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米景気減速や欧州政局不安を背景にリスク回避の動き【クロージング】

2024/6/17 15:59 FISCO
*15:59JST 米景気減速や欧州政局不安を背景にリスク回避の動き【クロージング】 17日の日経平均は大幅反落。712.12円安の38102.44円(出来高概算は15億7000万株)で取引を終えた。米国景気の減速への警戒や欧州政局不安などを背景に投資マインドが悪化し、幅広い銘柄の売りが優勢となり、日経平均は反落スタート。前場終盤に向けて下げが加速し、取引時間中としては5月30日以来の38000円を割り込む場面も見られた。売り一巡後は下げ渋る動きもみられたが、リスク回避的な地合いのなか、リバウンド狙いの買いは限られた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数1200を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、医薬品を除く32業種が下落し、不動産、石油石炭、鉱業、非鉄金属、精密機器の下げが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、太陽誘電<6976>、日産化<4021>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>が軟調だった。 14日の米国市場は、6月のミシガン大景況感指数は前月から低下し、市場予想も下回ったたため、米景気の減速懸念が台頭し、NYダウは続落した。また、極右政党台頭によるフランスの政治情勢も響いた。東京市場もこの流れを受け、日経平均の下げ幅は一時800円を超えた。また、日銀の植田和男総裁が14日の金融政策決定会合後の記者会見で、、国債買い入れの具体的な減額規模などが持ち越されたため、日銀の金融政策に対する不透明感も改めて意識されたことが不安心理を強める形になったようだ。 米国景気の減速や欧州政局不安という悪材料を複合的にとらえられ、短期筋などによる先物売りが強まった形だろう。関係者からは「米国や中国に比べ、欧州の影響は日本経済にとって限定的で、欧州政局の不安を背景にした株安の動きは早晩落ち着くだろう」との声も聞かれる。今週から月末にかけて約7兆円超の配当の支払いがピークを迎えるため、配当の再投資への需給が相場を下支える可能性もあるため、押し目買いや値ごろ買いも入りやすいだろう。 《CS》
関連銘柄 8件
4021 東証プライム
4,877
12/20 15:30
+44(%)
時価総額 672,051百万円
1887年創業の化学メーカー。機能性材料、農業化学品が柱。ディスプレイ材料「サンエバー」で世界トップシェア。半導体材料「ARC」はアジアシェア高い。総還元性向75%目標。事業領域の深掘りなどに注力。 記:2024/08/26
4063 東証プライム
5,054
12/20 15:30
-69(%)
時価総額 10,116,551百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4523 東証プライム
4,316
12/20 15:30
-23(%)
時価総額 1,279,983百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
8,609
12/20 15:30
-81(%)
時価総額 6,595,708百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,197.5
12/20 15:30
+38.5(%)
時価総額 286,154百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。高信頼性商品の販売に注力。自動車、情報インフラ、産業機器向け売上比率の向上図る。 記:2024/11/11
8035 東証プライム
23,300
12/20 15:30
-150(%)
時価総額 10,989,049百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
52,770
12/20 15:30
+50(%)
時価総額 16,792,522百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,760
12/20 15:30
-265(%)
時価総額 12,877,156百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27