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前場に注目すべき3つのポイント~物色は決算を手掛かりとした個別での値幅取り狙い~

2023/10/30 8:41 FISCO
*08:41JST 前場に注目すべき3つのポイント~物色は決算を手掛かりとした個別での値幅取り狙い~ 30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■物色は決算を手掛かりとした個別での値幅取り狙い ■コマツ、2Q営業利益 40.3%増 2969億円、24/3上方修正 ■前場の注目材料:新明和、廃棄物用大型トラック投入、積載量向上・映像で収集支援 ■物色は決算を手掛かりとした個別での値幅取り狙い 30日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが366ドル安、ナスダックは47ポイント高だった。アマゾン・ドット・コムやインテルの決算評価からナスダックは上昇したものの、9月の米個人消費支出(PCE)統計や10月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回るなか、金融引き締め長期化への思惑が重荷となった。また、イスラエル軍がガザ地上部隊拡大するとの報道を受けて地政学リスクが警戒されリスク回避に向かわせた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比430円安の30610円。円相場は1ドル149円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日銀会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、直近の下落で積み上がったとみられる売り方の買い戻しは意識されそうである。しかし、地政学リスクへの警戒から持ち高調整の流れが強まるなか、自律反発狙いの買いは限られる可能性があるだろう。そのため、短期的には自律反発狙いの買いが入るものの、積極的な上値追いは限られそうだ。 一方で、日経平均は足もとでは4日に付けた直近安値30487円とのボトム形成が意識されやすいものの、同水準を下回ってくるようだと、200日線が位置する30300円辺りを試してくる可能性がありそうだ。また、先週末の反発でボリンジャーバンドの-1σ水準を捉えたものの、同バンドが抵抗として跳ね返される格好から-2σへのバイアスが強まりやすく、200日線水準を意識される。そのため、戻り待ち狙いの売り仕掛け的な動きになりそうである。 全体としては不安定な相場のなか、物色は決算を手掛かりとした個別での値幅取り狙いに向かわせよう。先週末の引け後の決算では、カゴメ<2811>、SPK<7466>、中部電力<9502>、タカラトミー<7867>、日車輌<7102>、エムケー精工<5906>、エスペック<6859>、コマツ<6301>などの動向が注目される。 ■コマツ、2Q営業利益 40.3%増 2969億円、24/3上方修正 コマツ<6301>が発表した2024年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比12.6%増の1兆8229.94億円、営業利益は同40.3%増の2969.76億円だった。鉱山機械を中心とした機械の高稼働による部品・サービス売上げの増加や、各地域での販売価格の改善や円安の影響。産業機械他部門では、自動車産業向けの大型プレスの販売が増加した。あわせて2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高を3兆3820億円から3兆6600憶円、営業利益を4910億円から5480億円に上方修正した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(30991.69、+389.91) ・ナスダック総合指数は上昇(12643.01、+47.41) ・SOX指数は上昇(3227.09、+38.67) ・米原油先物は上昇(85.54、+2.33) ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・新明和<7224>廃棄物用大型トラック投入、積載量向上・映像で収集支援 ・SBIHD<8473>台湾PSMCと宮城に半導体工場、投資8000億円規模 ・ニデック<6594>TAKISAWAへのTOB、株8割超取得で成立へ ・日立<6501>ITと制御技術融合、来月に新会社 ・コニカミノルタ<4902>中国2子会社の株80%を売却、現地部品大手に ・ブリヂストン<5108>タイのタイヤ生産拠点再編 ・オムロン<6645>通期、当期益を下方修正、JMDCの評価損120億円計上 ・日野自<7205>航続延長装置型PHVトラック、30年めど投入 ・北陸電力<9505>三井物産・福井県と協定、敦賀港で水素・アンモニア供給網事業化調査 ・ソディック<6143>精密小物部品に照準、新型射出成形機、薄肉・軽量化対応 ・シチズン<7762>シチズンマシナリー、仏売上高28年めど3割増、営業・保守を強化 ・旭化成<3407>硬化剤新グレード開発、車塗装工程4割低温下 ・北海道電力<9509>異業種と事業共創へ推進室設置 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・09:30 豪・9月小売売上高(前月比予想:+0.3%、8月:+0.2%) 《ST》
関連銘柄 21件
2811 東証プライム
2,948
1/10 15:30
-31(%)
時価総額 276,779百万円
トマト加工品中心の国内加工食品事業が柱。1899年創業。トマトケチャップやトマトジュース、野菜果実ミックスジュースで国内トップシェア。国内加工食品事業は順調。トマトジュースは健康関心層等の新規顧客獲得。 記:2024/12/09
3407 東証プライム
1,064
1/10 15:30
-8.5(%)
時価総額 1,483,144百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も展開。自動車内装材事業では価格転嫁が進捗。建築請負部門では平均単価が上昇。 記:2024/11/27
4902 東証プライム
627.9
1/10 15:30
-3.3(%)
