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nmsホールディングス---2Qは2ケタ増収・損益面では黒字化、全てのセグメントで売上高が堅調に増加

2022/11/15 17:26 FISCO
*17:26JST nmsホールディングス---2Qは2ケタ増収・損益面では黒字化、全てのセグメントで売上高が堅調に増加 nmsホールディングス<2162>は14日、2023年3月期第2四半期(22年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比17.7%増の358.18億円、営業損失は2.36億円(前年同期は2.37億円の損失)、経常利益は同731.7%増の4.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.29億円(同2.82億円の損失)となった。 HS事業(ヒューマンソリューション事業)の売上高は前年同期比6.3%増の115.07億円、セグメント利益は同50.2%増の4.70億円となった。国内事業は、需要が堅調に推移し増収増益となった。利益面は新型コロナウイルス感染症拡大や半導体関連等の部品不足による顧客の稼働影響等の利益圧迫要因があったが、既存取引における原価率の改善や適正販管費の管理強化等、基盤強化策の実行を進め収益性改善に努めた。海外事業も、中国ロックダウンの影響を受けたが、新規顧客の獲得や既存取引のシェア拡大による在籍人数増加に加え、請負・受託の利益率改善の効果もあり、前年同期に対し増収増益となり、全体として業績が改善傾向となった。 EMS事業(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス事業)の売上高は同24.3%増の170.10億円、セグメント損失は2.60億円(前年同期は3.01億円の損失)となった。同事業は、中国・ASEAN・北中米において生産活動を展開しており、戦略投資の実行期にある。新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う各国政府方針によるロックダウン影響や部品不足等による顧客の生産計画変更等の影響が残ったが、需要は堅調に推移し、中国における新規受注の立ち上げやベトナムにおける量産開始など、事業規模拡大により増収となった。利益面では、部品不足等による稼働への影響に加え、北中米EMS事業における量産立ち上げコストが増加し、セグメント損失を計上した。北中米EMS事業は同社グループの市場領域拡大を担う重点施策であり、顧客からの引き合いも堅調に増えており、業績改善に向け基盤強化策の実行を進めていくとしている。 PS事業(パワーサプライ事業)の売上高は同23.3%増の73.00億円、セグメント損失は1.94億円(同0.16億円の損失)となった。中国におけるロックダウンなど新型コロナウイルス感染症拡大による影響に加え、サプライチェーンの混乱や部品不足による顧客先での生産調整の影響があったが、高い水準で需要が推移したことに加え為替影響もあり、増収となった。利益面では、部品調達難および副資材も含む部材価格高騰や物流コスト上昇などの影響が利益圧迫要因となった。2023年3月期第2四半期累計期間はセグメント損失計上を余儀なくされたが、通期での業績改善に向け、部材価格高騰に伴う売価の是正や、部材の調達ソース拡大等、安定した生産活動および収益確保に向けた施策の実行を進めていくとしている。 2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比23.3%増の780.00億円、営業利益が8.00億円、経常利益が同429.0%増の6.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.50億円とする9月13日に上方修正した連結業績予想を据え置いているが、各事業における顧客先での挽回生産の動きや次年度につながる新規受注の獲得に加え、これまで進めてきた抜本的基盤強化策の効果もあり、前連結会計年度に対し、売上・利益ともに大きく改善する見通しである、としている。 《SI》
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製造派遣、製造請負等を手掛ける日本マニュファクチャリングサービスなどを傘下に収める持株会社。電子機器製造受託サービス、カスタム電源の製造・販売等も。EMS事業では戦略投資拠点における業績拡大に注力。 記:2024/08/22