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後場に注目すべき3つのポイント~円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大

2024/1/29 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大 ・ドル・円は伸び悩み、日本株にらみ ・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は日東電工<6988> ■日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大 日経平均は反発。先週末比328.07円高(+0.92%)の36079.14円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は60.30ドル高(+0.16%)の38109.43ドル、ナスダックは55.13ポイント安(-0.36%)の15455.36、S&P500は3.19ポイント安(-0.07%)の4890.97ポイントで取引を終了した。寄り付きは下落。23年12月PCEコア指数がインフレの鈍化を示し、投資家心理を支えた一方、利益確定の売りや長期金利の上昇などが重石となった。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。ナスダック指数は7日ぶりに下落した。 米国株が高安まちまちだったことから、日経平均は先週末終値水準で取引を開始。為替が1ドル148円台と、先週末の大引け時点よりもやや円安ドル高に推移していることから、自動車など輸出関連銘柄がじりじりと上げ幅を拡大し、日経平均は36000円台を回復した。前場の売買代金は2兆円に届かなかったが、プライム市場の8割超が上昇する全面高の地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、取得上限300万株の自己株取得枠を設定した日東電工<6988>が大幅高となったほか、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>も買われた。また、24年3月期業績予想を上方修正したファナック<6954>も上昇。そのほか、原油価格上昇を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>も買われた。 一方、第3四半期調整後営業利益が40.8%増と上期の58.2%増から増益率が鈍化した日立建機<6305>が売り優勢となったほか、第3四半期累計の営業利益が30.8%減となった信越化<4063>もさえない。日経平均採用以外では、第3四半期営業利益が57.7%増と上期の9.2倍から増益率が鈍化したJCRファーマ<4552>が大幅安となった。 全セクターが上昇するなか、鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器、証券・商品先物、その他製品の上昇が目立った。 後場の注目は高安まちまちの中国株の動向となろう。28日、中国証券監督管理委員会は、未保有の株式を借りて売却することで利益を得る「空売り」を制限するため、譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止した。中国当局は、株価テコ入れ策を立て続けに打ち出しているが、ランチタイムの上海総合指数は先週末比マイナス圏で推移している。為替の円安推移に、中国株の上昇が加われば、日経平均およびTOPIXは後場一段高という展開も期待できよう。 ■ドル・円は伸び悩み、日本株にらみ 29日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、148円02銭から一時148円33銭まで値を上げたが、安値付近に値を下げた。日経平均株価の上げ幅拡大を好感した円売りは一服し、仲値にかけてややドル売りに押された。米10年債利回りは方向感が乏しい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円02銭から148円33銭、ユーロ・円は160円54銭から160円83銭、ユーロ・ドルは1.0839ドルから1.0848ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ブレインズテクノロジー<4075>、環境管理センター<4657>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は日東電工<6988> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・12月コアPCE価格指数:前年比+2.9%(予想:+3.0%、11月:+3.2%) ・米・12月個人所得:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.4%) ・米・12月個人消費支出(PCE):前月比+0.7%(予想:+0.5%、11月:+0.4%←+0.2%) ・米・12月中古住宅販売成約指数:前月比+8.3%(予想:+2.0%、11月:-0.3%←0.0%) 【要人発言】 ・OPECプラス代表(複数) 「来週の合同閣僚監視委員会(JMMC)で原油生産に関する政策変更の予定はない」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 14件
1605 東証プライム
1,976
11/26 15:30
-42.5(%)
時価総額 2,488,053百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4075 東証グロース
677
11/26 14:52
+2(%)
時価総額 3,772百万円
エンタープライズAIソフトウェア事業を展開。異常検知ソリューション「Impulse」、エンタープライズサーチ「Neuron」等を手掛ける。積極的な人材採用進める。ソフトウェアライセンス数は堅調増。 記:2024/10/25
4552 東証プライム
754
11/26 15:30
+33(%)
時価総額 97,783百万円
遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が主力。ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」等も手掛ける。メディパルHDが筆頭株主。血液脳関門通過技術を適用した新薬の研究開発などに取り組む。 記:2024/08/01
4657 東証スタンダード
437
11/26 12:40
+4(%)
時価総額 2,064百万円
環境総合コンサルティング会社。土壌調査や水質調査などの調査測定、ラボ分析、環境コンサルタント、対策工事等を手掛ける。ベトナム等での海外事業も。設備工事関連の強化、環境関連や防災・災害関連商品の販売に注力。 記:2024/07/02
5019 東証プライム
1,004
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 1,398,213百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5020 東証プライム
792.9
11/26 15:30
-21.9(%)
時価総額 2,404,748百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
6305 東証プライム
3,407
11/26 15:30
+2(%)
時価総額 732,897百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6954 東証プライム
4,178
11/26 15:30
-19(%)
時価総額 4,158,861百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6988 東証プライム
2,408.5
11/26 15:30
-50(%)
時価総額 1,702,234百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
392.1
11/26 15:30
-14.8(%)
時価総額 1,654,942百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,333
11/26 15:30
-25.5(%)
時価総額 7,038,240百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25