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心理的節目の27500円を回復も米CPI発表控えて上値追いは慎重【クロージング】

2022/11/7 16:42 FISCO
*16:42JST 心理的節目の27500円を回復も米CPI発表控えて上値追いは慎重【クロージング】 7日の日経平均は3営業日ぶりに反発。327.90円高の27527.64円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。4日の米国市場は米雇用統計などを映して利上げペース鈍化への期待から主要株価指数が上昇した流れを受け、週明けの東京市場は主力株を中心に買いが先行して始まった。日経平均は買い一巡に利食いの動きも見られたが、前場半ば辺りから強含むと、後場取引開始直後には27578.01円まで上げ幅を広げた。ただし、8日には米中間選挙の投開票日を控えていることもあって積極的な上値追いの動きは限られ、75日線が上値抵抗線として意識されるなか、27500円台での推移が継続した。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300に迫り、全体の約7割を占めた。セクター別では、鉄鋼、海運、金属製品、その他製品、精密機器など28業種が上昇。一方、空運、繊維製品、電気ガスなど5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>、信越化<4063>が堅調だった半面、キッコーマン<2801>、協和キリン<4151>、エーザイ<4523>、リコー<7752>、NTTデータ<9613>が軟化した。 米雇用統計の結果ついて、関係者からは失業率の予想以上の悪化と平均時給の鈍化を受け、短期的な利上げ鈍化の扉が開いたとの声が聞かれた。また、香港株が堅調に推移していることも投資家心理の改善につながったほか、好決算銘柄にも引き続き投資マネーがシフトしていた。国内主要企業の上半期決算の発表も終盤戦に入り、業績動向にも引き続き関心が寄せられそうで、目先は選別色の強い展開が続きそうだ。 日経平均は反発し、心理的な節目の27500円を突破したが、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利上げが修正されるのかどうか方向感は見いだせていないだけに、10日の消費者物価指数(CPI)などの物価統計の内容には引き続き注目が集まるだろう。それまでは金融政策の方向性を巡る思惑に振らされる展開が続く可能性があることに留意したい。 《FA》
関連銘柄 11件
2801 東証プライム
1,679.5
11/26 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,628,134百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4151 東証プライム
2,469.5
11/26 15:30
-33(%)
時価総額 1,333,530百万円
キリンHD傘下の製薬会社。骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患など疾患領域に注力。FGF23関連疾患治療剤「クリースビータ」などが主要製品。バイオテクノロジー、抗体医薬に強み。腎性貧血治療剤は順調。 記:2024/10/09
4523 東証プライム
4,619
11/26 15:30
-34(%)
時価総額 1,369,843百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4543 東証プライム
3,096
11/26 15:30
-12(%)
時価総額 4,615,198百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7752 東証プライム
1,724.5
11/26 15:30
+36.5(%)
時価総額 1,012,263百万円
大手複合機メーカー。1936年創業。プリンターやオフィス機器消耗品、電子黒板、ITインフラ、ヘルスケア関連システム等も。海外売上高比率は6割超。25.3期はオフィスサービス事業の堅実な成長などを見込む。 記:2024/06/18
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9613 東証プライム
2,869.5
11/26 15:30
-87(%)
時価総額 4,024,474百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25