マーケット
9/30 15:15
37,919.55
-1,910.01
42,313.00
+137.89
暗号資産
FISCO BTC Index
10/1 3:28:46
9,099,799
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:インフレ長期化懸念強まる中、FRB高官発言に警戒

2022/10/15 15:04 FISCO
*15:04JST 新興市場見通し:インフレ長期化懸念強まる中、FRB高官発言に警戒 ■米物価指標の上振れで利上げ懸念さらに強まる 今週の新興市場は反落。強い米9月雇用統計の結果を受けて金融引き締め懸念が高まり、連日で米国株が下落する中、連休明けから東京市場も大幅に下落。その後も米9月卸売物価指数(PPI)の上振れなどによるインフレ長期化に対する警戒感から米長期金利の上昇が続く中、新興株の下落は継続。一方、週末は、米9月消費者物価指数(CPI)の上振れにもかかわらず、売り方の買い戻しで7日ぶりにナスダック総合指数が大幅反発したこともあり、目先の安心感から新興株も大きく買い戻された。ただ、週間の下げ幅を取り戻すには至らなかった。なお、週間の騰落率は、日経平均が−0.09%であったのに対して、マザーズ指数は−1.33%、東証グロース市場指数は−1.32%だった。 個別では、週間でビジョナル<4194>が−5.3%、JTOWER<4485>が−6.9%、Appier Group<4180>が−4.7%、M&A総合研究所<9552>が−7.8%、サンウェルズ<9229>が−9.1%などと、上場来高値圏で値持ちの良かった直近IPO(新規株式公開)も含めて、時価総額上位では下落した銘柄が多かった。一方、ANYCOLOR<5032>は+3.7%、そーせいG<4565>が+3.7%、メドレー<4480>が+5.6%と上昇した銘柄も散見された。ティーケーピー<3479>は上半期好決算が評価されて+5.6%となった。週間の売買代金ランキングではマイクロ波化学<9227>が断トツでトップとなった。物色が集中し上場来高値の更新が続いていたが、週末にかけて利益確定売りに押され、株価は−17.7%安と下落した。 ■バイオに相対的に妙味、IPOは2社、BBも進行中 来週の新興市場は弱含みか。今週末14日の米株式市場が大幅反落しており、週明けから売りが先行しそうだ。米9月消費者物価指数(CPI)の大幅な上振れだけでもインパクトがあったが、10月ミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が1年先、5年先と揃って上昇し、インフレ沈静化の兆しが見えない。期待インフレ率の高止まりを警戒する米連邦準備制度理事会(FRB)にとっては受け入れがたい結果で、来週もFRB高官の発言が多く予定されている中、タカ派発言が相次ぎそうだ。米国では、ガソリン価格の再上昇が期待インフレ率の上昇の背景として推察されるが、原油市況も石油輸出国機構(OPEC)らによる減産幅拡大の決定以降、強含みの傾向にある。冬季シーズン突入に伴うエネルギー需要の拡大も想定され、インフレ長期化への警戒感が引き続き金利上昇圧力として働き、バリュエーションの高い新興株の上値を抑制しそうだ。 1日単位で上下に大きく振れる変動率の激しい相場展開が続く中、個人投資家の資金余力も漸減している可能性があり、新興株へのマイナス影響が懸念される。実際、直近は、売買代金上位の銘柄の日中の値動きを見ていると、大きく上昇している銘柄が突如として上昇分を吐き出すという極端な動きが散見されている。週末14日に日経レバETF<1570>を大きく売り越していた個人投資家は、週明けこそは下落相場のなか投資余力の回復が見込まれるが、これまで以上に資金の性格が短期的なものになっていることには注意したい。 最近は比較的値持ちの良かったGA technologies<3491>や、クラウドワークス<3900>、ワンキャリア<4377>といった好業績銘柄でもチャートが崩れ始めており、買いに関してはお手上げに近い状態。消去法的な選択ではあるが、バイオ関連に注目したい。外部環境の不透明感が強い中、東証プライム市場では第一三共<4568>などの医薬品の一角で株価推移が堅調な銘柄が散見されるが、東証グロース市場でもそーせいG<4565>などがしっかり。今週、臨床試験の順調な進捗が確認されたステムリム<4599>なども長期目線では投資妙味が高いとみられ、注目したい。 来週は19日にSBIリーシングサービス<5834>、20日にビジネスコーチ<9562>が東証グロース市場に新規上場予定。また、Atlas Technologies<9563>、リンカーズ<5131>、FCE Holdings<9564>が17日まで、pluszero<5132>が19日までブックビルディング(BB)期間となっている。今週は、POPER<5134>、ベースフード<2936>の新規上場が承認された。 《FA》
関連銘柄 21件
3479 東証グロース
1,526
9/30 15:00
-64(%)
時価総額 64,457百万円
貸会議室事業が主力。リゾートホテルやビジネスホテル等のホテル・宿泊研修事業等も手掛ける。運営する貸会議室は230施設超。顧客基盤は3万社超。高いリピート率が強み。貸会議室事業では引き続き新規出店等を推進。 記:2024/06/03
1,238
9/30 15:00
+7(%)
時価総額 45,328百万円
ネット不動産投資サービス「RENOSY」を展開。不動産投資の検討、購入、管理、売却までカバー。賃貸管理DX等も手掛ける。RENOSY会員数は42万人超。ITANDIは導入社数の増加で順調に業績拡大。 記:2024/05/08
3900 東証グロース
1,323
9/30 15:00
-48(%)
時価総額 20,204百万円
国内最大級のクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」の運営を行う。ビジネス向けSaaS事業「クラウドログ」等も手掛ける。登録クライアント数は97万社超。サーキュレーションを持分法適用関連会社化。 記:2024/06/18
1,782
9/30 15:00
-54(%)
時価総額 180,730百万円
予測型広告プラットフォーム「CrossX」、AI広告キャンペーン自動化クラウド「AIXPERT」などを手掛ける。AIによる顧客行動予測が強み。顧客企業数は1600社超。エンタープライズ顧客の獲得に注力。 記:2024/07/08
4194 東証プライム
7,930
9/30 15:00
-360(%)
