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米利上げ長期化への警戒感が後退し、日経平均は28000円回復【クロージング】

2022/12/14 16:19 FISCO
*16:19JST 米利上げ長期化への警戒感が後退し、日経平均は28000円回復【クロージング】 14日の日経平均は続伸。201.36円高の28156.21円(出来高概算9億8000万株)と1日以来約2週間ぶりに28000円を回復して取引を終えた。11月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比7.1%上昇となり、10月の7.7%から大幅に縮小し、市場予想(7.3%)も下回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化への警戒が和らぎ、主要株価指数は続伸。東京市場でも値がさハイテク株を中心に幅広く買われ、28000円を回復して始まった。その後は、為替の円高を背景に伸び悩む場面もあったものの、時間外取引で米株先物が堅調に推移しているため、日経平均は後場中盤にかけて28195.69円まで上げ幅を広げる場面も見られた。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエルFRB議長会見の内容を見極めたいとの見方も強く、狭いレンジでの推移となった。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、繊維製品、精密機器、鉱業、非鉄金属、水産農林、鉄鋼など29業種が上昇。一方、空運、陸運、倉庫運輸、銀行の4業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、信越化<4063>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>がしっかりだった半面、資生堂<4911>、日本電産<6594>、SUBARU<7270>、JT<2914>が軟化した。 米CPIを受けて米金利が低下したことから、高PER(株価収益率)のハイテク関連株買いが東京市場にも波及した。また、米ユナイテッド航空が米ボーイングに中型機「787」を最大200機発注したと発表したことを受けて、ボーイングに炭素繊維を供給している東レ<3402>が大幅に続伸したほか、航空機向けのチタン需要が伸びるとの思惑から大阪チタ<5726>、東邦チタニウム<5727>、航空機向けの内装品を手掛けるジャムコ<7408>にも買いが波及するなどボーイング関連株が賑わった。 投資家の関心はFOMCの結果とパウエルFRB議長の会見内容となるが、直近の値動きからはアク抜けが意識されやすい状況であろう。FOMCでは0.5%の利上げはすでに織り込まれており、焦点はドットチャートで2023年末の政策金利が引き上げられるのかが焦点だろう。また、今回の利上げにより、「十分に制限的な金融政策スタンス」に近付きつつあることから、「継続的な利上げ」の文言を緩めてくるかが注目されそうだ。いずれにせよ、ナイトセッションで大きく動くと見られ、日中はリバランスの動きに向わせそうだ。 《FA》
関連銘柄 13件
2914 東証プライム
4,236
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+32(%)
時価総額 8,472,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3402 東証プライム
935
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時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4063 東証プライム
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時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
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時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
1,965
11/22 15:30
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時価総額 72,312百万円
スポンジチタンのトップメーカー。兵庫県尼崎市に本社。低酸素球状チタン粉末や高純度チタン等の高機能材料事業も展開。神戸製鋼所等が主要取引先。配当性向25%~35%目安。球状チタン合金粉末等の拡販図る。 記:2024/09/02
5727 東証プライム
1,029
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時価総額 73,338百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。ENEOSホールディングスの連結子会社。金属チタンは航空機向け等堅調。中国向け製品は低調。 記:2024/10/28
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
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-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7408 東証プライム
1,367
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 36,723百万円
航空機内装設備メーカー。ギャレーやラバトリー等の内装品、航空機シートや空調用機器、エンジン部品も提供する。ギャレーとラバトリーで世界的。主力の内装品が受注堅調。赤字のシートは受注凍結。財務体質を改善へ。 記:2024/07/26
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07