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中東情勢の緊迫化が嫌気されリスク回避の動き【クロージング】

2023/10/30 16:06 FISCO
*16:06JST 中東情勢の緊迫化が嫌気されリスク回避の動き【クロージング】 30日の日経平均は反落。294.73円安の30696.96円(出来高概算29億株)で取引を終えた。中東情勢の一段の緊迫化などを警戒し、リスク回避の売りが幅広い銘柄に先行。日経平均は前場中盤にかけて、30584.03円まで水準を切り下げた。その後は心理的な節目の30500円を前に押し目を拾う動きが入り、一時は下げ渋る場面もあったものの、先行き不透明感は拭えず、後場の取引開始直後には30538.29円まで売られる場面が見られた。ただし、30500円は割り込まず、注目材料である日米の金融政策決定会合の結果を見極めたいと考える投資家も多く、こう着感の強い展開だった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1400を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、電気ガスと電気機器の2業種を除く31業種が下落。輸送用機器、医薬品、繊維製品、ゴム製品、銀行の下落が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、信越化<4063>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>、日清粉G<2002>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、オムロン<6645>、第一三共<4568>、ホンダ<7267>が軟調だった。 前週末の米国市場は、中東情勢が懸念されるなか、主要企業の決算内容に振らされる展開となり、主要株価指数は高安まちまちだった。こうしたなか、イスラエルのネタニヤフ首相が29日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を強化する姿勢を示したことなどを背景に、中東情勢の一段の悪化による警戒感が台頭。リスク回避の動きが強まり、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。また、前週末に決算を発表し、通期業績予想を大幅に下方修正したオムロンや日野自<7205>がともにストップ安となったほか、エプソンも急落したため、先行きの業績予想に対する懸念が投資家心理を悪化させた。 日経平均は反落したものの、積極的に売り崩すまでには至っていない。今週は重要なイベントが目白押しで、様子見ムードの強い展開になるとの見方が多い。31日の日銀の金融政策決定会合と11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ともに金融政策の現状維持が予想されるが、植田和男日銀総裁とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の金融政策に関しての発言内容がどうなるのかに焦点が集まっている。また、国内主要企業の9月中間決算発表が本格化しているが、想定通りに今年度下期以降の業績回復基調が見通せるのかどうかを確認したいと見る向きもあり、選別色が一段と強まりそうだ。 《CS》
関連銘柄 9件
2002 東証プライム
1,798.5
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-14(%)
時価総額 547,388百万円
日清製粉、日清製粉ウェルナなどを傘下に持つ持株会社。1900年創業。国内小麦粉販売シェアトップ。家庭用製品でも国内トップシェア商品多数。販売好調で中期経営計画の数値目標を上方修正。配当性向50%目安へ。 記:2024/12/05
4063 東証プライム
5,200
1/8 15:30
-41(%)
時価総額 10,408,798百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4568 東証プライム
4,225
1/8 15:30
-99(%)
時価総額 8,226,219百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6645 東証プライム
4,933
1/8 15:30
-200(%)
時価総額 1,017,407百万円
制御機器事業が主力。血圧計等のヘルスケア事業、駅務システム等の社会システム事業、電子部品事業等も手掛ける。1933年創業。京都府京都市に本社。構造改革プログラムで収益性改善。社会システム事業は堅調。 記:2024/11/26
6861 東証プライム
64,640
1/8 15:30
-620(%)
時価総額 15,720,965百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7205 東証プライム
545.6
1/8 15:30
-9.4(%)
時価総額 313,491百万円
トヨタグループの商用車メーカー。1910年創業。トラック及びバスの製造・販売、TOYOTAブランド車の受託生産等を行う。大・中型トラックに強み。国内は大型トラックの売上台数が順調。固定費のスリム化図る。 記:2024/12/21
7267 東証プライム
1,594.5
1/8 15:30
-9.5(%)
時価総額 8,418,960百万円
二輪・四輪車メーカー大手。1948年設立。二輪車は世界シェアトップ。除雪機や耕うん機、発電機などのパワープロダクツも手掛ける。エンジンなどに強み。EVラインナップ及び充電サービスの拡大などに取り組む。 記:2024/12/14
8035 東証プライム
27,540
1/8 15:30
+440(%)
時価総額 12,988,773百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
9983 東証プライム
51,810
1/8 15:30
-250(%)
時価総額 16,487,030百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25