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後場に注目すべき3つのポイント~感染第2波現実味で市場心理悪化、後場は日銀ETF買いを意識

2020/6/25 12:52 FISCO
*12:52JST 後場に注目すべき3つのポイント~感染第2波現実味で市場心理悪化、後場は日銀ETF買いを意識 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、感染第2波現実味で市場心理悪化、後場は日銀ETF買いを意識 ・ドル・円は底堅い、日本株の下げ渋りで ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がリクルートHD<6098> ■日経平均は続落、感染第2波現実味で市場心理悪化、後場は日銀ETF買いを意識 日経平均は続落。299.52円安の22234.80円(出来高概算6億6369万株)で前場の取引を終えている。 前日24日の米国株式相場は反落。ダウ平均は710.16ドル安の25445.94ドル、ナスダックは222.20ポイント安の9909.17ポイントで取引を終了した。ウイルス感染者数が連日急増していることや米国が欧州連合(EU)と英国からの輸入品に対し新関税を検討していることが嫌気されたほか、国際通貨基金(IMF)が景気後退が深刻化する可能性を警告したこともあり、大きく下落して寄り付いた。その後、ニューヨークなど北東部3州への訪問者隔離要請や、アップルが7店舗を再び休業することを発表すると下げ幅を一段と拡大した。 米国株安を受けた東京株式市場は売りが先行した。東京でも昨日、55人の新型コロ ナウイルス感染が確認され、職場クラスターが発生したと伝えられたこともあり、警 戒感が強くなり、リスクオフムードが広がった。寄り後は、為替が朝方に一時1ドル= 107円10銭台と昨日の円の高値から70-80銭ほど円安・ドル高に振れていたことが株価 の下支え要因となり、日経平均はやや下げ渋る場面もあったが、ダウ平均先物が下げ 足を速めたことも重しとなり、前場中頃から下げ幅を広げた。 個別では、ヤマダ電機<9831>の三嶋恒夫社長が代表権のある会長に就任する人事を発表した大塚家具<8186>が大幅高。映像事業の譲渡を発表したオリンパス<7733>、弁護士ドットコム<6027>と業務提携すると発表したカナミックN<3939>、未開示だった21年3月期営業利益は前年同期比7.0%増予想と発表した富士通ゼネラル<6755>、20年5月期の業績見込みを上方修正した小津産業<7487>などが高く、押印プロセスをオンラインで完結するプラットフォームの提供を開始すると発表したさくらインターネット<3778>も堅調。一方、21年3月期の営業利益予想2.0%減予想の国際計測器<7722>、21年3月期連結営業利益が前期比23.1%減予想と発表した新田ゼラチン<4977>、今後の重点施策には不透明感残るとの見方などからH.I.S.<9603>などが安くなった。 セクターでは、精密機器のみ上昇、不動産業、海運業、空運業、非鉄金属、鉄鋼などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の20%、対して値下がり銘柄は77%となっている。 前場の東京株式市場の下げは、昨日の米国株安によるリスクオフムードの広がりが主な要因だ。新型コロナウイルス感染再拡大が現実のものとなりつつあり、市場は不安になっている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は第1波で一度経験している。大規模な経済活動の縮小を行わずに感染再拡大を抑え込むことも可能といえる。それでも、株式市場が新型コロナに対する警戒感を完全に払しょくすることはできない。警戒感の払しょくには、ワクチンや治療薬の開発が不可欠だ。これにはまだまだ時間がかかろう。それまでは新規感染者の増減などに一喜一憂しつつ相場形成していくことになる。昨日の米国市場は「一憂」したが、一方で「一喜」となる日もあるだろう。株式市場も「ウィズコロナ」だ。 では、新型コロナを警戒しつつ、当面拠り所とすべきは何か。6月の米国市場を振り返ると、ダウ平均の上げ幅が最も大きかったのは6月5日の829ドル高。この日は、5月の雇用統計が発表され、予想以上の雇用回復を受け、大幅高となった。6月のダウ平均上昇幅第2位は6月3日の527ドル高。米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数が予想を上回ったことを好感した。第3位は6月16日の526ドル高。5月の小売売上高が過去最大の伸びとなり、株価を押し上げた。経済統計の市場への影響力は大きい。 今晩、米国で新規失業保険申請件数と5月の耐久財受注額、明日26日には5月の米個 人所得・個人消費支出が発表される。さらに、来週は日本の5月の失業率や鉱工業生産 など重要統計の発表が目白押しとなる。今日までの6月相場に倣うならば、いずれかの 統計発表が株価を押し上げる可能性は小さくないかもしれない。「ウィズコロナ」の 株式市場でも経済統計への目配りは欠かせない。 さて、後場の株式市場は、底堅い動きになるとみる。4月以降の日経平均は25日移動平均線が下値支持線となっている。本日も一時は25日線を割り込む場面が見られたが、押し目買いも入り、前引けに間際にかけては同移動平均線が位置する水準を回復してきている。また、前場のTOPIXが1.19%下落していることから、日銀によるETF買いの思惑も働きやすい。そのため、この先も下値では押し目買いが入る形で底堅く推移しそうだ。 ■ドル・円は底堅い、日本株の下げ渋りで 25日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動きとなった。前日の米大幅株安を受け日経平均株価が前日比200円超安の軟調地合いとなり、リスク回避的な円買いが主要通貨を下押し。