時価総額 315,623百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も。産業印刷ユニットではラベル印刷機、加飾印刷機等が販売台数増。 記:2024/12/15
5108 東証プライム
5,235
1/10 15:30
-26(%)
時価総額 3,736,209百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5906 東証スタンダード
506
1/10 15:30
+5(%)
時価総額 7,891百万円
門型洗車機、高圧洗車洗浄機、LED表示機等を手掛けるモビリティ&サービス事業が主力。農産物低温貯蔵庫等のライフ&サポート事業、住設機器事業等も。長野県千曲市に本社。高付加価値商品の研究開発に取り組む。 記:2024/10/09
6143 東証プライム
721
1/10 15:30
-1(%)
時価総額 39,505百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。工作機械事業は売上原価低減進む。生産・販売体制の再構築などに取り組む。 記:2024/12/08
6301 東証プライム
4,195
1/10 15:30
-15(%)
時価総額 4,085,137百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6501 東証プライム
3,810
1/10 15:30
-99(%)
時価総額 17,665,328百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。連結子会社数は610社超。グリーンエナジー&モビリティセグメントなどは売上順調。 記:2024/11/26
6594 東証プライム
2,915
1/10 15:30
-13.5(%)
時価総額 3,476,339百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6645 東証プライム
4,794
1/10 15:30
-19(%)
時価総額 988,739百万円
制御機器事業が主力。血圧計等のヘルスケア事業、駅務システム等の社会システム事業、電子部品事業等も手掛ける。1933年創業。京都府京都市に本社。構造改革プログラムで収益性改善。社会システム事業は堅調。 記:2024/11/26
6859 東証プライム
2,623
1/10 15:30
-1(%)
時価総額 62,378百万円
環境試験器、エナジーデバイス装置、半導体関連装置の装置事業が主力。環境試験器で世界トップシェア。アフターサービス・エンジニアリング、受託試験・レンタル等も。国内における生産能力の増強などに取り組む。 記:2024/10/10
7102 東証プライム
2,091
1/10 15:30
-9(%)
時価総額 30,685百万円
JR東海傘下の鉄道車両製造メーカー。JR東海向けN700S新幹線などの製造を行う。建設機械事業、輸送用機器・鉄構事業、エンジニアリング事業も手掛ける。収益力の強化、事業基盤改革による成長に取り組む。 記:2024/09/03
7205 東証プライム
516.5
1/10 15:30
-12.7(%)
時価総額 296,771百万円
トヨタグループの商用車メーカー。1910年創業。トラック及びバスの製造・販売、TOYOTAブランド車の受託生産等を行う。大・中型トラックに強み。国内は大型トラックの売上台数が順調。固定費のスリム化図る。 記:2024/12/21
7224 東証プライム
1,321
1/10 15:30
-5(%)
時価総額 92,470百万円
大手特装車メーカー。ダンプトラック、塵芥車などで国内トップシェア。パーキングシステムや産機・環境システム、水中ポンプ等も。特装車は車体等の製造販売が順調。中計では27.3期営業利益180億円目標。 記:2024/11/26
7466 東証プライム
2,074
1/10 15:30
-12(%)
時価総額 21,682百万円
自動車部品、産業車両部品を扱う専門商社。1917年創業。日本車を対象に整備・補修部品等を全世界に輸出。仕入れ網、販売ルートなどが強み。PB製品の開発、拡販等に取り組む。27.3期売上高760億円目標。 記:2024/08/22
7762 東証プライム
904
1/10 15:30
-14(%)
時価総額 222,384百万円
大手時計メーカー。1930年創立。CNC自動旋盤等の工作機械事業、自動車部品等のデバイス事業、電子機器他事業も。「The CITIZEN」などのプレミアムブランドは順調。機械式ムーブメントの外販拡大図る。 記:2024/11/28
7867 東証プライム
4,342
1/10 15:30
-35(%)
時価総額 406,485百万円
大手玩具メーカー。1924年創業。トミカ、プラレール、リカちゃんなど人気商品多数。アジア、米国など海外でも事業展開。持分法適用関連会社にタツノコプロ。ヒット商品の創出力が強み。年齢軸の拡大等に取り組む。 記:2024/10/08
8473 東証プライム
3,925
1/10 15:30
-55(%)
時価総額 1,188,243百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19
9502 東証プライム
1,604
1/10 15:30
-13(%)
時価総額 1,215,832百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。26.3期ROIC3.2%以上目標。付加価値サービスの強化などに注力。 記:2024/11/11
9505 東証プライム
814
1/10 15:30
-9.3(%)
時価総額 171,212百万円
北陸地盤の電力会社。富山県、石川県、福井県の北陸3県、岐阜県の一部に電力を供給。富山県富山市に本社。水力発電比率は国内トップ。バイオマス混焼比率の拡大など火力電源の脱炭素化図る。新事業領域の開拓に注力。 記:2024/08/06
9509 東証プライム
788.8
1/10 15:30
-11.3(%)
時価総額 169,822百万円
北海道地盤の電力会社。原発停止で火力と他社受電が柱に。ガス小売等も手掛ける。連結子会社に北海道電力ネットワーク、北海電気工事など。既存領域の利益拡大、再生可能エネルギー電源の導入拡大などに取り組む。 記:2024/11/11