マーケット
12/20 15:15
38,701.90
-111.68
42,342.24
+15.37
暗号資産
FISCO BTC Index
12/23 9:04:20
14,903,869
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

アートネイチャ Research Memo(2):より美しく輝きあるライフスタイルの提案が使命

2023/2/10 15:22 FISCO
*15:22JST アートネイチャ Research Memo(2):より美しく輝きあるライフスタイルの提案が使命 ■会社概要 1. 会社概要 アートネイチャー<7823>は、男性向け・女性向けのオーダーメイドウィッグの製造・販売を主力とした日本初の総合毛髪企業で、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタントとして、より美しく輝きのあるライフスタイルを提案していくことを使命としている。オーダーメイドウィッグは、店舗で3D型取りシステムを用いて顧客頭部の形状を型取りし、作成したデータをもとに海外の自社工場においてハンドメイドで製造される。毛髪に関する顧客ニーズは時代を追って多様化・高度化しており、現在ではオーダーメイドウィッグのほか、既製品ウィッグや増毛商品、育毛ケア・サービス、アフターサービスなど毛髪に関連する広範な商品・サービスを展開し、男女を問わず一人ひとりの個性に合わせた最適なソリューションを提供している。 2. 沿革 1965年に個人営業の「アートネイチャー」として創業された同社は、1967年に株式会社として設立、1969年には男性向けウィッグ販売を目的に、顧客相談からアフターサービスまでを一貫して提供できる理容室を備えた店舗体制を確立した。1980年には全国販社体制を確立し、「MRP(マープ)」増毛法のヒットや広告展開もあって広くブランドが浸透した。こうしたブランド力を背景に、1987年に「レディースアートネイチャー」など女性向けの市場に本格進出、2002年には全国の販売会社を合併・統合して総合力を十分に発揮できる体制を構築するとともに、フィリピンの製造委託先を子会社化して自社製造を開始した。2007年に株式市場への上場を果たした同社は、その後生産体制を拡充するとともに、これまでのノウハウを活かして女性向け既製品ウィッグや医療用ウィッグの分野に進出、自社通販サイトも開設するなど業容を広げていった。2019年以降は、比較的安い価格帯のウィッグ事業会社のM&Aや、第1類医薬品である発毛剤の販売など隣接市場への参入、医療機関の業務を受託する子会社の設立など、さらなる成長へ向けて新たな領域への進出も強めている。一方、想定外に長期化したコロナ禍の影響はあったものの、年に2回コンスタントに新製品を市場へ投入するなど商品開発力には磨きをかけており、現在、毛髪業界の大手総合企業として業界をリードしている。 3. 毛髪業界 ウィッグなどの毛髪市場は、2008年秋のリーマンショック以降の消費低迷に加え、ヘアケア剤や発毛・育毛剤などの隣接市場との競争激化やスキンヘッドスタイルの社会的認知向上などを背景に低迷していたが、毛髪業界各社による女性用ウィッグ強化策や男性顧客へのリピート販売が実を結び、2012年度以降は拡大に転じた。しかし、2016年度になると新規参入企業が増え、中小事業者による低価格ウィッグの拡販もあり、毛髪市場は一転して縮小傾向となった。その後、新規参入や低価格ウィッグも一巡して市場が沈静化する一方、高齢化などを背景に市場は1,300億円程度でいったん縮小が止まったが、2020年度はコロナ禍による外出機会の減少などの影響を受け、さらに厳しい状況となった。2021年度以降はコロナ禍からの回復プロセスに入り、2022年度は、行動制限の緩和をきっかけに外出機会が拡大、業界にもリオープンの追い風が吹いているところである。このようなボラティリティの高い時期は、一般に体力のある大手企業が優位性を発揮してシェアを伸ばすことが多い。毛髪業界でも、男性市場でシェア第1位、女性市場で第2位と言われる同社だが、ライバル企業の業況などを考慮すると、着実にシェアを伸ばしていると見ることができ、男女合わせたシェアはトップポジションにあると推測される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《NS》
関連銘柄 1件
7823 東証スタンダード
801
12/20 15:30
-10(%)
時価総額 27,549百万円
大手総合毛髪企業。オーダーメイドウィッグの製造・販売が主力。既製品ウィッグ、増毛商品、発毛剤等も手掛ける。フィリピンに自社工場保有。バングラデシュの新工場は26.3期に稼働予定。生産リスクの分散図る。 記:2024/08/06