
-12(%)
時価総額 8,537百万円
経営支援・M&Aアドバイザリー会社。経営コンサルやM&Aアドバイザリー・事業承継、経営執行支援、事業再生等を手掛ける。投資事業も。DXハンズオン支援やフルスペック再生支援などソリューション強化を図る。 記:2024/08/01
7201 東証プライム
428.7
11/19 15:30
-0.6(%)
時価総額 1,809,421百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,730.5
11/19 15:30
+54.5(%)
時価総額 43,128,212百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,176
11/19 15:30
-24(%)
時価総額 10,618,089百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,000
11/19 15:30
+55(%)
時価総額 10,375,926百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8252 東証プライム
2,391.5
11/19 15:30
+16.5(%)
時価総額 499,010百万円
商業施設の賃貸・運営管理等を行う小売事業、エポスカードのクレジットカード業務等を行うフィンテック事業が柱。1931年創業。DOE8%程度目安。エポスカードの会員数は750万人超。分割・リボ取扱高は拡大。 記:2024/07/29
603
11/19 15:30
+7(%)
時価総額 25,398百万円
医薬品原薬の輸入専門商社であるコーア商事を中核とする持株会社。注射剤、ジェネリック医薬品の製造・販売等も。原薬製造業者とのネットワークが強み。原薬販売事業では海外サプライヤーとの関係性強化等に注力。 記:2024/08/20
9983 東証プライム
49,620
11/19 15:30
+160(%)
時価総額 15,790,126百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,683
11/19 15:30
-51(%)
時価総額 12,763,967百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17