ただ、日本株の下げ渋りで円買いはその後抑制され、ドルは下げづらい展開となっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円99銭から107円15銭、ユーロ・円は120円36銭から120円55銭、ユーロ・ドルは1.1246ドルから1.1258ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・GMOペパボ<3633>、窪田製薬ホールディングス<4596>など、10銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がリクルートHD<6098> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・5月貿易収支:+12.53億NZドル(予想:+12.90億NZドル、4月:+13.39億NZドル←+12.67億NZドル) 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「NATO同盟国は公平なシェア負担をするべき」 <国内> ・13:30 4月全産業活動指数(前月比予想:-6.5%、3月:-3.8%) <海外> ・休場:中国、香港(以上端午節) 《HH》
関連銘柄 15件
3633 東証スタンダード
1,545
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±0(%)
時価総額 8,450百万円
レンタルサーバやEC支援サービスを展開。ハンドメイド通販「ミンネ」も。GMOインターネットの連結子会社。ホスティング事業は単価上がり堅調。EC支援はコスト抑制。AIによるサービス開発。配当性向50%。 記:2024/06/07
3778 東証プライム
4,605
11/18 15:30
-160(%)
時価総額 192,908百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
3939 東証プライム
482
11/18 15:30
-3(%)
時価総額 23,200百万円
医療介護連携支援システム等の医療・介護クラウドプラットフォーム事業が主力。24時間フィットネスジム「URBAN FIT24」の運営等も。クラウドサービスの有料ユーザーID数は16万名超と順調に増加。 記:2024/08/05
58
11/18 15:30
-2(%)
時価総額 3,273百万円
眼科領域特化のバイオベンチャー。ウェアラブル近視デバイス、遠隔眼科医療モニタリングデバイス等を手掛ける。医療機器分野に経営リソースを重点的に投下。双日九州との業務提携で中国市場における販売拡大目指す。 記:2024/10/11
4977 東証スタンダード
742
11/18 15:30
+2(%)
時価総額 13,634百万円
国内トップのゼラチンメーカー。食品用を中心に工業用も。海外売上が過半。ヘルスサポート部門は増収。価格改定効果やカプセル用ゼラチンの販売増が寄与。フードソリューション部門も堅調。MFで世界初の技術を開発。 記:2024/06/17
6027 東証グロース
2,617
11/18 15:30
-223(%)
時価総額 59,131百万円
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
9,692
11/18 15:30
-127(%)
時価総額 15,990,269百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6755 東証プライム
1,966
11/18 15:30
+28(%)
時価総額 214,962百万円
ルームエアコン等の空調事業が主力の電機メーカー。100カ国以上に空調機を提供。消防無線システム、電子デバイス等も手掛ける。海外売上高比率が高い。空調機は国内堅調、アジア向けの販売が拡大。経営効率化進める。 記:2024/10/17
7487 東証スタンダード
1,657
11/18 14:55
-3(%)
時価総額 13,977百万円
不織布製品と家庭紙・日用雑貨を扱う専門商社。1653年に和紙問屋として創業。電子・食品等のクリーン分野、ウェルネスケア分野、エコプロダクツ分野等で事業展開。産業分野等に注力。27.5期営業利益3億円目標。 記:2024/10/26
7722 東証スタンダード
508
11/18 15:30
±0(%)
時価総額 7,214百万円
計測装置専門メーカー。ダイナミック型タイヤバランシングマシンで世界トップシェア。電気サーボモータ式試験機、シャフト歪自動矯正機等も手掛ける。各種研究開発用タイヤ関連試験機の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/30
7733 東証プライム
2,487
11/18 15:30
-10(%)
時価総額 2,928,940百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8186 JQスタンダード
276
8/27 15:00
+1(%)
時価総額 16,106百万円
家具専門店大手。中高級品・輸入家具に強み。22.4期はコロナ影響で苦戦。だがコスト削減などが効き採算上向く。継続前提に重要事象。親会社のヤマダHDが株式交換により完全子会社予定。8月30日付で上場廃止に。 記:2021/08/15
9603 東証プライム
1,762
11/18 15:30
-38(%)
時価総額 140,715百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09
9831 東証プライム
467.4
11/18 15:30
-2.4(%)
時価総額 451,912百万円
家電量販店国内トップのヤマダデンキを中核とする持株会社。ヒノキヤグループなども傘下に持つ。地域電気店との連携網に強み。M&Aで事業領域拡大。くらし体験・体感・完結型店舗を中心にエリア店舗開発を積極化。 記:2024/10/06
9983 東証プライム
49,460
11/18 15:30
-780(%)
時価総額 15,739,211百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25