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後場に注目すべき3つのポイント~自律反発狙いの買いが優勢

2023/10/27 12:19 FISCO
*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~自律反発狙いの買いが優勢 27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、自律反発狙いの買いが優勢 ・ドル・円は軟調、仲値後は売り優勢 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は大幅反発、自律反発狙いの買いが優勢 日経平均は大幅反発。471.15円高の31072.93円(出来高概算6億7665万株)で前場の取引を終えている。 前日26日の米国株式市場のダウ平均は251.63ドル安(-0.76%)と続落、ナスダック総合指数は225.62ポイント安(-1.76%)、S&P500は49.54ポイント安(-1.18%)とそれぞれ大幅に下落した。7-9月期国内総生産(GDP)の予想以上の成長を受けリセッション懸念が後退した。ただ、一部主要ハイテク企業の冴えない決算に失望した売りが重しとなった。ナスダック総合指数は大幅続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均は112.01円高の30713.79円と反発して取引を開始した。その後もプラス圏で堅調に推移した。 個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>などの半導体関連株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株が堅調に推移。また、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、川崎船<9107>や郵船<9101>などの海運株が上昇。ほか、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>なども上昇した。前日に第2四半期決算を発表した富士通<6702>が急騰、東邦チタニウム<5727>、MARUWA<5344>が値上り率上位となった。 一方、武田薬<4502>や第一三共<4568>などの医薬品関連株、イビデン<4062>、キヤノン<7751>などが軟調に推移した。また、業績・配当予想の大幅下方修正を嫌気されたPEGASUS<6262>や7-9月期業績はコンセンサスを大きく下振れることとなったカプコン<9697>が急落。そのほか、ネットワンシステムズ<7518>、ペプチドリーム<4587>、未来工業<7931>、大末建設<1814>などが値下がり率上位となった。 セクターでは、海運業、非鉄金属、金属製品が上昇率上位に並んでいる一方で、医薬品、電気・ガス業が下落率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は91%、対して値下がり銘柄は8%となっている。 本日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の日経平均が600円を超す大幅安となったことから自律反発狙いの買いが入っているほか、今週から発表が本格化している3月決算企業の上半期決算への期待感が株価の下支え要因となっている。ただ、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことは国内の投資家心理の重しとなっているか。また、来週は日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、週末要因も相まって積極的な買いを見送る向きが多いのか、前日の下落分は取り戻していない。そのほか、アジア市況は香港ハンセン指数や上海総合指数はともに堅調に推移している。 本日、取引開始前に発表された10月の東京都区部消費者物価指数(CP)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.7%上昇(前月2.5%上昇)した。また、生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは同3.8%上昇と(前月3.9%上昇)から伸びが縮小したが、市場予想の同3.7%上昇は上回った。そのほか、賃金動向が反映されるサービス価格は同2.1%上昇と、1994年2月(2.2%上昇)以来の高い伸びとなった。国内の長期金利も0.86%台で日銀が上限に設定している1%に近づいており、市場では政策修正への思惑が強まっている。31日の日銀金融政策決定会合で物価見通しや日銀関係者の発言には注目しておきたい。 さて、後場の日経平均は上げ幅を広げる展開となるか。アジア市況で堅調さが続き、米株先物の動向次第では、引き続き決算が好調だった銘柄中心に買い戻しの動きが継続する可能性がある。上海総合指数は節目の3000ptを上回れるか注目しておきたい。一方で、米国および国内の企業決算が本格化するなか、週末要因も相まって様子見ムードが強まる可能性もある。中東情勢においても、イスラエルのガラント国防相が26日に「条件が整えばパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が実施される」と述べたほか、イランのアブドラヒアン外相が「イスラム組織ハマスとイスラエルの戦争が広範囲に広がった場合、米国も影響は避けられない」と警告したという。総じて、外部環境の不透明感は依然としてくすぶっており、上値の重い展開となる可能性も想定しておきたい。 ■ドル・円は軟調、仲値後は売り優勢 27日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、150円40銭から150円14銭まで値を下げた。前日海外市場で低下した米10年債利回りの戻りは鈍く、ドルは仲値後に弱含む展開。一方、日経平均株価は強含んだが、クロス円はドル・円に連れ安した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は150円14銭から150円40銭、ユーロ・円は158円62銭から158円88銭、ユーロ・ドルは1.0552ドルから1.0566ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・東京機械製作所<6335>、植松商会<9914>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く):前年比+2.7%(予想:+2.5%、9月:+2.5%) 【要人発言】 ・ラガルドECB総裁 「域内の物価圧力は依然強い」 「成長リスクは依然下方」 「燃料や食品価格の上昇がインフレの上方リスクに」 「政策は広範に市場に影響」 「長期金利の上昇は9月以降顕著」 「ECBの金利がピークかどうか断定しない」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 30件
1814 東証プライム
1,640
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-5(%)
時価総額 17,407百万円
マンション建築が主力の総合建設会社。1937年創業。物流倉庫等の一般建築、既存建物の補修、増築・改修等も。マンション建築で業界トップクラスの施工実績。ミサワホームと資本業務提携。建築事業の強靭化図る。 記:2024/11/10
4062 東証プライム
4,833
1/10 15:30
-88(%)
時価総額 680,781百万円
ICパッケージ基板で世界トップシェア。1912年に揖斐川電力として創業。岐阜県大垣市に本社。自動車排気系部品等のセラミック事業も。特殊炭素製品は受注順調。事業競争力の強化、新規製品の事業化などに注力。 記:2024/11/26
4502 東証プライム
4,121
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-39(%)
時価総額 6,556,255百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤ENTYVIOは米国売上が順調。 記:2024/11/26
4568 東証プライム
4,130
1/10 15:30
-61(%)
時価総額 8,041,250百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4587 東証プライム
2,347.5
1/10 15:30
-69(%)
時価総額 305,198百万円
東京大学発の創薬ベンチャー。創薬開発事業、放射性医薬品の研究開発、製造・販売等を行う放射性医薬品事業を展開。ペプチド創薬開発プラットフォームなどが強み。Novartis社とペプチド創薬における提携を拡大。 記:2024/08/26
5344 東証プライム
49,150
1/10 15:30
+180(%)
時価総額 608,084百万円
エレクトロニクス用及び産業用セラミックス、電子部品の製造・販売等を行う。セラミック基板の高熱伝導基板で世界トップシェア。照明機器事業も。愛知県尾張旭市に本社。セラミック部品事業は次世代高速通信向けが順調。 記:2024/11/09
5727 東証プライム
1,027
1/10 15:30
-4(%)
時価総額 73,195百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等堅調。中国向け製品は低調。 記:2024/10/28
10,955
1/10 15:30
-210(%)
時価総額 18,074,019百万円
求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。マッチング&ソリューション事業はSaaSアカウント数の拡大図る。 記:2024/12/08
6146 東証プライム
48,000
1/10 15:30
-680(%)
時価総額 5,199,216百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。精密加工装置は高付加価値製品中心に出荷順調。精密加工ツールは高水準の需要続く。 記:2024/12/08
6262 東証プライム
447
1/10 15:30
-1(%)
時価総額 11,099百万円
工業用ミシンメーカー。1914年創業。工業用環縫いミシンで世界トップシェア。シートベルト関連部品など自動車部品も手掛ける。オートモーティヴ事業では新規取引先開拓に注力。27.3期営業利益32億円目標。 記:2024/12/08
6335 東証スタンダード
353
1/10 15:30
+1(%)
時価総額 3,081百万円
国内最大手の新聞印刷機メーカー。1874年創業。国内主要新聞社などが主要取引先。商業印刷用輪転機、自動化・省力化機器等も手掛ける。カラートップ・エコワイドIIオフセット輪転機を南日本新聞社などに納入。 記:2024/12/08
6367 東証プライム
18,385
1/10 15:30
-55(%)
時価総額 5,388,901百万円
空調・冷凍機事業が主力。1924年創業。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。アプライド空調事業、業務用空調ソリューション事業の拡大に注力。 記:2024/11/09
6702 東証プライム
2,805.5
