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FB Research Memo(1):中期経営計画「SiLK VISION 2024」は達成見込み

2024/1/31 13:01 FISCO
*13:01JST FB Research Memo(1):中期経営計画「SiLK VISION 2024」は達成見込み ■要約 1. 法人、個人向けにインターネット関連ビジネスを展開 フリービット<3843>は、法人向けにインターネットビジネスやMVNO※1向け事業支援(MVNE※2)サービス、集合住宅向けインターネットサービス、インターネット広告、個人向けインターネット接続やモバイルなどのサービスを提供しており、事業は5Gインフラ支援事業、5G生活様式支援事業、企業・クリエイター5G DX※3支援事業の3つにセグメントされる。固定回線網サービス市場はネットワーク原価は上昇しているものの、集合住宅向けインターネットサービスの市場規模は今後も着実に拡大すると考えられる。インターネット広告事業では、アフィリエイトサービスの顧客獲得が好調に推移している一方、サードパーティCookieの規制による広告配信システムの見直しやプライバシー強化の流れなど、昨今のインターネット広告市場は依然として不透明な市場環境が続いている。同事業はこれを踏まえクリエイターのためのプラットフォーム「StandAlone」など、インターネット広告事業以外の新規サービスの立ち上げに着手している。モバイル回線網の市場環境は、大手モバイル通信キャリアによる格安プランの提供やサブブランドでの展開がMVNOサービス事業者の成長に影響を与える傾向が続いているものの、IoTやインバウンド向けの利用増加が見込まれるなどモバイル市場全体としての成長は継続すると考えられる。 ※1 MVNO:仮想移動体通信事業者。 ※2 MVNE:MVNOの支援事業者。 ※3 DX:デジタルトランスフォーメーション。 2. 強みは技術力と「Building Blocks」 同社の強みは、他社の追随を許さない独自開発の技術力と、顧客のビジネスモデルにそって技術と運用を組み合せることで事業化を実現する「Building Blocks」にある。独自開発の技術力は、例えば海外を含め62件に上る特許の取得や、インターネットに関わるコアテクノロジーの開発や大規模システムの運用などにより蓄積されたもので、様々な「発明」や新サービス開発に直結している。「Building Blocks」は、生み出した技術をコンポーネントAPI(プログラムの部品化)にして運用技術のコンポーネントAPIをレゴブロックのように組み合わせることで、クライアントに最適なシステム環境を低価格かつ短期間で提供することができる、同社のビジネスモデルそのものと言って良い仕組みである。この強みを生かし、大小様々な企業の多様なニーズに対しワンストップの支援を可能にしている。 3. 上期好調を背景に2024年4月期業績を上方修正 2024年4月期第2四半期の業績は、売上高27,073百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益3,071百万円(同56.5%増)となり、全セグメントにわたって好調であった。特に、子会社(株)ギガプライズの7ヶ月変則決算を除いた実質ベースでも売上高25,341百万円(同12.2%増)、営業利益2,673百万円(同36.2%増)と好決算だった。同社は2024年4月期の業績について2023年12月8日に期初予想に対し上方修正を発表し、売上高53,000百万円(前期比13.3%増)、営業利益5,500百万円(同37.2%増)を見込んでいる。上期の好調を織り込み、期初予想に対し売上高3,000百万円、営業利益500百万円の上方修正となった。ただし、下期も上期の勢いを持続することが期待されるため、修正後の2024年4月期通期業績予想はやや保守的な印象と言うことができる。 4. 「SiLK VISION 2027」におけるステークホルダーとの関係深化・還元強化の方針を前倒して増配予定。新規優待の開始を発表 2024年4月期業績予想が上方修正されたことで、中期経営計画「SiLK VISION 2024」における2024年4月期の業績目標である売上高500億、営業利益50億はほぼ達成見込みとなった。「SiLK VISION 2024」で戦略投資を続けたことで、次期中期経営計画以降の成長ドライバーとなる「TONE Chain」やシーズ事業となる「TONE Care」「StandAlone」などの新規事業が生まれた。次期中期経営計画である「SiLK VISION 2027」は現在策定中で正式な公表は2024年4月期の本決算以降となる予定だが、「SiLK VISION 2027 pre 1」として一部方針が示された。そこでは、5G/web3のシーズ事業についてPoCsを行い社会実装を目指すこと、株主還元では「SiLK VISION 2027」におけるステークホルダーとの関係深化・還元強化の方針を「SiLK VISION 2024」へ前倒しする格好で、2024年4月期配当予想を1株当たり配当金27.0円と発表した。前期実績8.0円から大幅な増配となる。さらに、web3時代の新しい株主還元として「TONE Chain」への参加権及び「株主NFT」の配布を行い、それらを使って参加するweb3によるステークホルダーコミュニティ実証実験「One Vision」の開始も発表した。 ■Key Points ・インターネット関連ビジネスを展開。強みは技術力と「Building Blocks」 ・2024年4月期第2四半期の好調を背景に2024年4月期業績を上方修正 ・「SiLK VISION 2027 pre 1」として、2024年4月期の大幅増配と新規優待を提示 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《HH》
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ISP向け事業支援サービスや個人向けモバイル通信関連サービス、インターネットマーケティング等を手掛ける。特許取得技術など独自技術が強み。アルプスアルパインと資本業務提携。27.4期営業利益80億円目標。 記:2024/08/23