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前場に注目すべき3つのポイント~29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き~

2023/3/9 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き~ 9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き ■旭化成、23/3赤字修正 最終損失▲1050億円←700億円 ■前場の注目材料:日産自、全サプライヤーに1年先の発注内示、半導体納期の長期化対応 ■29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動き 9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれそうだ。8日の米国市場はNYダウが58ドル安だった一方で、ナスダックは45ポイント高とまちまちの展開。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院での証言で、3月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げも除外しない姿勢を示したことから長期金利が上昇に転じたことが重荷となった。また雇用関連指標が予想を上回り、ピーク金利引上げや利上げペース加速への思惑も高まった。ただし、パウエルFRB議長の発言は織り込み済みとの見方もあり、押し目を拾う動きも見られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の28620円。円相場は1ドル137円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。パウエルFRB議長の下院での議会証言については、前日の発言を踏襲した格好であり、織り込み済みだろう。週末の米雇用統計の結果を見極めたいとの模様眺めムードが次第に高まる可能性はあるものの、先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えたロール中心の商いのなかで、節目の28500円を上回ったことから、ショートカバーが強まりそうだ。インデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる格好になろう。 ロールオーバーが中心の商いのなか、狭いレンジでの推移になりやすいなか、日経225先物は先週末からの上昇によって27500円辺りから1000円超の上昇をとなった。29000円が次第に意識されてくる予想外の強い動きによって、ヘッジ対応ができていない面もあると考えられ、買い一巡後のこう着感が強まる局面があったとしても、ショートは避けておきたいところである。 また、米国では3月のFOMCでの0.50%の利上げを織り込むなか、米ハイテク株の強い動きが見られており、この流れからグロース優位の展開になりそうだ。TOPIXと比較して相対的に日経平均型の出遅れが意識されていることもあり、グロース株への見直しの動きが期待される。もっとも、SQ通過後は期末を意識した配当志向の物色に向かいやすいと考えられ、バリュー株物色に回帰することになりそうだ。 ■旭化成、23/3赤字修正 最終損失▲1050億円←700億円 旭化成<3407>は2023年3月期業績予想の修正を発表。最終損益を700億円の黒字予想から1050億円の赤字に下方修正した。2015年に買収し、米国で手掛ける電池向けのセパレーター(絶縁材)事業で1850億円の減損損失を計上する。EV用の需要拡大を期待したが、同社が手掛ける製品とは異なるタイプがEVで主流になり販売が低迷。鉛蓄電池用も原料高が響いて収益が悪化し、のれんの減損損失を計上する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28444.19、+135.03) ・ナスダック総合指数は上昇(11576.00、+45.67) ・シカゴ日経先物は上昇(28620、大阪比+200) ・SOX指数は上昇(3041.39、+78.97) ・VIX指数は低下(19.11、-0.48) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・日産自<7201>全サプライヤーに1年先の発注内示、半導体納期の長期化対応 ・住友商事<8053>グリーン水素を商用生産、イスラエルのスタートアップと覚書 ・日本電産<6594>中国で工作機械売上高2.5倍に、横型MC現地生産 ・富士通<6702>「デジタルアニーラ」、広域通信網の最新化に有効 ・シスメックス<6869>シーメンスとOEM契約、血液凝固検査関連製品、米市場で攻勢 ・村田製作所<6981>仏でシリコンキャパシター増産、72億円投じ200mm対応ライン ・伊藤忠<8001>いすゞとソリューション提供へ、商用バッテリーEV導入など支援 ・大同特殊鋼<5471>熱間鍛造金型事業を買収、5億円で米社から ・キヤノン<7751>ミラーレス用レンズ拡充、年7本ペースで投入 ・UACJ<5741>山一金属と合弁設立、使用済み飲料缶再生 ・星光PMC<4963>鳥取大発ベンチャーを子会社化、新素材技術など相互活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(10日まで) ・08:50 10-12月期GDP2次速報(前期比年率予想:+0.8%、1次速報:+0.6%) ・08:50 2月マネーストックM3(1月:前年比+2.3%) <海外> ・10:30 中・2月消費者物価指数(前年比予想:+1.9%、1月:+2.1%) ・10:30 中・2月生産者物価指数(前年比予想:-1.3%、1月:-0.8%) 《ST》
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総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
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古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。25.3期は缶材、自動車材等の売上数量増を見込む。28.3期売上高1兆500億円目標。 記:2024/06/28
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時価総額 5,786,676百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
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時価総額 5,102,936百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
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時価総額 6,743,506百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
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1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
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時価総額 3,966,349百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09