時価総額 304,441百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を運営。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も。ビズリーチの累計導入企業数は2万8900社超。ハーモスは売上が順調に拡大。 記:2024/05/10
4377 東証グロース
4,475
9/30 15:00
+35(%)
時価総額 25,780百万円
就活サイト「ONE CAREER」、転職サイト「ONE CAREER PLUS」、採用活動支援サービス「ONE CAREER CLOUD」を手掛ける。会員数は168万人超。法人取引累計社数は3100社超。 記:2024/08/13
4480 東証プライム
3,825
9/30 15:00
-10(%)
時価総額 124,909百万円
人材採用システム「ジョブメドレー」など医療・介護領域に特化した人材紹介サービスを手掛ける。調剤薬局向けシステム「Pharms」等も。顧客事業所数は33万件超。29.12期売上高1000億円目指す。 記:2024/05/08
4485 東証グロース
3,590
9/30 15:00
-5(%)
時価総額 92,127百万円
通信インフラサービス会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、電源等の通信インフラのシェアリングサービスを提供する。今期3Q累計はタワー移管が想定以上に推移した。シェアリングも堅調に推移した。 記:2024/04/15
4565 東証プライム
1,232
9/30 15:00
-65(%)
時価総額 100,929百万円
バイオ創薬ベンチャー。膜たんぱく「GPCR」の解析技術に強み。15年買収の英国ヘプタレス社が収益の柱。24年4月に「そーせい」から社名変更。契約一時金及びマイルストン収入が伸びる。新薬の販売も好調。 記:2024/06/10
4568 東証プライム
4,709
9/30 15:00
-158(%)
時価総額 9,168,583百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4599 東証グロース
411
9/30 15:00
-24(%)
時価総額 24,477百万円
バイオベンチャー。大阪大学発。組織修復能力を最大限に引き出して組織や臓器の再生を誘導する再生誘導医薬を研究開発。新規再生誘導医薬に関する薬効試験、非臨床試験は進捗。24.7期2Q累計は損益横ばい。 記:2024/04/15
5032 東証プライム
2,505
9/30 15:00
-53(%)
時価総額 156,114百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営が主力。英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」等も手掛ける。29歳以下のユーザーが多い。ANYCOLOR ID数は119万アカウント超。 記:2024/05/12
5131 東証グロース
168
9/30 15:00
-3(%)
時価総額 2,224百万円
技術探索サービス「Linkers Sourcing」、SaaS型金融機関向けマッチングシステム等のビジネスマッチング事業を展開。オンデックと業務提携。SaaS型マッチングシステムは平均成約件数が増加傾向。 記:2024/05/03
5132 東証グロース
2,340
9/30 15:00
-164(%)
時価総額 17,901百万円
企業向けにAI活用のプロジェクト型ソリューションを提供。AEI等に係る研究開発、サービス型ソリューションに戦略的投資を行う。取引社数は順調に増加。三井物産ケミカルとDX導入支援サービスの提供を開始。 記:2024/05/03
2,801
9/30 15:00
-120(%)
時価総額 20,859百万円
航空機や船舶等のオペレーティングリースファンドの組成・販売等を行う。累計組成金額は9000億円超。商品組成ではBNPパリバ銀行などと協業。エンジンリースの取り扱いなど商品ラインナップの拡充を図る。 記:2024/07/26
9227 東証グロース
824
9/30 15:00
-53(%)
時価総額 12,524百万円
電子レンジにも使われるマイクロ波を活用した独自の製造技術を化学業界に提供。グリーン、ヘルスケア、エレクトロニクスが成長分野。売上は下半期に偏重する傾向。大型試験を行うための実証棟が24年3月に竣工。 記:2024/05/02
9229 東証プライム
1,617
9/30 15:00
-106(%)
時価総額 56,951百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。認知症対応型グループホームやデイサービス等も。PDハウス平和が丘などを新規開設。既存施設平均稼働率は96%。採用は順調。24.3期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/04/14
9552 東証プライム
2,985
9/30 15:00
-100(%)
時価総額 172,103百万円
独立系M&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は製造業、建設業、情報通信業が多い。年間問い合わせ件数は5000件超。M&Aアドバイザーの採用は順調。成約件数は順調に増加。 記:2024/06/17
9562 東証グロース
1,225
9/30 15:00
-35(%)
時価総額 1,352百万円
企業向けビジネスコーチングサービス等を手掛ける。大企業の経営幹部向けが中心。サステナビリティ・トランスフォーメーション事業も展開。取引企業数は240社超。1対1型サービスは堅調。1対n型サービスは回復。 記:2024/06/25
289
9/30 15:00
±0(%)
時価総額 2,052百万円
フィンテック領域のコンサルティング、プロジェクト実行支援を行う。企画から実行までの一貫支援に強み。NTTドコモが主要顧客。クライアント企業数は順調増。高付加価値サービスの提供で新規クライアントの獲得推進。 記:2024/04/30
9564 東証スタンダード
895
9/30 15:00
-46(%)
時価総額 9,702百万円
RPA「ロボパットDX」のDX推進事業、法人向けオンライントレーニングシステム「Smart Boarding」等の教育研修事業を展開。配当性向25%目安。ロボパットDXの導入企業数は1290社超と順調増。 記:2024/07/05