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前場に注目すべき3つのポイント~スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい~

2023/2/27 8:32 FISCO
*08:32JST 前場に注目すべき3つのポイント~スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい~ 27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい ■東武、23/3上方修正 営業利益500億円←410億円 ■前場の注目材料:東エレク、台湾・台南市にサービス新拠点、半導体工場増に対応 ■スタンダード銘柄に個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすい 27日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。24日の米国市場はNYダウが336ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する1月のPCEコア価格指数が改善予想に反し前月からさらに悪化したため、インフレ抑制には時間がかかるとの警戒感から売り優勢の展開となった。2月ミシガン大消費者信頼感指数確報値や1月新築住宅販売件数も予想を上回ったためFRBが従来想定していた以上の高水準に金利を引き上げるとの見方が強まり、金利先高観を背景とした売りに一段安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の27330円。円相場は1ドル136円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。米国では長期金利の上昇を受けて大型テック株が総じて軟調な展開だったことから、指数インパクトの大きい値がさ株への重荷になりそうだ。先週末の日経平均はエヌビディアの決算評価のほか、次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取を受けて、リバランスに伴う動きから大幅な反発となった。日経平均は前日の下落局面で割り込んだ75日、200日線を上回り、25日線を捉えてきた。25日線に上値を抑えられる格好となるとみられ、27300円近辺に位置している75日、200日線辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。 先週末の日経平均の強い動きはリバランス中心と考えられ、買いに傾いているとは考えづらく、売り一巡後に底堅さが見られてくるようであれば、押し目狙いの動きをみせてくる可能性はありそうだ。米国での大型テック株の下落影響からTOPIX型にシフトしやすく、銀行株のほか円安を背景に輸出関連などにリバウンドを狙った資金は向かいやすいだろう。スタンダード指数の強い動きが継続していることから、スタンダード銘柄で強いトレンドを形成している銘柄などへは、個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 そのほか、今週も米国ではISM製造業・非製造業など経済指標の発表が予定されているほか、小売企業の決算が発表される。先週はホーム・デポやウォルマートなどが予想を下回る決算が嫌気される場面も見られたことから、警戒されやすいだろう。そのため、短期的な売買が中心になると考えられ、テーマ性のある銘柄など外部環境に左右されにくい銘柄などへも値幅取り狙いの動きが意識されそうだ。 ■東武、23/3上方修正 営業利益500億円←410億円 東武<9001>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は5920億円から6070億円、営業利益を410億円から500億円に上方修正した。旅行業においてソーシャルイノベーション事業が想定以上に伸長したことに加えて、入国制限緩和に伴う訪日外国人旅行客の増加や全国旅行支援の後押し等により、ホテル業の客室単価や鉄道業の行楽需要が回復した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27453.48、+349.16) ・1ドル=136.40-50円 ・米原油先物は上昇(76.32、+0.93) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・東エレク<8035>台湾・台南市にサービス新拠点、半導体工場増に対応 ・関西電力<9503>不祥事踏まえ体制強化、新電力顧客情報不正利用 ・日立建機<6305>南アで建機部品再生、周辺国拡大も視野 ・三菱HCキャ<8593>子会社、三菱オートリースと合併、EV普及など推進 ・江崎グリコ<2206>インドネシアのポッキー新工場稼働、米国にも輸出 ・オリンパス<7733>韓国社買収、最大483億円、消化器領域の製品拡充 ・スズキ<7269>国内2工場で一部操業停止、半導体不足で ・ローム<6963>村田製作所系の電源にSiCパワー半導体提供 ・ユニチャーム<8113>ペットケア事業の一部を子会社移管、生産・物流を統合運営 ・バルカー<7995>半導体製造用薬液タンクの国内生産再開、愛知・田原市に新工場 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
2206 東証プライム
4,387
11/29 15:30
+32(%)
時価総額 300,374百万円
1922年創業の総合食品メーカー。健康・食品事業、乳業事業、栄養菓子事業などを展開。ロングセラー商品にポッキー、プリッツなど。アジア中心に海外でも事業展開。中国、東南アジアなどでの事業成長加速に注力。 記:2024/10/13
6305 東証プライム
3,378
11/29 15:30
+4(%)
時価総額 726,658百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6963 東証プライム
1,405
11/29 15:30
-35(%)
時価総額 567,283百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7269 東証プライム
1,586.5
11/29 15:30
-3.5(%)
時価総額 3,116,816百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7733 東証プライム
2,360
11/29 15:30
-22.5(%)
時価総額 2,779,372百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
7995 東証プライム
3,285
11/29 15:30
+15(%)
時価総額 61,393百万円
1927年創業の産業用シール製品メーカー。工業用ガスケットなどのシール製品事業が主力。機能樹脂製品事業、シリコンウエハーリサイクル事業等も。先端産業市場向け戦略製品の拡充図る。株主還元性向50%目標。 記:2024/08/12
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8113 東証プライム
3,891
11/29 15:30
-46(%)
時価総額 2,415,665百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29
8593 東証プライム
1,010
11/29 15:30
-4.5(%)
時価総額 1,481,581百万円
三菱UFJ系列のリース大手。強固な顧客基盤に強み。21年に日立キャピタルと合併。リース料収入の増加などにより、航空部門は増益。カスタマーソリューション部門は連結除外等で横ばい。M&Aで海外展開加速へ。 記:2024/08/20
9001 東証プライム
2,570
11/29 15:30
-10.5(%)
時価総額 517,123百万円
私鉄大手の一角。関東私鉄で営業距離最長。東京スカイツリー、東武動物公園、東武ワールドスクエアなど豊富な観光資源が強み。不動産事業、百貨店業等も。25.3期は小幅増収計画。鉄道業の利用者回復などを見込む。 記:2024/07/07
9503 東証プライム
1,925.5
11/29 15:30
+17.5(%)
時価総額 1,807,530百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17