1/10 15:30
-37.5(%)
時価総額 5,810,493百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6861 東証プライム
63,450
1/10 15:30
+720(%)
時価総額 15,431,548百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
15,655
1/10 15:30
+150(%)
時価総額 1,476,047百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置、レーザー顕微鏡なども。1960年創業。24年9月に新製品「SiCウェハ欠陥検査/レビュー装置SICA108」を発表。 記:2024/11/11
7203 東証プライム
2,932
1/10 15:30
-73(%)
時価総額 46,310,902百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7518 東証プライム
4,479
1/10 15:30
±0(%)
時価総額 359,704百万円
独立系ネットワークインテグレーター。ICTシステムに係るネットワークやセキュリティのソリューション開発、構築、保守、運用まで展開。パブリック事業は受注順調。SCSKによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/12/22
7751 東証プライム
4,970
1/10 15:30
-70(%)
時価総額 6,628,802百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7931 東証プライム
3,640
1/10 15:30
-10(%)
時価総額 93,209百万円
電設資材・管工機材メーカー。岐阜県安八郡に本社。スイッチボックスで国内トップシェア。合成樹脂製可とう電線管、硬質塩化ビニル電線管等も。配線器具事業は非住宅分野中心に拡販。27.3期売上高470億円目指す。 記:2024/08/12
8031 東証プライム
3,060
1/10 15:30
-29(%)
時価総額 9,263,804百万円
大手総合商社。金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業など多角的に事業展開。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。LNG、モビリティ、ヘルスケアなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/11/09
8035 東証プライム
27,025
1/10 15:30
-10(%)
時価総額 12,745,882百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向は50%目処。海外売上高比率が高い。積極的な設備投資を継続。 記:2024/12/20
8058 東証プライム
2,478.5
1/10 15:30
-4.5(%)
時価総額 10,357,696百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。地球環境エネルギーは収益順調。原料炭事業の操業安定化図る。 記:2024/12/20
1,903.5
1/10 15:30
-14(%)
時価総額 25,282,277百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。金利上昇で利ザヤ拡大。ウェルスナビを完全子会社化へ。 記:2024/12/20
3,754
1/10 15:30
-86(%)
時価総額 14,732,693百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9101 東証プライム
4,973
1/10 15:30
-89(%)
時価総額 2,292,553百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。航空運送事業は貨物取扱量が増加、運賃単価は高水準。 記:2024/12/15
9107 東証プライム
2,074.5
1/10 15:30
-46.5(%)
時価総額 1,400,644百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。ドライバルクセグメントでは運航コスト削減、配船効率の向上図る。 記:2024/11/27
9697 東証プライム
3,337
1/10 15:30
-31(%)
時価総額 1,778,658百万円
大手ゲームソフトメーカー。バイオハザード、モンスターハンターなど人気IPを多数保有。アミューズメント施設「プラサカプコン」の運営等も行う。デジタル販売施策推進。アミューズメント施設は新業態店舗の展開継続。 記:2024/10/06
9914 東証スタンダード
930
1/10 12:30
-13(%)
時価総額 2,176百万円
東北地盤の機械工具専門商社。宮城県仙台市に本社。金属工作機械、切削工具、作業工具、原動機、油・空圧機器、コンプレッサー、軸受等を取り扱う。加工品、メンテナンスビジネスに強み。仕入改革・経費節減図る。 記:2024/10/06
9983 東証プライム
48,700
1/10 15:30
-3,400(%)
時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,251
1/10 15:30
-78(%)
時価総額 13,598,924百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27