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SFP Research Memo(1):2024年2月期は好調なインバウンド需要の取り込み等により大幅な増収増益を実現

2024/4/23 16:21 FISCO
*16:21JST SFP Research Memo(1):2024年2月期は好調なインバウンド需要の取り込み等により大幅な増収増益を実現 ■要約 1. 会社概要 SFPホールディングス<3198>は、駅前・繁華街(路面店)での24時間営業で人気業態となっている「磯丸水産」(海鮮居酒屋)や「鳥良商店」(鶏料理専門店)等の運営を主力事業としている。一等立地による集客力を最大限に生かした独自の収益モデルの確立により、高い収益性と成長性を実現してきた。2020年以降は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて業績が大きく後退したことから新規出店等の大規模投資を控え、コスト削減による収益体質の強化に専念してきたが、コロナ禍の終息に伴う国内消費の回復やインバウンド需要の取り込み等により、いよいよ本格回復の兆しが見えてきた。新たな成長ステージに向けて地方都市への出店や注力業態の育成にも取り組んでいる。2024年2月期末の総店舗数は205店舗(うち、FC※16店舗)となっている。 ※フランチャイズ(以下、同様)。 2. 2024年2月期の業績 2024年2月期の業績は、売上高が前期比26.9%増の29,079百万円、営業利益が2,026百万円(前期は754百万円の損失)、経常利益が同41.2%増の2,236百万円と大幅な増収増益となり、営業利益の黒字化を実現した。コロナ禍の終息や好調なインバウンド需要の取り込み等による既存店の伸びが増収に寄与した。損益面では、物価上昇による影響を受けたものの、メニュー見直しなどにより原価率は安定的に推移したほか、営業時間の拡大に伴う人件費や店舗運営費などの増加分を増収によりカバーしたことで、大幅な営業増益(黒字転換)を実現した。活動面では、地方出店や注力している大衆酒場業態(小型・低投資で安定的に稼ぐモデル)※の育成など、成長回帰に向けて確かな手応えを得られた。 ※ブランド別では、「ホームベース」「五の五」「浜焼ドラゴン」「鳥平ちゃん」「焼きとん ふく助」で展開している。 3. 2025年2月期の業績予想 2025年2月期の業績予想については、売上高を前期比3.2%増の30,000百万円、営業利益を同3.6%増の2,100百万円、経常利益を同2.8%増の2,300百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は、引き続きインバウンド需要が追い風となるなか、既存店の伸びや前期出店した店舗が増収に寄与する。損益面では、人件費や補助金終了などに伴う光熱費(電気・ガス代)の増加に加え、新規出店に係る一時費用の発生、中期的な成長のための積極投資等を想定しているものの、増収に伴う収益の底上げにより増益を確保する見通しである。 4. 今後の方向性 同社は、2020年2月期までは毎年、向こう3ヶ年の中期経営計画を公表してきたが、2021年2月期以降はコロナ禍の影響により先行き不透明な状況にあったことから公表を見送ってきた。ただ、今後の環境変化等を見据え、短・中期的な方向性を明示しており、(1) 地方都市への出店、(2) 注力している大衆酒場業態の拡大、(3) 既存店の伸び(訪日観光客・深夜営業)、(4) インフレ対策(価格転嫁等)、(5) DX推進(キャッシュレス等)などに取り組むことで、本格的な成長軌道への早期回帰を目指す。 ■Key Points ・2024年2月期は好調なインバウンド需要の取り込み等により大幅な増収増益を実現 ・地方出店や注力業態の育成でも確かな手応えを獲得 ・2025年2月期は将来を見据えた成長投資等を想定するも、増収増益を確保する見通し ・地方都市への出店、大衆酒場業態の拡大、既存店の伸び、インフレ対策、DX推進等により、本格的な成長軌道への早期回帰を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《SO》
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時価総額 43,598百万円
海鮮居酒屋「磯丸水産」、鶏料理専門店「鳥良商店」などの業態を展開。きづなすし、餃子販売所「いち五郎」等も。クリエイト・レストランツHD傘下。グループ店舗数は200店舗超。大衆酒場業態の開発・出店を継続。 記:2024/08/05