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C&R社 Research Memo(11):2026年2月期の業績目標は売上高605億円、営業利益56.5億円

2024/5/20 17:11 FISCO
*17:11JST C&R社 Research Memo(11):2026年2月期の業績目標は売上高605億円、営業利益56.5億円 ■中長期の成長戦略 1. 中期経営計画 クリーク・アンド・リバー社<4763>は映像、ゲーム、Web、医療、会計、法曹など、同社が定義するプロフェッショナル分野において事業を展開し、持続的な成長を続けてきた。今後はこれら既存事業領域の深掘りに加えて、周辺領域への展開や付加価値の高い新規サービスを創出・育成することでさらなる成長を目指す。2024年2月期よりスタートした3ヶ年の中期経営計画では、「プロフェッショナルとともに事業を創造することにより豊かな社会を創る」ことをテーマに、プロフェッショナルの生涯価値向上とクライアントの価値創造への貢献をビジョンに掲げ、企業価値の向上に取り組んでいる。 基本戦略は従前と変わりなく、「プロフェッショナル分野のさらなる拡大」「新規サービスの創出」「経営人材の創出」「コーポレート・ガバナンス強化」の4点を重点施策としており、業績目標としては、2026年2月期に売上高605億円、営業利益56.5億円を設定した。3年間の年平均成長率は11.1%増収、12.6%増益となる。営業利益率も2023年2月期の9.0%に対して9.3%と若干の上昇を見込んでいる。既存のプロデュース、エージェンシー事業の成長をベースに業績目標を達成する考えで、育成中の新規サービスや新設子会社の期待値については業績目標の中にはほとんど織り込んでいない。 初年度となる2024年2月期は、前年比2倍増の344名と大量の新卒採用を実施し、稼働までの期間を要したことで未稼働分のロスが発生したことなどから、営業利益で計画をやや下回った。2025年2月期も当初計画に対して、売上高は維持するものの、営業利益は前期の課題解決に向けた費用等を織り込んだことで2億円ほど引き下げたが、最終年度となる2026年2月期にはこうした課題が解消することから、売上高、営業利益ともに当初計画を維持している。経営のDXやAIの普及による省力化によって、コールセンターのオペレーターなど職種によって人材需要の縮小が見込まれる分野もあるが、同社が展開するプロフェッショナル人材についてはコンピュータでの代替が難しく、業績目標を達成する可能性は十分にあると弊社では見ている。 プロフェッショナル領域を50分野まで拡大し、長期目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げる 2. 長期目標 同社は、長期的な業績目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げている。プロフェッショナル領域を現在の8領域18分野から、将来的に50分野まで広げていくことに加えて、グループ資産を生かした新規サービスの育成に注力していく。プロフェッショナル人材ネットワークは現在の39.4万人から150万人に、顧客数は5万社から15万社を目標としている。未進出領域としてエンジニアリング領域があるが、C&Rインキュベーション・ラボにてエンジニア派遣を行う(株)ネクサスホールディングスに出資しており、今後の足場づくりにしていくものと予想される。 また、将来的にはプロフェッショナル人材のグローバルネットワーク構想を描いており、そのプラットフォームとなる「C&R Creative Studios Metaverse」を2023年3月に公開した。クリエイター専用の仕事や交流に特化した日本初のメタバースとなる。現在はグループ内のクリエイター同士による交流や作品展示のほか、セミナーやイベントについては外部からの参加も可能となっている。今後も展示エリア(クリエイターの作品集と展示・発表)や交流エリア(クリエイターと顧客の交流の場)、セミナールーム(ライブや講演などのイベント開催)など各種機能を拡充していく。海外のクリエイターやクライアント等も参加できるプラットフォームに発展すれば、同社の収益成長機会も一段と広がるものと期待される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SO》
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映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08